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1529 OOPer: 2007-05-06 04:54:58 6
東欧日記第18日 美味しいブルガス
朝食場所のレストラン、ハムとチーズ、オムレツ等が有るそうだ。温かい料理で聞き取れたのはオムレツだけ、今日も「いろいろオムレツ」、まだブルガリアに入って2日目の朝で、ブルガリアの典型的な朝飯は不明、但し、パンといえば普通はトーストが出て来るのは間違い無いようだ。

チェックアウト時に昨日の晩飯代を見ると40レバも付いている。一昨日のバルナの3倍以上。1/4Lのハウスワインが7レバ、これを2杯も頼んだのが最大の誤算、安いボトルを開けた方が良かったか。他にも鉛筆で手書きだったメニューの価格と違うじゃん、とか言うものが有るのだが、海辺のリゾート地だし誤差の範囲か。
 オフシーズンだと宿泊は安くなってもレストランの料理は安くならないから、どうしても高く感じる、と言うかブルガリアで飯食う価格としてはかなり高いのは間違い無いだろう。宿泊と食事を合計しても昨日のバルナでの宿代よりは安いのだが。
 カードが使えない事、部屋に机と椅子がなかった事、レストランがちょいとお高いこと以外はお勧めかな。皆さんもネセバルで宿を取る時には是非どうぞ。

昨日の夕方は閑散としていたネセバルの旧市街、今日は朝から天気もよくて、お土産屋さんも殆ど店を開けている。私と同じガイドブックを持った人、大型の観光バスから吐き出される大量の団体客。
 賑わいをよそにブルガス行きのバスに乗る、中にはおばちゃんの車掌さん、この路線も車掌が中で切符を売ってくれるタイプのよう。
 サニービーチのバブルが波及しているか、ネセバルの新市街側の海岸も建築ラッシュ、その後はしばらくオリーブ畑とぶどう畑ののどかな風景。

35分程で、「ブルガス」の標識、すぐ近くには小さな空港、バスは海沿いの道を走っているので、鉄道駅横の南バス駅まで行ってくれそうだ。
 バス駅のすぐ隣が鉄道駅、間には「ブルガス港」の看板も見える海沿いの駅。この駅舎にも目立つ時計塔が有る、その下から駅に入ろうとしたらカフェだった。
 正面に回って駅舎に入ると、バルナより少し古くさい感じ。英語併記はないが、案内窓口にはキリル文字でインフォメーションと書いてあったので、明日の予定のベリコタルノボ行きを聞いて見た。
 あまり英語ができないと思しき窓口のお姉さん、地名だけ聞いて時間と乗換駅を書いてくれたのだが、多分、今日この後の列車の時間だと思うぞ。

しばらく歩いて宿探し、歩行者天国になっている、よく賑わっている通りからSEX SHOPの看板が出ている細い路地を入った所に有った。ガイドブックに載っていた中で、一番安い所を選んだのだが、45レバで朝食が付いていなかった。フロントのお姉さんは、ちょっとした単語なら分かる程度にしか英語が通じないし、建物はかなり老朽化している。ちょいとガイドブックの表示に偽りが有るような気がするぞ。当然先払いを要求された。
 部屋に入ったらバスルームは壁にシャワー蛇口が付いているだけ、イタリアの(大して安くなかった)安宿以来だな。一度シャワーを使うとバスルーム全体の床がびしょびしょになって、トイレを使うのにも苦労するというタイプ。もう何レバか出せば朝食付きの別のホテルが探せたはず。宿はちょっと外したかも。
 とりあえず前の通りで切り売りのピザとコーラを買って来て、一休みしつつ昨日の日記書き。一休みのつもりが眠り込んで4時半近くになっていた。ま、ブルガスは次の街へのつなぎのつもりで来ただけで、特に見たい場所がある訳でもない。街並見るだけなら5時からでも十分だろう。

聖キリルメトディ教会とか言うのは土曜日のミサが有ったのか、正装した家族連れが入って行くし、入り口には僧服の人(正教系ではなんと言うのだ?牧師?神父?)が陣取っているので、入らず。
 土日だけ歩行者天国になると思われるアレクサンドロスカ通りと言うのを端から端まで歩いてみる。南端は駅の前まで続いているのだが、なぜか私の宿の有るアレコボゴロディ通りよりも南の、駅に近い側は閑散としている。列車の本数が少ないせいか。
 一休みしている間に気分が変わって別の行き先のバスの時刻を見るためにバス駅へ。ここのバス駅も共通のインフォメーション等は無い。自分の所のバスに客を呼び込みたいのは分かるが、情報提供を一元化して利便性を高めた方がトータルでバスの利用者は増えると思うぞ>ブルガリアのバス会社の人。
 トイレに行きたくなったので、1時間程ぶらぶらしただけだが、宿に戻る。海辺の街に来たというのにクレーンが立ち並ぶ港の入り口をちょいと見ただけで海を見ていないが、ま良いだろう。

と言う訳で、7時半頃食事に出ようとすると、フロントのお姉さんがおばさんに交代していた。良いレストランは無いかと聞くと、通りに一杯有るとのお返事、このおばさんも英語は今一の模様。とりあえず前の通りを海側へ行ってみる。
 昼間チェックしておいたこの辺りは、おしゃれなカフェやレストランが集中していて、既に普通のお店が閉まっているこの時間でも賑やか。でもお洒落過ぎてちょっと高そうなのでパスすることにした。
 結局アレコボゴロディ通りを端まで歩いて、昼のピザを買った屋台の隣の店(多分同じ経営)がお手頃そうなので入ってみた。
 中のお兄さん、最初から英語メニューを持って来てくれたのだが、店の名前を見たらガイドブックに載っている店だった。
 まずはブルガリアのビール、ジョッキに入って出て来た。ルーマニアでは国産ビールを頼もうとすると「安いビールを頼むかこいつ」みたいな眼をされる事も多かったのだが、ブルガリアでは国産ビールを頼んでも喜んで出してくれる、って感じがしている。ま、まだ3日目だし、単なる思い込みかも知れないが。
 後はタラトールとお店のオリジナルと思われるドンファンって料理、お兄さんがパンはどうする、って聞くのでパンも頼んでみた。
 タラトールってのはヨーグルトベースの冷製スープなんだそうだが、ヨーグルト臭い酸味も無くってあっさりした味、この店のが標準的なのかどうかは分からないが、野菜も一杯入っていた。
 スープを飲んでいる途中で出て来た「パン」、これがピザ生地にハーブとガーリックを混ぜて焼き込んだと思われるもの。いや、これがうまいんだ。メインの料理にジャガイモが付いている(この店のメニューはどんな付け合わせが付いているか書いてある親切設計)のでパンはどうしようか迷ったのだが、これだけあてにしてビールの2〜3倍は飲めちゃうよ。これもこの店のオリジナルか。
 メインのドンファンは大きなお皿にたっぷりの豚ロースとじゃがいも・タマネギ・人参。野菜の方も豚肉の旨味を吸ってすんごく美味しかったのだが、その中でもタマネギはおいしかったぁ。もちろん豚肉も単に火を通してあるだけでなくて、何やら下ごしらえで味付けしてあるようで大変美味。みんなも一度試してみてちょうだい。
 お腹いっぱいになり過ぎてビールのお代わりもデザートも入りそうにないので、退散。もちろん明朗会計、当然みたいな顔して端数のお釣りはくれなかったけど、「チップはいくら出すんだ?」なんて言われるよりこっちの方が良いよ。ブルガリアって良い国だ、ブルガスは美味しい街だ。

宿に戻るとまだ8時半、頑張って日記を書きますか。