bbs
oopers.com
1530 OOPer: 2007-05-07 05:29:55 7
東欧日記第19日 裏道を抜けマダラのシューメン
眼が覚めたら7時18分、昨日調べたシューメン行きのバスは7:30、8:00、16:00の1日3便、朝のを逃すとしばらく無い。大急ぎで荷物をまとめてチェックアウト、フロントのお姉さん二人組、すぐには宿泊証明を出してくれない。
 ブルガリアではホテルに泊まるとチェックアウトの時に宿泊証明をくれるので、それを出国審査の時に係官に見せないといけない、と言うことになっているらしいのだが。その証明書まだ貰ってないよ、と英語で言うと書いてくれた。どうも英語が全然出来ないのではなくて、使うのが苦手か嫌なだけだったようだ。

バス駅に着いたのが7時45分、昨日調べてあったシューメン行きの乗り場には、既にバスが1台停まっている。シューメン行きかと聞くと、ダーと言って首を横に振る。昨日のチェックインの時でもそうだったのだが、これはかなり戸惑うぞ。
 料金は14レバなり、結構高い。良い道だなと思ったのは、発車してわずかだけ。がたがた道に突っ込んだなと思ったら、バルナで貰った全国地図によると2級道路と書いてある。
 広いぶどう畑だなと思ったのも束の間、どんどん山道へ。途中今にも崩れそうな岩肌むき出しのトンネル、トンネルが崩れそうで工事も出来ないのか、道も超でこぼこで歩く速度以下の徐行運転。
 結局シューメン到着直前まで2級道路で約2時間10分の旅。

んで、例によってシューメンのバス駅も統一インフォメーションは存在しない。どうすっぺと思っていたら、目の前にマダラ行きのバスが有ったので、そのまま乗り込んでしまった。1,60レバなり。
 シューメンからマダラまでの道は大変きれいに整備されている。20分程でマダラの村に入り、そのまま線路脇の広場みたいな所で降ろされる。まだ岸壁までは延々有るのだが、ここから歩かないといけないらしい、同乗していた人たちもみんな歩き出している。
 しばらくは自動車通りをそのまま進んでいたのだが、そろそろ坂道ってところで一部の人が脇道に入ったので、そちらを追いかける。まさか近所の人がピクニックに来ただけではと思って確かめたのだが、やはりマダラの騎士はこちらで良いみたい。
 しばらく坂道を上がると策も無いすぐ向こうに牛がいたり、キャンプ場にでかいテントを広げてはしゃぐ若者グループがいたり。
 さらに進むとキャンプ場のイベント広場、今日は特設ステージで何かやるらしく、民族衣装の子供が出番待ちでそわそわ。

ステージの賑わいを尻目に、林の間の細い道を進むと岸壁の真下辺りに出る。ようやく人工的な建造物が出て来たので、扉を見つけるたびに入れないか覗いたりしながら、石畳の道を岸壁に平行に歩く事5分足らず、目の前で家族連れが足を止めて上の方を見ている、何やら看板も立っている、と言う事で上を見上げた。
 日陰になっているからコントラストが悪くてかなり見難いが、確かに馬にまたがる騎士の姿が彫り込んである。ガイドブックでは足場のせいで下からは見難いと書いてあったが、十分良く見えるぞ。でも、これだけか感もある。足場なんて簡単に組めない時代によくあんな岸壁に、とは思うけどね。

騎士像の下の階段を下りると、お土産物屋にインフォメーションに切符売り場のある、ちょっとした駐車場。本当はここから上がるのが正しいのだろう。ちょっとした小型バスなら十分Uターンできるスペースも有るのだから、路線バスもここまで来てくれても罰はあたらないと思うのだが>シューメンのバス会社の人。
 キャンプ場に戻って、イベントをちょい覗き。屋台のケバプチェをいただく。ソーセージ状の挽肉の固まりをグリルで焼いている。ルーマニアのミティテイの大きめのやつって感じだな。ドイツのソーセージみたいに1本頼むとパンに挟んでくれる。

