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3284 OOPer: 2010-07-29 15:50:24 1
ブリタニア通信第4日大聖堂とパイと
旅行記、朝食、そのアップとこの3日間の日課てな感じで。今日はそれに加えてチェックアウト。

帽子をドアに挟まれて駆け込んだ地下鉄の列車は路線を間違えていた…。乗り換えて目的のビクトリア駅へ。駅の案内係のお兄さんに「カンタベリーに行きたいんだが」と言うと、「09:52に5番線を出る列車がうんたらかんたら」、「切符はどこで買えるの?」「隣の自販機でも良いし、うんたらかんたら」大変丁寧に教えてくれる、全部聞き取れてないのが申し訳無い。
 他の自販機には長蛇の列が出来ていたので、再び案内横の自販機に戻って操作。市内交通の切符も列車の切符も買えるし、クレジットカードも使えるというすぐれもんなんだが、操作が少々分かり辛い。切符の種類を何種類か表示されたのだが、「HS1を特定の時間帯に利用できない切符」ってのにした。HSってのは多分高速列車のことだから、そんなの使わないだろう。

売店で水だけ仕入れてホームへは早めに。ちなみに日本と同じ雰囲気の自動改札。日本と同じように(と言うか、日本がイギリスのシステムを真似した?)乗車時と降車時に改札がある、ってのはわかりやすくてよい。「うんたらかんたら」の部分が良く聞き取れなかった訳だが、電光掲示板の表示とかで確かめると、前半分は別の目的地に行っちゃうらしい。後ろ半部の空いてる席に乗車。
 途中車掌さんが回ってきたが、検札というよりは、車両間違いがないか確かめてくれていたようだった。もちろん「HS以外」切符で咎められることも無し。

カンタベリーへは90分少々、駅から案内所へはあまりにも近い、小さい街なのだな。この街に2泊したら暇を持て余しそうなので、一泊にしとこうと決めて案内所の中へ。無料の地図と宿の事を聞いたら、これにどっちも載ってるよって分厚い冊子をくれた。そいつとガイドブックを頼りに安宿探し、小さい街なんで歩いて回る。最初の1軒は1人部屋はもうないと断られ、次の1軒は窓に空き部屋無しの張り紙が。
 高そうな宿はすっ飛ばして、次に行ったところはレストラン併設、50ポンドで朝食付きってんで、そこに決定。建物は古いが、バスタブのあるバスルームなど基本的な所は改修してあって、そこそこ良い感じ。下着を洗濯なんぞしてから街へ昼飯に。

ハイストリートってこの街のメインストリートに面した店は、ランチスペシャル7.95ポンドってな看板を出している店が多いので、そのうちの一つへ。お店のお姉さんのおすすめを聞いて、ソーセージにした。山盛りのマッシュポテトと煮野菜が一緒に出てくる。

ほろ酔いで(神様失礼)メインエベントの大聖堂へ。オーディオガイド耳に当てている人が立ち止まっている辺りでパチリ(一部を除いて撮影禁止ではなかった)ってな感じでざっと回ると1時間くらい。晩飯の時間まではまだたっぷり有るね。
 巡礼の街ってことなんだが、城壁に囲まれた街中の部分は車の乗り入れも禁止されていて、歩行者天国のある繁華街って感じ。ここはロンドンかってくらい人が多いし、マクドやブランドショップの連なるところも有って、若い人も多い。

で、どこに行こうかと思ってたんだが、教科書に載っているだけで中身は全然知らないカンタベリー物語を知っとくのも悪くないかということで、カンタベリーテールズってアトラクションへ。
 日本語も用意されている音声ガイドを耳に当てて、中世のカンタベリーへの道のりを再現した部屋を巡りながら、物語を聞く訳だが…。各部屋は人形やらセットやらでそれっぽく作って有って、動きが少ないのは仕方ないとしても、耳から聞こえてくる日本語の物語がね…。翻訳もいまいちだし、そもそも演者が素人でしょ。とても物語を楽しむってレベルの内容ではなかった。

4時半を回る辺り、大聖堂が閉まっちゃう時間が近づくと、急速に人が減って寂しくなっていく。なんでこんなちっちゃな街にあんなでっかいバスターミナルが有るのかと思っていたバスセンターは、帰る人でごった返している。メインストリートの露天は片付けをはじめ、もう閉めている店舗もある。夕食には早いので、部屋に戻ってダラダラ。
夕食は宿のレストランで。レストランと名乗っていても、あまり気張った感じではなくて、バーカウンターもあるし、メニューの多くもパブメニューと共通。ステーキと腎臓のパイってのを頼んだら、パイで蓋をされたもつ煮込みみたいのが出てきた。
 ロンドンのパブでも昼夕を問わず、食事にパイを食っている人は多かったのだが、みんな食うのにそんな苦労しているように見えなかったんだが…。食いにくい…。にこにこ顔のお姉さんがあれこれ話しかけてくれる言葉が聞き取りにくかったせいも有って、すっかり無口になってしまった。お腹は一杯、別腹のスペースもなかったので、デザートは断念、コーヒーだけで部屋に戻った。

バスタブに湯をはって、久しぶりにお湯に使って…BBCもちゃんと入るテレビを見てたら日記も書かずに寝てしまった。せっかく部屋で無線LANが入るのに…。

写真は、山盛りのマッシュポテトに囲まれたソーセージ、カンタベリー大聖堂内で聖職者の誰か(イギリス人的には常識って人らしい)が殺された場所にある記念碑、ステーキと腎臓のパイ。