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1450 OOPer: 2007-04-22 04:40:06 3
東欧日記第4日 40なブラショフ
ブクレシュティのホテルと変わりない朝食メニュー、薄いオレンジジュースと思っていたら炭酸けが有る、ファンタだったのかも。

駅に着いたら9:55、窓口で買った切符は10:01、ちょいと焦るぞ。ちなみにここでも1レイ以下のお釣りはくれなかった、CFR(ルーマニア国鉄)そう言う決まりなのか?昨日撮った時刻表の写真はよく見ていないのだな、手ぶれでボケボケだったし、ズーム表示の時の操作がわかりにくいし。このカメラ手ぶれ補正が付いているはずなんだが、あまり真面目に働いてないように思う。
 地下道を通って向こう側のホームに乗っていたオンボロ列車に乗り込んでみる。「ブラショフ行き」と座っていたおじさんに聞いてみると「そうだ」と言うので、切符を見せて「席、どこ?」と聞いてみた。わざわざ眼鏡を取り出して見てくれたのだが、どうも違うと言いたいらしい、そのうち入り口付近に陣取っていた若者たちやら、英語の出来るきれいなお姉さんやら(あなたと一緒にこの列車で行きます、と言いたい感じだった、もちろん眼鏡美人)がよってたかって説明してくれる。私の切符はAcceleratと言う急行で向かいのホームに着くんだと。
 んが、定刻を過ぎているのに向かいのホームに列車が近づく気配はない。もしやと思って、また地下道をくぐって、ピカピカ列車の窓から顔を出していた車掌さんに切符を見せたら、ヌ、とだけ言われた。ちなみにルーマニア語のはいは「ダー」(スラブ語の影響かな、別に勢い付けて指を突き出す必要は無い)、いいえは「ヌ」である。続けて言うと「ダーヌ」、ちょいと訛った感じが素敵。
 とか思っている間に向こう側のホームに列車が着いた気配、慌ててまた地下道を渡ったってばさ。多少遅れていてもタバコ休憩(?)はちゃんと取るようで、しっかり間に合ったが。
 急行に乗り合わせた(昨日Rapidのことを快速と訳したのだが、普通料金では乗れないし、Acceleratより速いので、特急と読み直してちょ、以後の訳ではRapidを特急、Acceleratを急行と言う事で)お客はなんかよそよそしい。やっぱ普通列車の方がなんつーか、人情味の有る人が多いのかもしれない。時間を急ぐ訳でもなかったから、普通列車にしといたら良かったかも、きれいなお姉さんも乗ってたし。

たかが列車に乗るだけで何行書く気だ、なんてことを考えもせずに列車は雪深い(頂上に残っているどころか、一面真っ白の頂も有った)山あいのリゾート地を抜けてブラショフへ。ルーマニア第2の都市と言う事なんだが、それほどの大都市という感じは無い。札幌に対する旭川と言うか、高知市に対する土佐清水市というか。
 ここで呼び込みのおじさん登場、かなり英語が話せる。一泊40レイだと。朝食は付くのかと聞いたら、40で朝食を付けろだって、うーん、それで良いやと。後でガイドブックを見たら、この辺りのプライベートルームの相場は8〜10ユーロと言う事らしい。もう少し交渉したら、まだ下がったかも。
 部屋を見てから決めると言ったら、街の中心部に近いその宿まで送ってくれると言う。これでタクシー代が助かった。というか私の場合、たかが2km程の距離にタクシーを使う事はあり得ないから、時間が助かった、と言うべきか。

何にも無いヨーロッパの街外れの住宅地ってな感じのところで降ろされて、部屋の中へ。バストイレは共同だし、隣のダブルの部屋を通り抜けないと自分の部屋に入れないし(ここに美人の二人組でも泊まってくれたらそれはそれで楽しいのだが)、部屋は写真で見たのより汚いし、シーツは最後にいつ洗ったのって感じだし、テレビも無いしで、やめよかなとも思ったのだが、気の弱い私はタクシー代分くらいは儲けさせてあげないといけない、とか思ってしまい、泊まる事に決めてしまった。
 イタリアで部屋貸しと言うのに泊まった時には、そこらの安ホテルよりずっときれいな部屋に泊まれたのだが。但し、別の街では改装途中のアパートの部屋を使わされ、水漏れするエアコンで部屋が水浸しになったこともあったが。(詳しくはイタリア日記参照。まだ読んだ事の無い人は是非お申し込みを。)

