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2283 OOPer: 2009-07-04 20:44:28 1
葡日記(第26日丘の上からピニャオン)
ハムとチーズも付いていた朝飯を終えると、9時過ぎ。カテドラルを見て、バス駅で明日のコインブラ行きのことを聞いても、9時20分のレグア行きに間に合ってしまった。
レグア駅前のポートワイン協会の建物で、歩いて行ける所で訪問可能なワインセラーを聞いたら、駅裏に有ると教えてくれた。取り敢えず覗きに行って、3時ごろまた来るからと告げる。
 レグアの街をドウロ川沿いに歩いたのだが、葡萄畑は街を囲んで延々と広がっているし、ワインセラーもかなり広い範囲に点在している。

ピニャオン行きの列車は約20分遅れで到着。時刻表で違う列車番号が振ってあったから別の列車が出るのかと思ったら、先頭の何両かを切り離すだけだった。慌てて乗り込む。
 ドウロ川沿いを走るこの列車、車窓からの景色は最高に良いぞ。この景色を見るためだけにこの路線に乗ってみる価値ありだな。
 20分少々川岸を走りつづけると、レグアよりさらに小さな街ピニャオンに到着。12時を回ってしまったので、昨日案内所で聞いていたツアーバスはもう出ちゃったのかなと思ったら、ちょっと遅れてやってきた。運転手兼ガイドはちょっとマッチョなお兄さん。

あちこち見晴らしの良い所に止まりながらゆっくりと一面葡萄畑の丘を登っていく。頂上に付くと360度見渡す限り周りの丘陵地帯の斜面という斜面がすべて葡萄畑。テースティングが1種類だけだったのはおまけだと思って、この景色を眺めるために10ユーロ、ま、ポルトのクルーズ船と同じだと思えば、十分価値は有るぞ。

駅前食堂にはメニューが無かったが、お姉さんがあれこれ言った中から子牛ってのを選んだ。ミニステーキ。観光地の駅前食堂にしては良心的な値段。ちょいと料理が出てくるのが遅かったので、帰りの列車(これを逃すと後4時間列車が出ない…)に間に合うか焦ってしまったが。

レグアに戻ると3時前。結局この時間私以外の訪問者は無く、蔵をささっと見せてもらった後は、ポートワインに関するビデオを見ながらワインを一杯。トータル20分ちょっとだったから、ピニャオン行きの前でも間に合ったね。で、まぁ、予定していたより1本前のバスの時間にぴったり。

宿に戻ってシャワーを浴びたら、昨日のインターネットスペース「ラメーゴデジタル」へ。住所やらパスポート番号やらをシートに記入したらネットにつながせてもらえる。なにやらユーザー番号も発行してもらったんだが、無線LANには何のセキュリティーも掛かっていない。近所に行って勝手に使っても良かったかも。

再度宿に戻って晩飯の時間を待つ。今日はガイドブックに載っている所に行ったのだが、昨日チェックを入れたうちの1軒だった。ま、小さな街だからねぇ。
 「本日の料理」に何の魚か分からない名前のフライが出ていたので、頼んだらもう無いんだと。代わりに何の変哲もない白身魚(多分また鱈、ただしバカリャウになる前の生鱈だと思う)のフライになってしまった。付け合わせの米がパサパサだったのを除けば、値段も手頃だったので、ま、良かった方かな。

9時すぎ、外はかなり暗くなってきた。7/4から祭りの看板が上がっていたので、随分先のような気がしていたのだが、もう明日じゃないの。明日は祭りの様子を見ずに朝早くコインブラ行きのバスに乗る。さっさと宿に帰って荷物をまとめないと。

写真はピニャオンの丘の上から撮った一面の葡萄畑。