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1443 OOPer: 2007-04-19 07:28:47 1
東欧日記第1日 いきなりぼられたブクレシュティ
予定のエールフランス機はほぼ満席のほぼ定刻に離陸。外国人客の比率も多い。メインはもちろんフランス人だが、英語・ドイツ語等も聞こえてくる。
 機内食は、アペリティフがチーズクラッカーとお好きな飲み物(シャンペンをいただきました)、お昼がビーフストロガノフか鶏肉の何とか(自分で頼んでいないのでよくわからない)、おやつタイムのセルフサービスがカップ麺とロールパンのサンドイッチ(カジノロワイヤルを見ていたら食べ損ねた)、夕飯がサーロインのスモークとハム。

で、リアルタイム報告した国際線乗り継ぎ(ロンドン行きの人が多かった模様)の後、これまた満席の小型機でブカレスト(現地発音だと「ブクレシュティ」、以下超有名な地名以外はできるだけ現地発音に近い仮名表記で)へ。さすがエールフランス、2時間ちょっとのフライトでもかなりちゃんとした機内食が出てきた、さすがに暖かくはなかったが。
 私の前の席に座ったイタリア語のおばあさん、着陸寸前に何度もトイレに立ちかけて乗務員にたしなめられていたのだが、どうやらお漏らししちゃったようで、ターミナルに付いた直後におばあさんがトイレに駆け込むと、辺りは何やら悪臭が。

入国審査は今までで一番時間がかかったかも。ルーマニアには初めてかとか、どこに停まるんだとか聞かれてしまった。申告しないといけないようなものは何も無いので、税関はあいさつだけしてスキップ。
 目立つ両替窓口にはユーロと米ドル(ともう一つ書いてあったんだが、忘れた)しか無かったので、先に見つけたATMを使ってみる。さくっとワールドキャッシュでルーマニアレイ(「レイ」は本来複数形なんだが以下区別せずに使う、今日現在のレートでほぼ1レイ=50円)が引き出せた。

と言う訳でその前後からしつこくつきまとってきた「タクシー?」のお兄さんの誘いに付いて行ってしまった。どんなガイドブックを見てもタクシー乗り場が有るのに客引きしているタクシーには、間違いなくぼられると書いてある。ぼられた。
 本物かどうかわからないタクシー会社の身分証明書らしきものを首からぶら下げたお兄さんについて行くと、駐車場に行くエレベーターへ。考えたら突如人気の無い駐車場で強盗に変身するかもしれないのだ、時間は夜の11時(夏時間のルーマニアと日本の時差は6時間、ルーマニアの11時は普通に暗かった)、随分危ない事をしたもんだ。出発前の「今日の占いカウントダウン」で「よく考えて行動しましょう」なんて言っていたので、よく考えずに行動したらどうなるか試してみたかったのだな。
 おんぼろの車体(ダキアだったっけか?)には、おんぼろの営業許可番号のプレートがドアの横にくっついている。タクシー乗り場に並んでいた正規と思われるタクシーの車体は、車体もプレートもピカピカだったのだが…。
 ガイドブックに載っている目安の金額が55RON(ルーマニアレイは数年前にデノミされて0の数がだいぶ減ったそうな、それまでは往年のイタリアリラより0が多かったらしい、で、この新レイを表す時にはRONと書かれる模様)、メーター(一応メーターが有るかは確かめたが、正規のものかどうかなんてわからないし、荷物が一杯ある時とかの割増料金のスイッチを入れられても、空港の周りを適当にぐるぐる回って遠回りされてもこちらにはわからないからね、普通の人は「メーター有るかい?」なんて聞く前に正規のタクシー乗り場に並ぶべし)の表示が91ちょっとになったところで本日宿泊のHotel Centralに到着。100レイ札を渡したら10レイお釣りが返ってきた。どうせボラレてるのはわかってるので、あまり嬉しいとは思わなかったが、一応「いいのぉ」とは言ってみた。ついでに、運ちゃんの写真を撮ったのだが、証拠品になるから嫌がるかと思ったらポーズを付けてくれた。但し、キャビンでの撮影用にフラッシュをオフにしてあったので、ボケボケで判別が付かない。

遅い時間のチェックインにあまり愛想の良くないフロントのお兄ちゃんに聞いてみた。(ちなみにちょっとしたあいさつ以外は基本的に英語。)「空港からここまでは普通いくらだい?」「20ユーロくらいだよ、いくら払ったんだい?」「90レイ」(換算は自分でするように)「そいつは高いな、でもそれほどボラれた方じゃ無いよ」。喜んで良いのか。
 部屋は汚いとまではいかないが、あちこちに痛みが目立つ。ドアノブもちょっとガタついている。鍵は大丈夫か。部屋はだだっ広いところに小さいベッドが2つ、もう1つは十分に入れられると思うので、トリプルにも転用可能だな。お湯は温かくなるのにかなり時間がかかったが、普通によく出る方だろう。
 これで日本の旅行者を通して1万円、んーむ、とりあえず冷蔵庫の中身は水1本が5レイ、多分街外れの雑貨屋で普通に買えば、この5分の1で買えるぞ。こういう国なんだと言う事をしっかり頭に入れて、明日からは気を付けよう。オーストリアの偽警官とグルだったおじさんもルーマニアのパスポート持ってたんだよね…。