予想通り、swift-evolutionのMLは混沌を極めているのである。文字通り「Siwft言語の進化」に関する提案もあるにはあるのだが、「それってStandard Libraryの小改良ってとこでしょ」ってな話題から、単に「Swift2.2がうまくビルドできないんですけど」とか「Swift2.2でコンパイルしたらこんなのがエラーになっちゃうんですけど」なんてのまで。
　私的には、「あんたが思いつきだけで入れろと言った構文入れようと思ったら、どれだけ既存のパーサーが影響受けるのかわかってんの？？？」と言った「たいして役に立つ局面が多いとは思えないのに、やたらと副作用が大きい」提案が一番ひどい。なんせChris Lattner自らそういう提案の殆どに答えちゃったりしているからね。

Open Source化なんてものを何でもかんでもポジティブに捉えるべし的な風潮が一部にあるが、私的には大いに疑問である。プロジェクト全体の行く末を長期的な視点も含めて見据えていかなきゃならない総帥が、こんな瑣末な「それって本当に実現可能と思ってんの？」的な「提案」に答えなきゃいけない状態で、本当にプロジェクトが発展するものかどうか。
　「集合知」なんてものをやたらともてはやす輩がネット上には多いが、多くの場合ネット上のその他大勢は、ローマ帝国崩壊期よりもはるかにひどい「衆愚」でしかないと言うことに当の本人は気付いていないことが多い。

来年の秋にはSwift3.0をリリースしたいと言っているんだが、はてさて、こんな議論が続いているようでは間に合うかどうか不安になってしまう。