東欧日記第11日 ヒッチハイクのサプンツァと夜行列車
朝食はアラカルト、今日はハム入りオムレツにした。ここに来てようやく結論が出たが、ルーマニアの標準的朝食はオムレツである。フランスのクロワッサン、イタリアのコルネッティ、ドイツのゆで卵に続く発見だな。
ホテルのフロントでは「9時半とか、10時とか、そんなもんよ」と言っていたサプンツァ行きのバスの時間、2時だった。その次のスチェアバに行くための経由駅のサルバへは16時台だと。
あきらめて市内をぐるぐるぐるぐる回ったが、市場が開いていた事、郊外の住宅地に近い部分にはピカピカのスーパーが有った事くらいしか収穫無し。お茶しに寄った店は肉料理の店だったようで、11時くらいだと言うのにうまそうに馬鹿でかいお肉を食っている奴が一杯居た。昼飯用に取っておくべきだったか。
と言う訳で、そこそこ活気のある土曜日のシゲットの街をぶらぶら、昼飯はバス駅のレストランで取ることにして、1時には到着。最初カフェの方に入ってルーマニア語で「何か食えるか?」と聞いたら、レストランはあっちだと言われた。
ハンバーガーと言ったが無いと言われたので、またシュニッツェル、ビールと付け合わせを入れても10レイ以下、この辺が正しいルーマニア相場だと思うんだが。豚肉のと言ったのに鶏肉だったし、パン粉の衣が付いていない、ま、同じ値段ならどっちでも良いが。
市内を出るのに時間がかかり、30分弱くらいでサプンツァへ。今日のバスは20人乗りのマイクロバス、ガイドブックにはマクシタクシーとか書いていたが、バス駅とかにある張り紙では間違いなくミクロブス(背が低くて不細工な女の子の事ではない)と書いてあったから、以後この手のバスはマイクロバスと訳すことにする、外見は食料品を運ぶ小型トラックそっくり。
歩いて数分で本日のお目当ての「陽気な墓」へ。墓場の前にはカフェやら土産物屋やらの出店が並んでいる、完全な観光地だね。サプンツァは昨日のシュルデシュティよりはちょっと普通の街というか村って感じ。ガイドブックには無料と有ったが、入り口でしっかり4レイ取られた。払った後チケットもくれないので、じっと待っていたら、絵はがきを渡されたから、土産物屋のおばちゃんが何も知らない観光客からボッてるのかと思ったが、大抵の観光客からはちゃんと(?)金を取っていたようだ。親戚の振りをする(これは日本人には無理か)か、裏口から入ればノーチェックだが。
詳細は、そのうちアップする写真参照。お墓なんですよ。故人の生前が偲ばれるだけに微妙な気分、私は普段は珍しいお墓を見つけても写真には撮らない方なんだが、今日だけは合掌しながらパチリパチリ。
お墓の作者の工房がちょっとした博物館と名乗って公開されているはずなのだが、看板が逆を向いていた。工事のために道路の反対側に移されていたらしい。工事人夫のたくましいお兄ちゃんが、こっちで合ってるよと教えてくれた。しばらく歩いて行ってみたのだが、営業する気無しの模様。門の外から写真を撮っただけで退散した。
さて、帰りである。普通のバス便は当然無い。シュルデシュティからの帰りのように車が捕まる事前提でここまで来ている。既に列車の切符は買ってあるから、うまく捕まらないと列車に乗り遅れてしまう。全席指定のルーマニアの切符、乗り遅れたらどう交渉してどうなるのかはまだ試していない。
と言う訳で、バスを降りた場所で待つ事10分は無かったろう。向こうの方から停まってくれたのは、品のいいお兄さん。くどいほどの話し好きって訳でもないが、時々英語で話しかけて来てくれる。途中もう一人ジモティーを拾って、シゲットの街外れの病院まで。いくらか渡そうとしたが、固辞されたので、是非日本に来てくれと言って別れた。
