第14日 月曜日は無しよのお城の街
朝飯も食わずにホテルをチェックアウト。こんな路地裏で11ユーロもする朝飯はパスだわ。
駅のカフェで軽くと思っていたら、もうじきエッテルブリュック行きの列車が出る。すぐに切符売り場に行って「エッテルブリュック」と言ったら、何やらよくわからない切符が3枚出てきた。最初は間違えて3枚もくれたのだと思ったら、しっかり3枚分の料金をとられていた。
んで、某ガイドブックにもちゃんと載っていないルクセンブルクの公共交通機関の切符情報を書いておこう。(列車に乗ってから昨日国立観光案内所でもらった観光ガイドを見直したら書いてあった。)ルクセンブルク国鉄CFLの運営する鉄道・バスを始め、他の民間会社の路線バスも含めて、ルクセンブルク国内には切符は2種類しかない。私が窓口でもらったのは「短距離切符」(裏側を見るとフランス語で説明が書いてあったので判明)で、こいつは1時間有効。他にネットワーク切符というのがあって、短距離券3枚分よりちょっと高い値段(パンフに書いてあった値段より上がってるみたいなんで正確にはわからん)で、翌日の朝8時まで有効、ま、1日券だね。短距離切符は10枚セットで割引、ネットワーク切符は5枚セットで割引になる。普通の都市交通用の切符みたいのが、全国で使えるのだな。
エッテルブリュック(某ガイドブックつづりが間違ってるぞ)の駅には40分ほどで到着。ホームには中距離バス路線の時刻表があった。私が行く予定のヴィアンデンを通るバスが20分ほど後に出るようだ。
発車時間までしばらくあるが、他にも乗っている客が居たので短距離切符が使えるのか聞いた上で乗車して発車を待つ。刻印機が見当たらなかったので、もうじき1時間を越えるのに刻印しなかったの(乗車時に自分で刻印するのは他の国の切符と同じ)だが、運ちゃんも特にどうこう言わないのでそのまま乗車。
約20分で崖の上にお城が見えてきた。路線バスなんて同じヴィアンデンの街でも何カ所か停留所がある訳で、一番近い所がどこかまではわからない。目の前に観光案内所がある停留所で、ここはヴィアンデンかと確かめてから下車。
月曜の朝10時過ぎ、観光案内所は開いていたものの街の地図は無い(地図が要るほど広い街でもないのだが)と言うし、ホテルの予約はやっていない(やってるって言ってたら予約してしまうところだった…)と言うし、一応ホテルリストだけもらって適当に歩き出す。
月曜日の午前中の観光地ってのはひっそりしている。普通の客はみんな帰っちゃうからね。ここら辺の宿はみんなレストラン併設でいかにも「観光地のお宿」って作りのところばっかり。だが、レストランもカフェも開いているのかどうかわからない状態。腹が減ってるからどっかのカフェで朝飯をと思ってたのだが。
結構きつい上り坂をしばらくいかないとお城には着けない。お散歩コースが何本もあって標識がわかりにくかったのだが、フランス語でお城の表示の方に歩くと、バスの窓からも見えていた高台のお城、ヴィアンデン城が見えて来る。
入場料5,50ユーロなり。窓口のお兄さんは愛想が悪く、あちこち工事中。お城の中は殆ど全部の部屋を見て回れる。古くはローマ時代の4〜5世紀にはもうお城があったそうな。現在のオランダ君主とルクセンブルク君主って親戚なんだね。
よほど説明文をゆっくり読まないと1時間もかからずに見終わってしまう。地下のビアケラー付近はもろに工事中で当然お休みみたいだし、入り口付近のコーラの自販機で糖分摂って空腹を紛らわせようと思ったのだが、ゆっくり飲む場所も無かったので、そのまま通り過ぎる。これが後で悲劇を招くことになるのだな。
街に降りずに散歩道らしき方に曲がると延々と山道を登らされ、街外れから出ている観光リフトの頂上降り場に辿り着いた。ここでビールを一杯、喉を潤す。もちろんコーラより安いのだな。
もう一度山道を降り、お城への急な坂を降りて、バス停のあった辺りへ。本当に開いている店が少ないわ。かろうじて客の入っているのが見えたプチレストラン(自分でそう書いている)でお食事。このレストランもペンション併設のよう。この辺りは近くに鉄道の駅が無いせいか、ライダー歓迎・2輪駐車場ありの看板が目立つ。
なぜかオランダ語で今日の定食シュニッツェル(ドイツの観光客が多い地域の今日の定食は大抵シュニッツェル)と書いてあるので、フランス語と英語のチャンポンにオランダ語も加えて、シャンピニオンソースのシュニッツェルをいただく。10ユーロ、ビール代は別。
お城を見る前に確かめておいたクレルヴォー(ここにもお城がある)行きのバスは1日4本、次は14時40分頃だからまだ2時間以上ある。観光案内所の前に掲示されていた城壁沿いのお散歩コースを歩いたり、川をさかのぼって山のてっぺんから見えたダムを見てきたり、観光リフトの乗り場で値段を確かめたり(往復で4,25ユーロ、それにしてもガイドブックのルクセンブルクのページはやけに手抜きだねぇ、自分で取材せずに資料だけ取り寄せて書いたんでないか?)して、それでもまだ1時間近く時間がある。
今日は閉まってるよって書いてある食料品店の自動販売機、コーラが1,25ユーロ、20セント硬貨を2枚入れるとちゃりらりらんと吸い込まれる。更に1ユーロコインを入れたらこいつが受け付けられずにそのまま返って来る。丁度の金額でないと拒否される自販機なんて一杯あるから返却ボタンを押したのだが、20セント硬貨2枚は返って来ない。そのうち少ないとはいえ他の観光客も時々通る訳で、どう見たって小銭拾いのおじさんに見えてしまいそうだからあきらめた。俺の40セント返せ〜!
