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oopers.com
1128 OOPer: 2006-05-14 04:10:49 1
第19日美しくまずきスォレ
朝飯は食パンハムとチーズ各種、オレンジジュースと牛乳、甘い菓子パン(イタリア人向け?)、コーンフレーク(ヴェジタリアン向け?)、コーヒー、紅茶、フルーツ。「典型的なオランダの朝飯」ってのはまだわからない。コルネッティとカップッチーのだけが出てきて「これがイタリアの朝ご飯なんだよ」って主張していたイタリアの安宿が懐かしい。そう言えば固茹で卵もあった、ドイツ人向けか。
 ここで思い出したので、また長くなる(誰も読まないんだろうなぁ)のに書いてしまうのだが、チェコやハンガリーではおなじみだったメインディッシュの付け合わせ、お米を使ったものが一杯あったのだが、ここオランダでは皆無である。(イタリアやドイツでも時々はあった、スペインではお米を使ったサラダや料理は結構メジャー。)必ずフレンチフライかベークトポテト、普通の街のレストランでは必ずメインディッシュについている(じゃがいもが日本の米みたいなもんだね)が、大都市近郊のレストランやグランカフェなどでは付いて来ない時もある。イタリアでも観光地のど真ん中ではパンや付け合わせのポテトは別料金てところが増えてきたよね。ドイツのメニューには何が別で何が含まれてるか全部書いてます。(さすがゲルマン!)
 チェックアウトの時にお兄ちゃんに次の行き先をちょいと相談。ふみふみ、昨日チェックを入れておいた場所の一つ。

ガイドブックによるとヘトロー宮殿(ヘトは英語のtheに相当する定冠詞なんで仮名表記に入れるべきかどうかちと微妙)までは、駅から2kmほど、この宿は駅から15分ほど歩いてきてるから、後1kmくらいで宮殿に着けるはず、歩いてみる。
 バスが来たら乗っちゃおうかなとも思ってたんだけど、15分ほどで到着しちゃいました。でも、駐車場(要は殆どの人は自家用車で来る訳だな)を突っ切らないとチケット売り場にもたどり着けません。
 ちょっと高いなと思って9ユーロ払って門をくぐると立派な建物が見えてくる。ガイドブックで見るのより質素に見えるな、と思ったらこれが全部厩舎だって。馬さんたちは隅っこに追いやられ、残りのスペースはロイヤルファミリー写真展とロイヤルリムジン(そりなんかもあったけどいつどこで使うのやら)の展示スペースとなっておりました。馬さんたち隅っこに追いやられて少しストレス溜まり気味に見えたけど大丈夫かな。

宮殿はやっぱ宮殿ですね。単なる展示用に古いお城を修復したのと違って、つい最近まで本物の王室の方々が使っていただけあって、雰囲気ぷんぷん。昨日クローラーミュラー美術館に来ていた日本の団体(某トップ○アーの方々、東急系列だっけ?)は、きっとその日のうちにこっちにも来てたんでしょうねぇ。車があれば1日で十分2カ所回れます。
 お庭もすんごくきれいだよねぇ。庭師さんたちの苦労が忍ばれます。単なる自然そのままの国立公園と違って、虫たちが群がり寄ってきて踏みつぶさないと前に進めないなんてことはありません。
 宮殿内のレストランは閉まってたみたいなんで、厩舎の前のレストラン。ちゃんとした食事をしている人(一応ちょっとだけメニューはあったんだけどね、ヘトロー宮殿に来るつもりの人も、食事は他の場所で予定した方が良いです)は誰もいないので、またお昼ご飯はソーセージブローチェ。レストランのお姉さんたちの制服がいかにも王室って感じでかっこ良かったので、写真を撮りたかったのだけど、丁度忙しくなり始める時間だったので断念。

スォレ(オランダ語の正書法通りに発音すれば「ズヴォレ」だと思うが宿のお兄ちゃんの発音を尊重)行きのバス乗り場は見当たらないので、結局駅前まで30分掛けて戻る事に。駅のkiosk(オランダでも駅の売店はkiosk、切符も買えます)にはフリットも無ければ(元々無い)水も無い(売り切れてた)。
 インフォメーションで確かめたら、スォレまではオランダ全国共通バス回数券のStrippenが10コマだって。中距離バスStreeklijnには使えないと思ってたら、ちゃんと使えるのだね、これだけは偉いぞ>オランダ。
 スォレまでは、約30km、時間にして1時間以上だった。もちろん10コマ使ったのは初めて、途中の街も、日本人どころか、オランダ在住の人でもきっと知らないと思うような小さい街を一杯通り抜ける。バス旅行って良いよねぇ。今日はオランダでは風車の日(いつもは止まっている保存用の風車なども、この日1日は回すらしい、主要な祝祭日は日本を出る時にちゃんと調べてあります)のはず。バスの中から飾りの旗を一杯付けた風車が回っているのを確認。写真には取り損ねたけど、良いよね自分の眼で見たんだから。
 終点の駅前で降りたのだけど、結構良い感じの街じゃん。なんでガイドブック(しつこいですが、いつもの「歩き方」です、こいつに書いてある通りの街を、書いてある通りに回ると、なんかRPGで決められた通りにストーリーをなぞっているのと同じような気分になるのだよね。
なんとか標識を頼りにvvvまで辿り着くと、街の地図は1ユーロ(薄っぺらい紙切れ1枚、よその街の駐車場案内より小さい)、宿の事を聞くと「そこ右に曲がって左にまーっすぐ行くとCity Hotelってのがあるから、とだけ。

土曜日の青空市(ここでは金曜日にもあるらしい)の隙間を抜けて行くと確かにありました、タパスバーの上。受付もタパスバーと一緒。最初47ユーロに聞こえたのだが、74ユーロだった。どこまで行っても高いねぇ、オランダの宿。
 タパスバーのカウンターでチェックインしてシャワー浴びやら洗濯やら。街に出たのは4時半頃、みんな閉まってるか閉め始めてる。特に広場の青空市の撤収は何台もの大型トレーラーが脇に停車して大変そう。

最初に書いときます。はずしました、今夜の晩飯。あちこち歩き回っても今一開いてる店(今まで何度も言ってきたようにヨーロッパの普通の街では土日は殆ど開いてない)を見つけておいたのだが、完全に失敗。
 名前が「ワインハウス」だから一杯ワインがあるのかと思えば、それほどでも無いし、以下同上。あのね、お肉って「火を通したら食えるでしょ」ってな店は多いのよ。今日の店は完全にそのパターン。鶏肉も豚肉も牛のあばら付きもその他もぜーんぶ同じ火の通し方…。わたすでもあきますただわ。
 堀の外のahでビールとつまみとオレンジジュース、いつものパターンにはまりながら、明日の行き先を探すのであったとさ…。