駅が無い。線路は有る、踏切は有る、係員は居る。駅舎は見当たらない。バスを降ろされた場所を調べても、次のバスがいつ来るか分かるような情報は無し。村の入り口まで移動すれば、マダラ経由で別の場所行きのバスも通る絡み付けやすくなるかと思って歩いた。約1kmは歩いたか、別に変わらなかった。
 向かいのガソリンスタンドのお兄ちゃんにバスの時刻を知っているか聞いて見ようか、タクシーを呼んでもらおうかと思って歩き出したら、さっきマダラの騎士像の入り口までお客さんを届けて来たらしきタクシーが空で戻って来た。
 英語は良く通じなかったが、なんとか元のバス駅まで乗せてもらう。6,92レバ、当然のごとく1レバ以下のお釣りは無し。伝票をよく見たら、基本料金、距離料金、時間料金の3本立てだった。乗車距離は15キロになっていたから、まぁ、こんなもんなんでしょう。

駅名の表示が表側に無いシューメンの鉄道駅で明日の時刻調べ、例によって掲示されている時刻表は全く使い物にならないので、インフォメーションの窓口で英語の出来ないお姉さんに発車予定時刻と到着予定時刻を書いてもらう。こういうのは行き先さえはっきり告げれば何とかなるもんだ。
 バス駅に戻って、バスで路線の方も聞いてみる。こちらの方が値段は高いが便数は豊富、時間も短い。ちなみにマダラ行き等の近郊バスは全部同じ会社の運営(シュウメン市の交通局?)なので、切符売り場の窓口か、インフォメーションで情報が貰えるみたい。バスで行くつもりの人は、事前に帰りのバスの時間くらい聞いてから出かけてちょ。

駅前から日曜日でも開いている店が一杯有るメインストリートを通って、まずは宿探し。通りの突き当たりにある場所に、高層ホテルが一軒。2つ星、設備が老朽化する前は3つ星だったようだ。カード不可、朝食無し、先払い、安宿条件満載だね。テレビ付き39レバ(丁度20ユーロ)、テレビ無し28レバ。私はテレビ付きの方を。
 バスルームは昨日の宿よりはましって程度、一応シャワーコーナーが作ってあって、シャワーカーテンが吊るしてあるから、トイレに行くにも水浸し状態は避けられそう。

一休みしてもたもたしてたらもう4時半、丘の上に見えていたブルガリア建国者ってモニュメントのところまで登ることにする。
 宿を出ると10分程で延々の階段。途中少しだけスロープのバイパスを通ったが、宿からの所要時間約30分、上りだったから2kmは無いな。ちなみに車でも上まで上がれるようだが、そっちだと約5km、かなりの遠回りらしい
 大魔神みたいなモニュメントを後に、近所に有るはずの要塞跡を探したのだが見当たらず、あるのは駐車場と美味しそうなあてでビール飲んでる人が一杯のカフェばかり。どうせ公開の時刻も終了しているようなので、あきらめて下山。降りた地点は、下からモニュメントの写真を撮った場所だった。分かりやすい設計だな。
 少し裏通りに入って、晩飯場所探しがてら街並を見る。表通り以外では、カフェさえ開いている店は殆どない。結婚式の2次会(?)と思しき家族連れがパーティーをしていたレストランにチェックを入れ、開いていた食料品店で水にビールにピーナツを買い込む。ブルガリアの人はナッツが好きみたいで、どこのカフェでもピーナツやらカシューナッツやらナッツ計のメニューは豊富。

ビール2本は結局すぐに空いてしまった。8時前に今度は晩飯へ。フロントで聞いたら結婚式パーティーの場所辺りに数軒有る、としか教えてくれなかったので、結局その店へ。ブルガリアビールと言ったらツボルグ、店のオリジナルのスペシャルってメインディッシュとパンだけ頼んだ。
 豚肉ハムマッシュルームなんかを重ねチーズをかぶせてオーブン焼きしたものらしい。素材のうまさが溶け合ってなかなか美味しい。量が多すぎるのが難点か。ビール飲んでパン(当然トーストしてあった)食ったら、お腹パンパン、デザートどころではなくなったので、退散、ここも明朗会計。

昼寝したのにくたびれて眠い、ま、よく歩いたからね。何とか今日の日記だけは書き上げた、寝るとするか。