しかたないからカフェで50ユーロ札でビールを1杯。ルクセンブルクに来てから英語は通じても、かなり訛ってることが多かったのだが、ここのお姉ちゃんは比較的きれいな英語を話していた。
ヴィアンデンからクレルヴォーまでは道のりにして約30km、ダムの横を通り抜け、渓流沿いの道を行くのだなと思ってうとうとして居たら、いつの間にやら小さな街の中。外には小雨がぱらついている。
ヴィアンデンには鉄道の駅があるから、終点は駅だと思うのだが、私以外の唯一のお客であるお姉さんがお城の真下にある郵便局前で降りたので、私も下車。すぐにiマークとお城の標識があるので、ちょっとした坂を上ってお城の横へ。なぜか中庭部分にM4戦車が飾ってあるところに、軍服姿の団体が見学に来ていた。何だったんだろう。
午後しか開いていない観光案内所のお姉さんは全然やる気がない素振り。街にあるすべてのホテル(10軒ほど)が載っている地図だけもらって退散。お城横のレストランでコーヒー飲みながらチェックを入れる。
雨がすぐやむ気配もないので、小雨の中、宿探し。まずはこの街で唯一の2つ星ホテルへ。併設のブラスリーの入り口から入ってうろちょろしてると呼び止められたので、宿泊の交渉。48ユーロで朝食付き。まぁまぁだね。朝食は7時55分から10時まで、何時に食べるかコーヒーか紅茶かここで聞かれてしまった。ブラスリーの方は6時で閉めちゃう(???)と言うので、別の入り口を教えて貰って、出る時は鍵を忘れないでねなんて言われてお部屋の方へ。冷蔵庫も電話も無いけど、部屋は広いし、でかいバスタブもある。
雨がやまないので、洗濯して、自分も洗濯して一寝入りしていたら、7時前になっていた。Tシャツともの入れベストだけで外に出たらちょいと肌寒い。到着した時、4時前の街中はそこそこ賑やかで、やっぱ駅がある街だと違うねぇ、なんて思っていたのだが、レストランやカフェを含めて殆どのお店が店じまいして、街は一転ひっそりしている。
街外れって感じの駅に着いたら駅まで閉店。ベルギー行きの国際列車も停まるというのに無人駅になっていた。
開いていたのはホテルに併設のレストラン以外はほんのちょっとだけ,値段をみながら迷ったが,自分の泊まる部屋の真向かいにあるもうちょい高級(と言ってもルクセンブルク市内の怪しい宿より安く泊まれる)なホテルのステーキハウス(ちょいカジュアル、もうちょっとお高いレストランもある)へ。なんとかステーキってのが10ユーロ以下で当店のお勧めのところに載っていたので頼んだのだが、挽肉のステーキ、要はハンバーグだった。
例によって飲み足りないのだが,都市圏と違って深夜営業のナイトショップなんぞも無いし、ドイツ語の方が得意っぽいのになぜか必ずフランス語で話しかけてくる店員とやりとりするのも疲れるし,何より風呂に入った時に二の腕の周りまでぽっちゃり贅肉が付いていたので、飲み直しってのは今日は無し。日記を書き始めた時にはまだ明るかった空も,とっぷりと暮れてしまったようだ。
写真は高台から見下ろしたヴィアンデン城
駅のカフェで軽くと思っていたら、もうじきエッテルブリュック行きの列車が出る。すぐに切符売り場に行って「エッテルブリュック」と言ったら、何やらよくわからない切符が3枚出てきた。最初は間違えて3枚もくれたのだと思ったら、しっかり3枚分の料金をとられていた。
んで、某ガイドブックにもちゃんと載っていないルクセンブルクの公共交通機関の切符情報を書いておこう。(列車に乗ってから昨日国立観光案内所でもらった観光ガイドを見直したら書いてあった。)ルクセンブルク国鉄CFLの運営する鉄道・バスを始め、他の民間会社の路線バスも含めて、ルクセンブルク国内には切符は2種類しかない。私が窓口でもらったのは「短距離切符」(裏側を見るとフランス語で説明が書いてあったので判明)で、こいつは1時間有効。他にネットワーク切符というのがあって、短距離券3枚分よりちょっと高い値段(パンフに書いてあった値段より上がってるみたいなんで正確にはわからん)で、翌日の朝8時まで有効、ま、1日券だね。短距離切符は10枚セットで割引、ネットワーク切符は5枚セットで割引になる。普通の都市交通用の切符みたいのが、全国で使えるのだな。
