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1088 OOPer: 2006-04-30 10:40:40 1
第5日女王の日
朝飯の時間がいつもより30分ばかし遅かったら、ゆで卵が売り切れていた。結局食べ終わるまで補充してもらえず。

レイデンの駅にはオレンジ装束の若者がぽつりぽつりと居るものの駅前広場は特に変わった様子もない。とりあえずゴウダ行きの切符を買う。Goudaは、オランダ語の正書法に従って発音すると「ハウダ」(ハは例の喉痰音)になると思ったのだが、窓口では通じなかった。「ゴウダ」と言い直したら切符を買えたから以下仮名表記はゴウダにしておく。
 直通列車があったはず、と思ったら1日数本、次は夕方まで無かったので、各駅停車(stoptrein…これもわかりやすい)に乗って、2駅で乗り換え。2駅と言っても20分近くかかった。アムステルダムでもそうだったが、大都市の近郊でもちょいと電車で郊外の方に行くとすぐに大草原が広がっている。草原は大小さまざまな水路で分断されて、大草原と言うよりも水路の間が草原になっていると言った方が良いかもしれない。クーケンホフ方面はお花畑が目立ったが、ゴウダ方面は牛や羊で一杯だった。
 結局名前を覚えられなかったレイデンから2つめの駅、ライトトレインって名前でトラム型の車両が停まっている。接続良いじゃん、と思って線路を横切ってそっちに歩き出したのだが、目の前で発車されてしまった。時刻表通りの出発、これではお年寄りなんかは絶対に乗り換えに間に合わないぞ。もうちょっと考えなさい>ns。昨日調子に乗って階段上り下りしたせいで膝が痛いんだよ!
 ライトトレインの中で検札に遭遇。お兄さんが一人見つかっちゃったようだ。こっちの罰金は35ユーロ、ドイツよりちょっと安い。どの駅も案内表示は大変見やすいので、実地に体験する事はなさそうだが。ちなみに2005年の10月1日より車内での切符販売はなくなったそうである。手持ちのガイドブックでは車内で切符が買えるかのような記述があったのだが、オランダ来る予定の人(ここ読んでる人でそんな人居るのか?)は気を付けよう。

ゴウダの駅からちょいと歩くと、市庁舎を中心にしたマルクト(「市場」の意味、オランダでは街一番の広場がマルクトって呼ばれている事が多いみたい、マルクト広場ではなく単にマルクト)に出る。昨日のひっそり閑としたデンハーフの街に比べれば、かなりの賑わいである。ヨーロッパの街では土日の昼頃までは街は閑散としている事が多かったから、祝日のまだ午前中にこの様子はなかなかのものなんだと思う。
 人の流れに沿ってマルクトからしばらく歩くとラーム通りと言うのに出る。ここが大青空市の会場。「アムステルダムではこの日(女王の日)はのみの市が開かれる」なんて書いてあったが、やっぱゴウダでもやってるんじゃん。他の街でもきっとやってるんだろうね、本書いた人がアムステルダム以外は知らないだけで。つうか、ゴウダ中の人を全部集めたよりきっと多いぞ、ってくらいの大賑わいである。売り物は千差万別、子供たちが声を張り上げながら名残惜しそうにおもちゃを売っているところもあれば、ここぞとばかり特売をしている普通の店の商品もあるみたい。
 マルクトに戻って広場に面したグランカフェでお食事。オーブンで焼いたハーフバゲットなるものを頼んだら、チーズを含む山ほどの具がフランスパンを生地にしてピザのように焼かれたものが出てきた。ピザ生地と違って平坦でないから食いにくい。満員でオランダ人親子と相席になったのだが、前のお父さんはコロッケをお昼ご飯にしている。日本でもコロッケ定食とかはあるが、丸い棒状のコロッケを茶色の食パン(白い食パンもある)の上に切り広げてフォークとナイフで食っている。(すいませんねぇ、じろじろと観察して。)以後これが標準的なオランダ人の昼飯だと言う事にして言いふらすことにする。
 チーズ計量書が祝日にも関わらず開いていたのだが、展示はワンフロアだけだったので、パス。駅に戻って、コインの使える自動販売機を探すが、見当たらず。1台くらい置きなさいよ>ns。窓口で切符を買ったのだが、つい日本の癖でお釣りに端数が出ないように払ってしまった。これではデンハーフからレイデンに戻る時にも小銭で苦労してしまう。

