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1528 OOPer: 2007-05-05 21:01:22 8
東欧日記第17日 遺跡の横のネセバル
朝ご飯はビュッフェ形式、暖かいものも有ったが特に代わり映えのするものは無し。チェックアウトしてバス駅へ。カテドラルから歩いて20分程、1,5kmはないだろう。
 バルナのバス駅は、統一したインフォメーションが無く、各運行会社の窓口が乱立状態。ガイドブックに載っている西バス駅というのは、ホテルで貰った地図にも載っていなかったのだが、ここからブルガス行きに乗れば、ネセバルを通るらしい。窓口の1つで15:30に1本有ると聞いたので、再び街へ。

宿に荷物を預けて、15:30のバスに乗るんだと告げると、コーヒーでも飲むか、インターネットでもするか、などなど。やっぱ4つ星のサービスはこれくらいは無いとねぇ。聞いてるか?>シギショアラの4つ星ホテル。

まずは、カテドラル。バスもここで降りて、宿の目の前(テラスに出て石を投げればあたっちゃうくらいの目の前)だったにも関わらずまだ見てなかったのだな。
 中に入るとスーツを着た係員が写真撮るなら5レバだと(ビデオは10レバ)言うので僧服のお兄さんの前のお皿の中にご寄進と合わせて6レバ入れて、写真を撮りまくった。神様にフラッシュ浴びせかけるのも気が咎めた(カトリックの豪華カテドラルでは撮りまくっていた気もするが)ので、フラッシュ無しにしたのだが、後で見たら殆どピンぼけだった。
 カテドラル前で観光客然としてカメラを触ったり、地図を見ていたりすると、すぐにわらわらと「チェンジマネー?」おじさんが近寄ってくる。レートが悪いとか、金額をいくらかごまかされるとかならともかく、偽警官とグルで、パスポートやら財布の中身やらまで持って行かれる、と言うことになっているので、ノーと大声挙げてすぐに立ち去る。

ケンタに隠れてひっそり立っている時計塔の横から、昨日も通った広場へ。ここでも立ち止まって写真なんか撮ろうとしたら、チェンジマネー軍団が入れ替わり立ち替わり。ぐるりと見回せば、この広場の周りだけで4〜5軒は両替屋(EXCHANGEと言う英語の看板とレート表が有るからすぐ分かる、この辺りの両替屋にはルーマニアレイを両替してくれるところもあるみたい、日本円の表示がある店は無かったが、聞いてはいないので、両替できるかどうかは不明)が見つかるんですがね。
 広場の近くには私立の観光案内所もある。バルナ銀天街的な繁華街(屋根は無かったが)を抜けて、ちょっとした市民公園的な広場やら本当の公園やらを抜けて海岸へ。今日も少し肌寒く、人影はひっそり。
 小雨が来たこともあって、近くのピザ屋で昼飯。ブルガリア語のピザ屋のメニューは殆ど分からない、英語メニューを頼んでしまった。いくつかのページを対訳で覚えるため、2種類のメニューを交互にぱちりぱちり。一緒に頼んだブルガリアビールは少し糖度の残る地ビール味。うまいという程ではないが、ま、十分飲める。

住宅街を抜けて、ローマ浴場跡ってのに向かう。途中にも小さな遺構が有って、住宅への入り口まで行くのに橋掛けてその上を通っているようだ。遺跡なんて住民には迷惑なだけか。遺跡に勝手に建て増しして住んでいるイタリア人って凄いのかも。
 メインのローマ浴場跡は、大規模で、給湯システムの構造(1箇所で湯を沸かし、張り巡らせたパイプで湯を浴室に供給する、ってのがローマ浴場のスタイルらしい)も分かりやすく残っている。入場料4レバだが、中に入っても塀の外から眺めても、見える部分はそれほど変わらないので、高いと思ったら外から見るだけでも良いかも。
 どこかにローマ時代の浴場をそっくり再現してそのまま入浴できる場所ってのは無いのかな。