エッテルブリュック(某ガイドブックつづりが間違ってるぞ)の駅には40分ほどで到着。ホームには中距離バス路線の時刻表があった。私が行く予定のヴィアンデンを通るバスが20分ほど後に出るようだ。
発車時間までしばらくあるが、他にも乗っている客が居たので短距離切符が使えるのか聞いた上で乗車して発車を待つ。刻印機が見当たらなかったので、もうじき1時間を越えるのに刻印しなかったの(乗車時に自分で刻印するのは他の国の切符と同じ)だが、運ちゃんも特にどうこう言わないのでそのまま乗車。
約20分で崖の上にお城が見えてきた。路線バスなんて同じヴィアンデンの街でも何カ所か停留所がある訳で、一番近い所がどこかまではわからない。目の前に観光案内所がある停留所で、ここはヴィアンデンかと確かめてから下車。
月曜の朝10時過ぎ、観光案内所は開いていたものの街の地図は無い(地図が要るほど広い街でもないのだが)と言うし、ホテルの予約はやっていない(やってるって言ってたら予約してしまうところだった…)と言うし、一応ホテルリストだけもらって適当に歩き出す。
月曜日の午前中の観光地ってのはひっそりしている。普通の客はみんな帰っちゃうからね。ここら辺の宿はみんなレストラン併設でいかにも「観光地のお宿」って作りのところばっかり。だが、レストランもカフェも開いているのかどうかわからない状態。腹が減ってるからどっかのカフェで朝飯をと思ってたのだが。
結構きつい上り坂をしばらくいかないとお城には着けない。お散歩コースが何本もあって標識がわかりにくかったのだが、フランス語でお城の表示の方に歩くと、バスの窓からも見えていた高台のお城、ヴィアンデン城が見えて来る。
入場料5,50ユーロなり。窓口のお兄さんは愛想が悪く、あちこち工事中。お城の中は殆ど全部の部屋を見て回れる。古くはローマ時代の4〜5世紀にはもうお城があったそうな。現在のオランダ君主とルクセンブルク君主って親戚なんだね。
よほど説明文をゆっくり読まないと1時間もかからずに見終わってしまう。地下のビアケラー付近はもろに工事中で当然お休みみたいだし、入り口付近のコーラの自販機で糖分摂って空腹を紛らわせようと思ったのだが、ゆっくり飲む場所も無かったので、そのまま通り過ぎる。これが後で悲劇を招くことになるのだな。
街に降りずに散歩道らしき方に曲がると延々と山道を登らされ、街外れから出ている観光リフトの頂上降り場に辿り着いた。ここでビールを一杯、喉を潤す。もちろんコーラより安いのだな。
もう一度山道を降り、お城への急な坂を降りて、バス停のあった辺りへ。本当に開いている店が少ないわ。かろうじて客の入っているのが見えたプチレストラン(自分でそう書いている)でお食事。このレストランもペンション併設のよう。この辺りは近くに鉄道の駅が無いせいか、ライダー歓迎・2輪駐車場ありの看板が目立つ。
なぜかオランダ語で今日の定食シュニッツェル(ドイツの観光客が多い地域の今日の定食は大抵シュニッツェル)と書いてあるので、フランス語と英語のチャンポンにオランダ語も加えて、シャンピニオンソースのシュニッツェルをいただく。10ユーロ、ビール代は別。
お城を見る前に確かめておいたクレルヴォー(ここにもお城がある)行きのバスは1日4本、次は14時40分頃だからまだ2時間以上ある。観光案内所の前に掲示されていた城壁沿いのお散歩コースを歩いたり、川をさかのぼって山のてっぺんから見えたダムを見てきたり、観光リフトの乗り場で値段を確かめたり(往復で4,25ユーロ、それにしてもガイドブックのルクセンブルクのページはやけに手抜きだねぇ、自分で取材せずに資料だけ取り寄せて書いたんでないか?)して、それでもまだ1時間近く時間がある。
今日は閉まってるよって書いてある食料品店の自動販売機、コーラが1,25ユーロ、20セント硬貨を2枚入れるとちゃりらりらんと吸い込まれる。更に1ユーロコインを入れたらこいつが受け付けられずにそのまま返って来る。丁度の金額でないと拒否される自販機なんて一杯あるから返却ボタンを押したのだが、20セント硬貨2枚は返って来ない。そのうち少ないとはいえ他の観光客も時々通る訳で、どう見たって小銭拾いのおじさんに見えてしまいそうだからあきらめた。俺の40セント返せ〜!