駅まで歩いて列車待ち、さすがに本数が少ないので間違えようが無い。乗り込んだコンパートメントはオンボロ客車にぎゅうぎゅう詰め、この状態で3時間以上はちょっと嫌だなと思っていたら、他のコンパートメントはがら空きだったようで、次々に移動してくれたので、箱の中は私とお年寄り3人、ちょいとお喋りはうるさかったものの、若い子と違ってこっちに絡んで来る事も無いので、パソコン引っ張りだして、昨日の日記書き。
途中非公認の車内販売のおばさんやら、国境警備員やら、隣のコンパートメントの兄ちゃんが英語で話しかけて来たり(嵐で木が一杯倒れている所が有る、写真に撮れば、なんて言って来たのだが、要は東洋人と話してみたかったんだと思う)があったが、サルバの駅までは3時間半ほど順調な旅。
お年寄り3人と隣の箱のお兄ちゃんに別れを告げて降りたサルバの駅、嫌驚いた。単に山の中の何も無い場所に有る。切符を買う時に窓口のおばちゃん、「サルバまで、その後どこに行くのさ、乗り継ぎなら割引だから」(一部推測意訳)言ってくれたので、夜行でのスチェアバまで切符を買ったのだが、そりゃ、サルバがこんなだと知っていたら、そう言うわな。前日チェックインのときに仕入れた情報では、ここからバスに乗り換えて、その日のうちにスチェアバに付けるって話だったのだが…。売店ではスナック菓子と飲み物(これがまた結構充実していたのだが)しかなかった。もちろん歩いて行けそうな範囲に営業しているレストランなんぞ見当たらない。
私が乗る列車がこの駅の最終、3時間半の乗り換え待ちの途中に到着する列車が4本だけ。腹減ってるんだ金くれよ、なんてお兄ちゃんに絡まれもしたが、ノーと言うとすぐに諦めてくれた。今は登山用の馬鹿でかいデイパックを抱えた一団が近くに居るので、それほど寂しくないが、私の乗る列車まではまだ30分以上、停車時間は2分だってさ。それよりもスチェアバ到着が午前4時半、駅から街まで5kmだと、どうすっかな。
ホテルのフロントでは「9時半とか、10時とか、そんなもんよ」と言っていたサプンツァ行きのバスの時間、2時だった。その次のスチェアバに行くための経由駅のサルバへは16時台だと。
あきらめて市内をぐるぐるぐるぐる回ったが、市場が開いていた事、郊外の住宅地に近い部分にはピカピカのスーパーが有った事くらいしか収穫無し。お茶しに寄った店は肉料理の店だったようで、11時くらいだと言うのにうまそうに馬鹿でかいお肉を食っている奴が一杯居た。昼飯用に取っておくべきだったか。
と言う訳で、そこそこ活気のある土曜日のシゲットの街をぶらぶら、昼飯はバス駅のレストランで取ることにして、1時には到着。最初カフェの方に入ってルーマニア語で「何か食えるか?」と聞いたら、レストランはあっちだと言われた。
ハンバーガーと言ったが無いと言われたので、またシュニッツェル、ビールと付け合わせを入れても10レイ以下、この辺が正しいルーマニア相場だと思うんだが。豚肉のと言ったのに鶏肉だったし、パン粉の衣が付いていない、ま、同じ値段ならどっちでも良いが。
市内を出るのに時間がかかり、30分弱くらいでサプンツァへ。今日のバスは20人乗りのマイクロバス、ガイドブックにはマクシタクシーとか書いていたが、バス駅とかにある張り紙では間違いなくミクロブス(背が低くて不細工な女の子の事ではない)と書いてあったから、以後この手のバスはマイクロバスと訳すことにする、外見は食料品を運ぶ小型トラックそっくり。