と言う訳で、ホームのkioskでお姉さんにもろに嫌そうな顔をされながら、20ユーロ札でコーヒーを買う。ちなみにどこのkioskでもコーヒー(缶コーヒーじゃない)やフリット(フレンチフライのポテト)、コロッケなどが買える。
 ゴウダからデンハーフまでは直通列車が1時間に4本は出ていて大変便利。ビネンホフまで歩いたのだが、昨日あったあちこちの柵は無くなってるし、昨日とは打って変わって人通りは多いものの、特にお祭り騒ぎがある訳でもない。やはり、大騒ぎしたい若者向けのイベントは昨夜だったようだ。
 ルナパークって名前のどっかで聞いたことのある広場遊園地(昨日と違って賑やかに営業していた)を背にして、スヘーフェニンゲンって海辺のリゾート地まで歩く。今日は膝の調子が悪いから膝休日にしようと思っていたのだが、結局最後まで歩いてしまった。もちろん他に歩いてる奴なんて誰もいない道である。途中で、昨日紹介したマドゥローダムを見つけたので、ここで遊んで帰ろうか、なんて思ったのだが、地図を見ると後少しなんで結局歩き切る。

さすが海辺のリゾートと言っても大都市近郊だけあって、なかなかの規模。カジノやらショッピングセンターやら☆が5つも付いた立派な巨大リゾートホテルもある。一生行かないと思うけどね。
 この頃には日差しもかなり出ていたのだが(オランダの天気は本当に変わりやすい、朝起きて窓の外が晴れててもあんまり意味は無い)、さすがに冷たい風がビュービュー吹いてコートを着込んでいる人も居るくらいだから、日光浴のお姉さんを鑑賞する事はできず。靴の中を砂だらけにしながら大都市近郊とは思えないだだっ広い砂浜のほんの一部を覗いただけでくたびれたので帰ることにする。
 ここまで回ったところでは、オランダの街のトイレはすべて有料、国によってはショッピングセンターの中のトイレなんかは無料の所もあったけど、スヘーフェニンゲンではしっかりトイレおばさんが座っていた。トラムの窓際の席に座ったら、日差しが暖かかったのでもう少し我慢できそうだ。

レイデンに戻ると駅前にあったもう1軒のスーパーを覗いてみる。ビール売り場は6本パックとかしかない。そんなに要らないよって人が勝手に破ったらしきパックが一杯並んでいるのが、日本とは違う(ん、日本のスーパーでも勝手に破ってるおばさんとか居るかな…)ところか。ちなみに先日のメーカー不詳の激安ビールと違って、0,33Lのハイネケンが0,85ユーロとちょっと高め。それでも120円くらい?1泊目だったらパックで買って冷蔵庫に冷やしとくとこだけどね。
 ちょうど袋もない(レジ袋の話は前に書いたか、レジ袋ちょうだいと言えば売ってる。ドイツでの経験からするとそれが1ユーロ近くしたりする、日本のスーパーで今のところ只でくれてる普通のポリ袋だよ)ので、あれこれ買い込んで安く上げる、と言うのはあきらめて、レイデンの街中へ。
 初日に目をつけておいた店は今日も「予約席」の表示が一杯。外から見ると2階席なんかもあるから聞いてみれば一人くらいの席はあったかもしれないが、店員に全然その気がないようなんでパス。
 んで、グランカフェのすぐ近くにあるもうちょっとカジュアルな雰囲気の店でウインナーシュニッツェルを頼んでしまう。オランダではこれがウインナーシュニッツェルなのか?と思いつつ、付け合わせが一杯乗った(ジャガイモのオムレツに、ミニコロッケに目玉焼きにたっぷりのサラダにポテトフライ…)お皿をさっさと平らげる。

ホテルに戻ったらカードキーが無効になっていた。2晩でとチェックインした時にもらったキーだからさっさと無効にされちゃってたのだね。昨日の満員のレストランで右往左往していたお姉さん(ここのホテルはフロント係がレストランの給仕もしたりなんかしている)が新しいカードを作ってくれた。くたびれたので、今日は日記書きの前に夕寝だよ…。