少し歩くと駅に到着。ここの駅は改修したばかりのようで、高い塔が目立つピカピカ駅舎の中は(ちゃんと動いている)電光掲示の発着案内と、英語やラテンアルファベット併記の案内看板が有る。今日明日の移動はバスの予定なので、雰囲気だけ調べて広場へ戻る。
 少し早いかも知れないが、宿に戻って荷物を受け取り、バス駅へ。15:00発のバスが2台停まっていた(どちらもブルガス経由)ので、3つ星バス(ここら辺のバス、星印で等級が示されている)の方に聞いたら、後ろの4つ星バスの方を指差す。乗車して乗務員から(運転手以外に乗務員が乗っている、終点まで行くとかなりの長距離なんでいろいろ車内サービスも有る模様)切符を購入、今回ははっきり番号の席に座るように言われた…と思うんだな、乗務員はブルガリア語しか話せない様子だった。

ぶどう畑やオリーブの木の目立つのどかな風景をしばらく行くと、突然大量の建築中マンション・ホテルの群れ、ホテル売ります、マンション売ります、ホテル・マンションに投資を、なんて看板が一杯。
 どうやらサニービーチというのが、現在開発ラッシュのようなのだが、どう見ても建設中のビルが多すぎる。あのホテルが全部完成しちゃったら、総部屋数は数千にもなるぞ。人気の夏のリゾート地とは言え、あれでは経営の苦しいところも沢山出るだろう。
 完全にバブルの様相、資金繰りに困って完成する前に放棄される物件も出るんでないか。実際、ほんの少し老朽化した建物が、道路の真ん前という立地なのに廃墟のようになっているところも有った。

と言う訳で、サニービーチの開発ラッシュのおかげで、サニービーチとネセバルの新市街は完全につながっちゃって境目が分からない状態。私の乗ったバスは世界遺産の旧市街までは行ってくれずに新市街のバス停で降ろされたので、近くの旅行代理店まで行って旧市街への行き方を聞く羽目に。英語はうまいとは言えなかったが、大変丁寧に教えてくれた、と言うか、前の道をまっすぐ行くだけだったのだが。

橋のようになっている地峡を越えた半島部分が旧市街、金曜日の夕方6時近く、今日は天候も今一だったせいか、人影はまばら。30分も有れば1周できちゃう小さな街をあちこちうろつくと、ホテルの看板は沢山あるが、本当に営業する気があるのかな、なんて所も多い。
 街並は確かに面白い、石造りの部分と木造の部分が組み合わされた民家は、ヨーロッパの他の街には無い雰囲気、西部劇の方が似合いそうな感じだし、次から次へと現れるオスマン朝時代のものとか言う教会跡、あまりにも数が多過ぎて、写真の整理も出来なくなるので途中から撮るのをやめてしまう程。
 と言う訳で、屋根も壁も無くなっていて、遺跡と言うか単なる遺構の横にピカピカ新築と思しき3つ星「ホテルロイヤルパレス」。ピカピカだからと言うより、フロントにちゃんと人がいるのが見えたから入ったのだが、テラス無しの部屋なら50レバだと。(約4000円、但しオフシーズン価格、テラス付きなら65レバ、誰か一緒に来る人が出来たらそう言う部屋に泊まります。)
 部屋に入ってくつろいでいたら、果物のサービスが届いたよ。オフシーズンのリゾートって良いね、もちろんバスルームにはしっかりバスタブが有って、お湯もすぐ出る。

リンゴ1個食って、晩飯をどうしようかとフロントで聞いて見た。うちのレストランがお勧め、と言うので試してみる。
 メニューは英語併記だったんだが、魚料理は英語で書かれても分からん。サーモンなら分かるが黒海沿いの海の街でサーモンも無いだろう。と言う訳でレタスとキュウリとラディッシュのサラダ、イカリング、ロイヤルパレスリゾット(やたらとホテルの名前のついたスペシャル料理が沢山有る)。
 最初出て来たサラダには、イカリングが5切れ程乗っかっているし、キュウリも見えない。サラダとイカリング混ぜて出て来たのかな、そうだとしたら高いなと思っていたら、その後イカリング(スペイン風の衣付きのを期待していたのだが、以下だけ丸くして揚げて、か、炒めてあった)がどっさり乗った皿が出て来た。どうもサラダの方は注文の時に間違えられて、ロイヤルパレスサラダが出て来たのかも知れない。
 リゾットの方も赤と黄色に塗り分けたソースが面白かったものの、まぁ、普通の海の幸のリゾットだな。これにも以下が沢山入っていて、今日はイカ尽くし。

普段だと食事の後は日記の時間だが、バスタブのある宿の時はバスタイム、なんか気分良くなって、もう1個のリンゴを食った後で日記も書かずに休んでしまった。