んで、おやじさんが教えてくれた(やたら親切にあれこれ教えてくれる)バス駅2(スペインみたいに殆どの街に、鉄道駅の他にバス駅が有る)は、単なる空き地みたいな感じで、最初はバス駅だとは気付かなかった。「2」の付かないメインのバス駅はもうちょっときれいなのかもしれない。
 宿の前を通り抜けて、旧市街へ。これくらい歩くとそこそこの距離だな。歴史博物館になっている旧市庁舎の周りが広場になっている。街のど真ん中にこうした広場が有るってのはヨーロッパの街らしくて良い。何やら人だかりがしていると思ったら、政治がらみのデモだったようだ。何せルーマニアでは大統領が首になったとかで、最近のニュースはその事ばかり。
 おやじさんお勧めの黒の教会は通り過ぎて、大きな門で隔てられた何とか地区ってのの先にある別の教会へ。隣の建物はルーマニア最古の学校で現在は学校博物館だと。この手の展示は文字での説明が多いから、どうせわからないのでパス。前の小さな広場にあるスタンドのアイス売りのおじさん、英語は全く分からないようだったが、無事にチョコレートアイスを購入。今日も良い天気で暑かったから美味しかった。
 来しなに見かけた食料品店で水を購入、1,60レイなり。アイスおじさんの店では水は1,40レイだったからそっちより高い。こういうのって食料品店の方が安いような気がしていたのだが、そうでもないものか。単にアイスおじさんが超良心的なだけかも知れないが。

黒の教会は、確かに外から見ると絵になるんだけど、4レイ払って中を見てもいまいち面白くなかった。カトリックのアホほど豪華な教会を見慣れてるしね。東方正教独特の装飾が焼け落ちて(何かの攻撃で焼けて黒こげになったから黒の教会らしい)単なる白い壁ではねぇ。

広場に面した「ビアガーデン」と書いたお店で軽いお食事…のつもりだったのだが。お店の名物、ってのの1番最初が豚肉の何とかで、ビールの当てに丁度良いやと思って頼んだんだが、メニューには100gいくらで書いてあったのに、500g以上で注文しろだと。それじゃ多すぎるよと、片言の英語しか話せないお兄さんに言いたかったのだが、いつのまに注文したことになっていた。あれもこれもおいしいぞと勧めてくるのだが、豆の煮たのだけでストップ。パンは要るかと聞かれたので勢いで要ると言っちまった。どこが軽いお食事だか…。
 ちなみに名物の豚肉は皮と骨付きの肉のローストでチャーシューとソーセージの中間みたいなお味、皮にへばりついている脂身が何とも美味でした。

宿から街の中心部に入る時にロープウェイとブラショフって文字が目に入る。当然ロープウェイに乗れば文字を置いてあった頂上付近に行けるはず。歩きにくい道を通って麓駅に着くと切符売り場には最初誰もいない。数分で降りてきたのだが、あんまり商売したくないって感じだった。週末を山のてっぺんでのんびりすごそうかってカップルや家族連れでほぼ満員で運行していたが。
 頂上駅を降りるとあまり整備されていない道を通って「テラス」と表示された展望台へ。「ブラショフ」の文字のすぐ隣である。足痛いわ。今の靴にも慣れたつもりだったんだが、半日の飛行機の旅ですっかりむくんでしまって、またあちこち靴擦れが出来始めている。足の裏のでっかい水ぶくれは今朝潰したんだが。
 頂上を表すと思われるモニュメントを覗いたら、下山。なんせ切符は往復で買ってある。片道切符が有るのだな、と思っていたが、一応歩いても登れるようで、かなりの数の人が歩いていた。

移動日の観光としては結構一杯一杯、宿に戻ってシャワーを浴びようとしたらお湯が出ない。あきらめて水シャワーで汗だけ流して部屋で休んでいたら親父さんがやってきて、給湯器の使い方を教えてくれた。もっぺんやってみたのだが、しばらくお湯を出すと水に戻ってしまう。給湯器の能力がいまいちなようで。

夕寝の後は晩飯場所探し。晩飯こそは軽めにと思って旧市街のあちこちは覗いたものの、パスして、ピザの切り売りでもないか探してみる。無い。宿の近くに戻ってぐるりとあちこち回ったのだが、無い。あきらめて旧市街に戻ってテイクアウトできそうなピザ屋を見つけた。ピザはフルサイズしか無いと言う、あきらめて中で全部食った。全然軽くなかった。
 日がすっかり落ちた夜9時過ぎの街並は、店が次々にシャッターを下ろして寂しげな雰囲気だった7時過ぎより活気がある。ヨーロッパの街並は夜間あちこちをライトアップしていてきれいなところが多いのだが、ブラショフはちょっと控えめ。その代わり街灯はかなり整備されていて、夜道を歩くのも全然苦にならない。
 暗くなってたから気が付いたが、宿のすぐ近くにレストランが有った…。宿に戻ると買い物帰りのおやじさんにばったり遭遇、街中の大きなショッピングセンターとか言っていたが、多分郊外のカルフールか何かだろう。車が無いと行けません。

と言う訳で、テレビも無いし、この近所には怪しい無線LANもないしで、文字ばかりの日記を書くのだな。