しかたないからカフェで50ユーロ札でビールを1杯。ルクセンブルクに来てから英語は通じても、かなり訛ってることが多かったのだが、ここのお姉ちゃんは比較的きれいな英語を話していた。
ヴィアンデンからクレルヴォーまでは道のりにして約30km、ダムの横を通り抜け、渓流沿いの道を行くのだなと思ってうとうとして居たら、いつの間にやら小さな街の中。外には小雨がぱらついている。
ヴィアンデンには鉄道の駅があるから、終点は駅だと思うのだが、私以外の唯一のお客であるお姉さんがお城の真下にある郵便局前で降りたので、私も下車。すぐにiマークとお城の標識があるので、ちょっとした坂を上ってお城の横へ。なぜか中庭部分にM4戦車が飾ってあるところに、軍服姿の団体が見学に来ていた。何だったんだろう。
午後しか開いていない観光案内所のお姉さんは全然やる気がない素振り。街にあるすべてのホテル(10軒ほど)が載っている地図だけもらって退散。お城横のレストランでコーヒー飲みながらチェックを入れる。
雨がすぐやむ気配もないので、小雨の中、宿探し。まずはこの街で唯一の2つ星ホテルへ。併設のブラスリーの入り口から入ってうろちょろしてると呼び止められたので、宿泊の交渉。48ユーロで朝食付き。まぁまぁだね。朝食は7時55分から10時まで、何時に食べるかコーヒーか紅茶かここで聞かれてしまった。ブラスリーの方は6時で閉めちゃう(???)と言うので、別の入り口を教えて貰って、出る時は鍵を忘れないでねなんて言われてお部屋の方へ。冷蔵庫も電話も無いけど、部屋は広いし、でかいバスタブもある。
雨がやまないので、洗濯して、自分も洗濯して一寝入りしていたら、7時前になっていた。Tシャツともの入れベストだけで外に出たらちょいと肌寒い。到着した時、4時前の街中はそこそこ賑やかで、やっぱ駅がある街だと違うねぇ、なんて思っていたのだが、レストランやカフェを含めて殆どのお店が店じまいして、街は一転ひっそりしている。
街外れって感じの駅に着いたら駅まで閉店。ベルギー行きの国際列車も停まるというのに無人駅になっていた。
開いていたのはホテルに併設のレストラン以外はほんのちょっとだけ,値段をみながら迷ったが,自分の泊まる部屋の真向かいにあるもうちょい高級(と言ってもルクセンブルク市内の怪しい宿より安く泊まれる)なホテルのステーキハウス(ちょいカジュアル、もうちょっとお高いレストランもある)へ。なんとかステーキってのが10ユーロ以下で当店のお勧めのところに載っていたので頼んだのだが、挽肉のステーキ、要はハンバーグだった。
例によって飲み足りないのだが,都市圏と違って深夜営業のナイトショップなんぞも無いし、ドイツ語の方が得意っぽいのになぜか必ずフランス語で話しかけてくる店員とやりとりするのも疲れるし,何より風呂に入った時に二の腕の周りまでぽっちゃり贅肉が付いていたので、飲み直しってのは今日は無し。日記を書き始めた時にはまだ明るかった空も,とっぷりと暮れてしまったようだ。
写真は高台から見下ろしたヴィアンデン城