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1136 OOPer: 2006-05-17 03:27:33
第22日やかましい船旅
朝飯も取らずに慌ただしくチェックアウト。バスチオンは朝飯別料金だから1000円以上もする朝飯は食ってられないよ。
 部屋を出たのが8時過ぎ、駅までは歩いて20分かかる。まだ切符は買っていない。目的地ハルリゲン行きの列車が出るのが8時31分。
 駅に着いたら8時25分、小銭が足りないので自動販売機では切符が買えない。切符売り場で開いている窓口は1つだけ。4組ほどが並んでいる列の後ろに付く。「ハルリゲン港(ハルリゲンの駅は街中と港の2カ所ある)、片道」全部英語で(昨日書いたと思うが、フリースランドではオランダ語は使わない方針)切符を購入。再度時刻表でホームを確かめると丁度列車が入線したところだった。

この列車もnsの運行ではないみたい。途中ハルリゲンの街中で随分沢山の人が乗車してくる。まさかこんなに沢山の人が街中から港までの1駅を列車に乗るとは思えない。まさか、ハルリゲンの街中で折り返して、港までは行かない列車に乗ってしまったのか、と思ったが、そんなことは無かった。大体乗る前に「ハルリゲン港行き」って駅の表示を確かめてから乗ってるもんね。かなりの数の人が港で降りずにそのまま折り返し乗車している。
 どこに書いてあったのかわからないままに、レーワルデンからハルリゲンまでは30分と思い込んでいたらちゃんと30分で着いた。でかい荷物を持った人について行ったらフェリーターミナルの切符売り場に着いた。空港到着の列車ででかい荷物を持ってたら飛行機に乗る人、港到着の列車ででかい荷物を持ってたら船に乗る人だよね。

往復券の有効期間が観光案内所でもらったパンフレットに書いてなかったので、聞いてみた。「3ヶ月です。」せいぜい1週間程度までだと予想していたので、面食らってアホな事質問してしまった。「僕今日行って、明日返るんすけど、大丈夫?」窓口のお姉さん少しも動じる事無く、「お一人ですか?」。
 さっさと乗船したら出航まで40分近く、はっきり言って暇でした。単なる座席って無くって、全部バーやセルフサービスのレストランの一部になってるのね。禁煙スペースになっているBデッキのビュッフェは結局営業してなかったけど。

まだ行き先を書いてないような気がするな。目的地はテルスヘリング島、ガイドブックの片隅にレーワルデンから行けます、って書いてあったのだ。海のある国に来たら一度は船旅を入れないとね。
 今日は朝から曇り空で肌寒い。曇り空の下の北海は暗いグレーで冬の海って感じ。私の後で乗船してきたおこちゃまたち(体はでかいが多分中学生かそこらだろう)が時折デッキでサッカーしたりしているのを注意したくてうずうずする中を歩くような早さで2時間かけて島に到着した。

リゾート地と言ってもイタリアの観光島ほどの派手さは無い。適当に歩くと観光案内所が見えてきた。今一英語が得意でない(オランダの英語できる率は高いと聞いていたが、地方では観光案内所でも英語今一の人が多い)お姉さん、丁寧に宿探しを手伝ってくれる。2軒ほど安い部屋がもう無いと言われたところで、ここなら一晩確実に空いてるわよ、と言われた宿に行くことにした。手数料も何も無しで地図もしっかりくれました。
 歩いて15分ほどかかる街外れ(レーワルデンなんかの大都市でも旧市街を囲むお堀の端から端まで15分もかからなかったことを思えば、とんでもなく遠い場所)で、愛想の悪いお兄ちゃんに相手してもらってチェックイン。2階に上がると日本のビジホ並の密度でドアが廊下の両側に並んでいる。部屋は古い壁紙の上に白ペンキを塗って補修しただけ。バスチオンでさえ部屋には絵の1枚も飾ってあったのに、ここにはそれもない。これって只の修学旅行宿では…。
 心の中にさっきのおこちゃまたちがこの宿に泊まるのでは無いかと言う不安を抱えつつ、チェックインの時に借りたホテルの自転車は全然サイズが合わない。もっと小さいのは無いかと言ったら、無いから街に出て借り直せだと。
 もう1時だというのに昼飯どころか朝飯も食ってない。海の見えるカフェで目玉焼きを注文。オランダで目玉焼きを頼むと食パンに乗ってやってきます。これをみんなフォークとナイフで食べるのだな。アメリカ英語を話してたグループは手掴かみで食ってたけどね。
 ちなみにここら辺まで来ると(レーワルデンとかフローニゲンでもその傾向は強かったが)英語メニューを置いている店は滅多に無い。2カ国語、と思ったらオランダ語とドイツ語だったりする。メニューの料理の種類くらいはわかるようにしてきた方が良いぞ。店員の若いお姉ちゃんは簡単な英語ならばっちりだから、注文は大丈夫。

街歩き、をしようにも小さな島(と言っても差し渡し30kmくらい?世界地図を持っている人はオランダの載っているページを探してみよう)の小さな村だから、1時間もすれば飽きちゃう。宿に戻ってお昼寝。

お昼寝から覚めて更に街歩き。おこちゃまたちは港に浮かべてある帆船に乗っている奴が多い。もしかして今日の一泊は体験学習で帆船にお泊まり…、明日は…。そう言えば、ホテルの喫茶室で付き添い教師軍団らしき人がお茶飲んでたっけ…。思考停止。
 頑張って夕飯場所探し。どこもかしこも観光地価格だわ。アムステルダムやレイデンのグランカフェ並みね。メインディッシュ一品が15〜20ユーロと言ったところ。今の時期はオフシーズンな上に、観光地の宿なんてどこもレストラン併設だから、無理して街の高いレストランで食っている人は殆ど居ない。比較的安くつきそうなタパスバーでピリ辛のアルゼンチン風とか言うスペアリブで晩飯にしたんだけど、私が食い終わるまで誰も来なかった。

今日のお買い物はahではなく、SPARだよ。さすがに島の物価はちょっと高い。冷えたハイネケンが0,33Lで0,99ユーロだって。水みたいなハイネケン飲んでたら、丁度3本目でここまで来たよ。まだ8時過ぎ、この後何をしようかね。

写真は出航前のフリースラント号