歩いて数分で本日のお目当ての「陽気な墓」へ。墓場の前にはカフェやら土産物屋やらの出店が並んでいる、完全な観光地だね。サプンツァは昨日のシュルデシュティよりはちょっと普通の街というか村って感じ。ガイドブックには無料と有ったが、入り口でしっかり4レイ取られた。払った後チケットもくれないので、じっと待っていたら、絵はがきを渡されたから、土産物屋のおばちゃんが何も知らない観光客からボッてるのかと思ったが、大抵の観光客からはちゃんと(?)金を取っていたようだ。親戚の振りをする(これは日本人には無理か)か、裏口から入ればノーチェックだが。
詳細は、そのうちアップする写真参照。お墓なんですよ。故人の生前が偲ばれるだけに微妙な気分、私は普段は珍しいお墓を見つけても写真には撮らない方なんだが、今日だけは合掌しながらパチリパチリ。
お墓の作者の工房がちょっとした博物館と名乗って公開されているはずなのだが、看板が逆を向いていた。工事のために道路の反対側に移されていたらしい。工事人夫のたくましいお兄ちゃんが、こっちで合ってるよと教えてくれた。しばらく歩いて行ってみたのだが、営業する気無しの模様。門の外から写真を撮っただけで退散した。
さて、帰りである。普通のバス便は当然無い。シュルデシュティからの帰りのように車が捕まる事前提でここまで来ている。既に列車の切符は買ってあるから、うまく捕まらないと列車に乗り遅れてしまう。全席指定のルーマニアの切符、乗り遅れたらどう交渉してどうなるのかはまだ試していない。
と言う訳で、バスを降りた場所で待つ事10分は無かったろう。向こうの方から停まってくれたのは、品のいいお兄さん。くどいほどの話し好きって訳でもないが、時々英語で話しかけて来てくれる。途中もう一人ジモティーを拾って、シゲットの街外れの病院まで。いくらか渡そうとしたが、固辞されたので、是非日本に来てくれと言って別れた。
駅まで歩いて列車待ち、さすがに本数が少ないので間違えようが無い。乗り込んだコンパートメントはオンボロ客車にぎゅうぎゅう詰め、この状態で3時間以上はちょっと嫌だなと思っていたら、他のコンパートメントはがら空きだったようで、次々に移動してくれたので、箱の中は私とお年寄り3人、ちょいとお喋りはうるさかったものの、若い子と違ってこっちに絡んで来る事も無いので、パソコン引っ張りだして、昨日の日記書き。
途中非公認の車内販売のおばさんやら、国境警備員やら、隣のコンパートメントの兄ちゃんが英語で話しかけて来たり(嵐で木が一杯倒れている所が有る、写真に撮れば、なんて言って来たのだが、要は東洋人と話してみたかったんだと思う)があったが、サルバの駅までは3時間半ほど順調な旅。
お年寄り3人と隣の箱のお兄ちゃんに別れを告げて降りたサルバの駅、嫌驚いた。単に山の中の何も無い場所に有る。切符を買う時に窓口のおばちゃん、「サルバまで、その後どこに行くのさ、乗り継ぎなら割引だから」(一部推測意訳)言ってくれたので、夜行でのスチェアバまで切符を買ったのだが、そりゃ、サルバがこんなだと知っていたら、そう言うわな。前日チェックインのときに仕入れた情報では、ここからバスに乗り換えて、その日のうちにスチェアバに付けるって話だったのだが…。売店ではスナック菓子と飲み物(これがまた結構充実していたのだが)しかなかった。もちろん歩いて行けそうな範囲に営業しているレストランなんぞ見当たらない。
私が乗る列車がこの駅の最終、3時間半の乗り換え待ちの途中に到着する列車が4本だけ。腹減ってるんだ金くれよ、なんてお兄ちゃんに絡まれもしたが、ノーと言うとすぐに諦めてくれた。今は登山用の馬鹿でかいデイパックを抱えた一団が近くに居るので、それほど寂しくないが、私の乗る列車まではまだ30分以上、停車時間は2分だってさ。それよりもスチェアバ到着が午前4時半、駅から街まで5kmだと、どうすっかな。