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2049 OOPer: 2008-05-17 03:53:27 1
第2日ヘルシンキ散策
未明の日記書きの後(4時過ぎにはすっかり明るくなっていた)、二度寝して、シャワーを浴びた後8時ごろに朝飯会場へ。部屋数300近い(と思う)巨大ホテルだけあって、朝食会場もかなりの混雑、パンが死ぬほど多数、ハム多数にチーズが少々のドイツ型と、かりかりベーコン・スクランブルドエッグ・肉団子・どろっとしたスープ(?)の4種類が温かい料理。フルーツは盛り合わせと真っ赤なベリー系、後はリンゴなどの生もの。ヨーグルトやジャムはあったが、オーストラリアでおなじみの(VEGIMITEは置いといて)シリアルは見当たらなかった。
 食事の後のフルーツを取りに行っている間にテーブルが片付けられて飲みかけのコーヒーを持って行かれてしまったので、別の席で続き。

9時ごろに中央駅に出たら、巨大な銀行方式切符売り場はまだ閉まっていた(10時からだそうな)が、小さい方の窓口でちゃんとトゥルク行きのInterCity2の切符が買えた。26.90ユーロ、バスよりちょっとだけ高い。ちなみにカード払いも当然のようにOKでした。
 トラムの運ちゃんから1日券を買って、スオメンリンナ島行きのフェリー乗り場へ。私は1日券で乗れるヘルシンキ交通局のフェリーに乗ったのだが、もっと目立つ所から交通局の切符が使えない会社のフェリーが出ているので、これから行くつもりの人はご注意を。
 所要時間はわずか15分、船が速いのではなくて近いのだな。なんせ港の周りを歩いていた時にも見えていた島の一つ。
 船を降りて10分ばかり歩かされると博物館併設の立派な観光案内所がある…のだが、日本語版も有る無料のパンフが置いてあるだけで、係員の類いは博物館の切符売りのお姉ちゃんだけ。ま、パンフがよく出来ているし、分かれ道に出る度にわかりやすい案内看板があるので、係員なんて要らないと言えば要らないのだが。
 19世紀に要塞として使われた島だとかで、島全体が石垣みたいな土塁に囲まれていて、あちこちに海をにらむ大砲(こちらはもっと新しいもの)が据えてある。なぜか丘に上がっている第二次大戦中の潜水艦まで。こう言うものに興味がない人には、あまり面白い場所ではないかもしれない。
 途中、洒落たテラス建築のカフェで出がらしのセルフサービスコーヒーを飲んだりしながら、2時間足らずのお散歩。大都会の喧噪から離れてのんびりお散歩するには良い場所かも。

ガイドブックに「今日の定食」があると書いてあった小さなレストランはジモティーで一杯。あちこち歩いたが、よさげな店はどこも同じ状態。あきらめてバスターミナルまで戻ってバーベキューハウスでソーセージ。朝ご飯を目一杯食ったんで、量は欲しくはないんだが、これで9.80ユーロかぁ。
 バスターミナルから歩いて3分の宿に戻って一休み、この時サウナから出て来る美女を発見、昼寝なんかせずにこのときサウナに入っておけば良かった。

午後の部の1つ目はヘルシンキ大聖堂。きれいな広場を望む高台に白亜のきらびやかな大聖堂が建っている。中身もぴかぴか(カトリックの大聖堂と違って、華美な装飾などは無い)なんで、今一有り難みに欠ける。
 ロシア正教の教会だと書いてあるウスペンスキー寺院(昨日も目の前を何度か通っているのだが)に着いたのが4時前。私の直前に着いたおじさんが、入り口のおにいさんと何やらやり取りして、仕方ないな、なんて雰囲気で入れてもらっていた。ガイドブックを見たら4時までだってさ。時計(は持ってないので携帯なのだが)を見るとまだ数分あったが、無理に見たい訳ではないので、すっ飛ばす。
 トラムを乗り継いで、デザイン博物館へ。入場料7ユーロなり、地上2階地下1階の展示スペースにモダンなデザインのグッヅが一杯…ってのを想像していたのだが、なんだか何を見せたいのか意図がはかりかねる展示、ヘルシンキカードとかを持ってる(割引ではなく無料になるはず)上に時間も有り余っている、って人以外にはお勧め出来ない。んが、もし行くことがあったら、トイレとコインロッカー(クローク代わりなのでコインは戻ってくる)は見てみてちょ。

駅地下スーパーでビールを仕入れて一旦宿に戻る。デザイン博物館で仕入れたビジターズガイド(日本語版)を見ると、労働者の街だった、なんて面白そうな地区があるのを発見。地下鉄に乗って晩飯へ。
 期待したほど安くはなかったし、まともな料理も無かったのだが、雰囲気は良いビアハウスで、かなり早めの軽い(なんせ朝食べ過ぎで…)晩飯。なんせ時間は7時前、まだガンガンに明るいのだ。

宿に戻ってサウナの下見、と思ったらカードキーを差し込んでもドアが開かない。ここでようやく気が付いたのだが、宿の説明にサウナの時間が06.30から10.00と書いてあったのは、午後ではなくて、午前なのだな…。(普通「午後」と書いてなければ午前だが、12時間制が当たり前のオーストラリアの感覚が抜けきれなくて…。)あきらめて、部屋のバスタブに昨日よりは熱めのお湯と、昨日は使わなかったベリーの香りの入浴剤を入れてしばらく漬かる。買っておいたビールで日記書きに入るのだった。

上:要塞と言うよりお城の石垣に見えるスオメンリンナ島
左:スオメンリンナ等には一杯有る大砲
右:デザイン博物館の正面、特別展は「花の力」