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3301 OOPer: 2010-08-07 06:16:18
ブリタニア通信第12日お城巡りのバス
朝食は部屋番号毎にテーブルをしつらえてくれている、このパターンは久しぶり。飲み物も食事も全部オーダーで。例によってフルブレックファーストトマト抜き。

宿の裏にバスの通る道が有ったはずと思ってみて見たら、バスが停まっていた。運ちゃんに聞いたらバス停は向こうだという。一筋越えたバス停で待ってたら前歯の一杯抜けたおっちゃんが「5番なら向こうだよ」と教えてくれた。慌てて走る。

険しい丘陵と海岸線に挟まれた北ウェールズの道は線路と並行して走ってる。1時間ほどでバンガーの街に到着。この頃には激しい雨、今日は通りすぎるだけなんだけどね。明日はここで乗り換えなので、バス停を確かめる。
 さらに30分ほどでカナーボンの街に到着。街の主要部がでっかい城壁に囲まれていて、さらにその一端がもうちょっとでかい塀でお城状になっているって感じの作りで。やっぱ、お城の作りとしてはかなり珍しいものらしい。
 手すりの代わりにぶっとい縄が吊るしてあるだけの塔、昇れるのが8つくらいあるらしい。んが、5つも昇るとさすがに塔を見つけると昇りたがる私でも疲れてきた。修復してある部分は基本的にどこにでも入れるようになってるので、全部歩いてやろうなんて思ってたら半日有っても足りそうにない。2時間近く歩き回って街に戻る。

ここでも普通のパブでは地元のビールは置いていないと言われた。北ウェールズの人は地元の物が嫌いなんかい、と思ったのだが、後で考えたら海岸線まで丘陵地帯になってたら、麦畑とかもできないから、ビール作りには向いてない土地柄なのかもね。
 ウェールズビールが置いてあると昨日と同じパターンで紹介された店、丁度若い女の子が団体で到着したところだったようで、えらく混雑している。ウェールズビールと他にこの辺で人気のメニューをと聞いたら、ゲームパイなんぞと言うものを勧めてくれた。うさぎとか使っているらしい。これは今までのパブやレストランでは見たことないぞ、と思って注文してしまったのだが、そこらのピカピカレストランのメイン一品より高かった。単に金払いの良さそうな旅行者に一番高い料理を勧めただけ、って気がしないでもない。味はステーキと腎臓のパイと似た感じでどこがうさぎなんだか良く分からない。量がいやに多いなと思ったら、殆どマッシュポテトでかさ上げしていた。注文している間に私の席をとろうとしていたおばさん団体の一部と簡単に挨拶して店を出る。

帰りのバスはバンガー経由の便しかない。30分ほどで到着、乗り換えようとバス停の乗り場を移動したら、さっきまで乗っていたバスの運ちゃんが交代しただけだった。そのまま乗せてってくれよ。今回はもう晴れてます。

また1時間近くバスに揺られてコンウィへ。かなり遠くから城壁が見える。んが、どこがお城の入り口かわからないんで探して歩き回っている間にシティウォーク30分2ポンドと言うのを発見。私以外の客がつかまらないので、次の客を待っていたら30分近く待たされた。実はウェールズの人じゃないんだと。道理で訛りが全然無いと思ったわ。それでも予定を超過して40分あまり、しっかり説明はしてくれた。んが、最後に聞いたウェールズビールの有るお店では、地元のビールはなかった…。
 北ウェールズの街は地名の標識などウェールズ語だけって場所も結構有った。私が思っているよりもウェールズ語話す人は多いのかね。

それからお城を橋の向こうから見て、その後でお城に入場。スランディドノに帰ったら図書館にも行かないといけないんで、ちょっと焦って見回る。ここも殆どどこにでも入れる状態だったのだが、塔に昇るのはもう沢山状態だったんで、丁度良い。
 例によって帰りのバスは全然違う場所から出るのに気がついて移動したら、ビールを一杯って時間もなくなってしまった。来たときとは違う番号のバスだが、頭にスランディドノとはっきり書いてある(イギリスの行先表示は基本的に当てにして良いっぽい)ので、乗ってしまう。
 コンウィからスランディドノ分岐点まではバスで数分だったのだな。コンウィもよさげな雰囲気の街なので、昨日のうちにこっちに来とけば良かったかも。

宿でパソコン持ち出して、すぐに図書館へ。なにやらメンバーへの登録をしないと無線LANは使わせてくれない。氏名と住所を告げてメンバーカードを作ってもらう。閉館まで1時間もないので溜まっていた3日分の日記をアップ。10分でセッションが切れちゃう、とか言うので大変。

昨日はあきらめたお店、今日も行列ができていたが、並んで待つ。2人用の席が空いたというので家族連れをすっ飛ばしてお先に。なんだここも地元ビールは瓶じゃん、と思った瞬間、残りの料理もいまいちに思えてきた。今日のスペシャルの一つだったプレイスのフライは、アジのフライをでっかくしたような感じ、白身でカレイみたいな魚だけどね。値段はお手頃なんだが、格別うまいと思うほどのもんでもない。

食べ終わると8時近くだが全然明るい。海辺に出てピアを端っこまで歩く。途中のお店は殆ど閉まっているが、子供向けの遊具やらゲーセンやらがまだ営業している。端っこのパブが営業中だったのだが、誰もいないと入りづらい。家族連れが休んでいるのを確かめてから、ビターを半パイントで注文。
 浜辺では何やらおじさんたちがパフォーマンスをしていた。地元のおじさんで作っている楽団らしい。人の姿はまばら…。
 宿に戻って今日こそはその日のうちに日記を書き上げようと思っていたのだが、随分歩き回ったせいか、またいつの間にか寝てしまっていた。

写真は朝食(ここのはハッシュポテトが付いていた)、海沿いに建っているカナーボン城、お昼のゲームパイ、橋の向こうから撮ったコンウィ城、晩ご飯のプレイスのフライ。