東欧日記第23日 飛ばしてブラゴエフグラド
荷物をまとめてから朝7時丁度、開けたての朝食会場へ。どんどん若い女の子が入ってくる、団体バスが停まっていたから、修学旅行の団体でも来ていたのかも知れない。卵は有ったが冷たかったので、まだゆで卵になっていないかもと、テーブルに残して来た。
チェックアウト、カードと言ったら10%も手数料を取られて44レバになってしまった。3つ星のくせにカードの手数料なんて取るなよと言いたい。
急いで駅へ。心配した程ではないが、窓口にはちょっとした列ができている。昨日調べてもらった切符を買おうとしたら、窓口のお姉さん、ソフィア発ブラゴエフグラド行きは16時になると言う(と言うか紙に書いてくれたのだが、英語は殆ど駄目)。そう言えば昨日時間を調べる時にも、直接時刻表を引いていた。乗り換え時間が5分しかないので、機械では発券できないのだろう。
と言う訳で、切符はソフィアまで、11レバ。どうせソフィアでバスに乗り換えるのなら、ソフィアまでもバスで良かったのだが。切符には窓口のおばさんの手書きで座席が指定されていた。
ルーマニアの窮屈なオンボロコンパートメントが頭に有ったのだが、最新型とはいかないまでも、ゆったりした椅子型シートの車両だった。私が指定されたのは、テーブルを挟んだ4人席だったのだが、車掌さんが使っていて、この車掌さん飯食ったりコーヒー飲んだり同僚と思しき人と話したり、検札なんてそっちのけって感じだった。ちなみにブルガリアでも車掌が検札に来るだけで、自分で刻印したりする必要は無い。
ブルガリア語の復習をしつつ、うとうと(こっちの方が長かったか)してたらすぐに3時間半。ソフィア中央駅には、定刻きっかりの11:50に到着。これなら切符さえ売ってくれてたら11:55発のブラゴエフグラド行きには十分間に合ったのだが。
巨大なソフィア中央駅、どこに何が有るのか分からないまま中央バス駅を探す。タクシーの呼び込みが近寄って来る程度で、特に怪しいおじさんに声をかけられる事もなかった。
ピカピカガラス張りビルの中央バス駅、時刻検索端末を探す。2台並んでいたが、1台は故障中。もう1台もしょっちゅう無反応になる。何とか、ブラゴエフグラド行きのバスを検索する。12時発のは出たばかり、12時半にも有りそうだ。
端末に「全路線の切符が24時間切符窓口で買えます」と言うので、その窓口へ。まずは、4番窓口へ行けと言われる。英語の出来る係員がそっちだったらしい。その次は会社別窓口の24番へ行けだと。さすがは首都のバス駅は情報が集中している便利だなと思っていたのだが、結局それかい。運行会社別に窓口を設けるなんてせずに、全部の切符を統一窓口で販売できるようにした方がコストダウンになると思うぞ。運行会社別窓口の数30以上。
んで、その窓口で聞いたら、26番乗り場に行って、運転手から直接買えだと。最初から情報端末にそう書いといてよ。発車まで20分以上有ったが、乗り込んで待つ。
ソフィア滞在時間35分でバスは出発。ブルガリアを離れる前に2泊滞在の予定だから別に良いのだ。何でこんな忙しい乗り継ぎになっているのかと言うと、中継地点で一泊の予定だったプロブディフでは毎年5月にトレードフェアというのが有るというのだな。一昨日使い放題のインターネットで日程を調べたら、ズバリ当たりの7/5〜12/5だと(ブルガリアでも日付を書く時は日が前)。普段の2倍の値段払って、殆ど無いだろう空き部屋を見つけてまで泊まりたい訳ではなかったので、予定変更、単に乗り継ぐだけなら首都のソフィアの方がずっと便利なのだな。
ソフィアってのは結構高地。街の中から頂きに雪をかぶった山が見えている。きれいに整備されているものの、山の中って感じの道路をバスがすっ飛ばす。途中何やら抜き打ち検問、日本ならスピード違反の取り締まりのシチュエーションだが、機械も見当たらないので、整備不良かなにかの検査だったのかも。
途中リラの僧院の看板を抜けるとすぐにブラゴエフグラドのバス駅に到着。明日はリラの僧院に行く予定だからバス駅で情報集めから。インフォメーションのおじさんは、英語で尋ねると何やら分からないというジェスチャーだけだったのだが、切符売り窓口のおばあさん、リラの僧院という言葉を聞きつけ窓口からわざわざ出て来て、「あっちにもバス駅が有って、リラに行くんならあっちからだよ」と指差してくれる。
ルーマニア人は基本的に露骨に親切だったのに比べて、ブルガリア人はちょいと素っ気ない顔をして実は親切って感じを持っていたのだが、そう言う人ばかりでもないようだ。
もう一個のバス駅のインフォメーション、お姉さんは露骨に嫌そうな顔をしながら、リラ村へのバスの便、リラ村から僧院までのバスの便の説明をしてくれた。直前に同じ質問をした人でもいたのだろうか、説明するのが嫌なら分かりやすく書いて目立つ所に貼っておいてくれたら良いと思うのだが。ま、ブルガリア人にもいろんな人がいると言う事で。
駅で列車の情報集め、例によって分かりやすい時刻表なんてどこにも無し。終点を知らない限り、窓口で聞かないとどこにも行けないのな。多分この後鉄道利用は無いだろう。
宿探し、駅前ホテルは3つ星を付けている。予定より早く付いたし、周りに何もない駅前ホテルにする事もないので、パス。
15分程歩いて、街の中心部に近い所にある大型ホテル。確かにちょっと古そう、これもパス。この街でも(カザンラクよりは大きな街かも知れないが、都市というより街って感じ)メインストリートは歩行者天国、そっから川を越えると下町(場所的には山側なんだが)って感じ。
ガイドブックに載っていた新築間もないホテルは、フロントのお姉ちゃんに部屋が無いかと聞いたら、ロビーで座っていた別のお姉ちゃんが後ろから「50レバのお部屋しか有りませんよ」だと。ガイドブック価格は30〜40レバ。聞いてもいないのに先に値段を言うのはお断りの決まり文句だから、こちらからお断り。近所の別のホテルも空きは無いよだと。
さらに歩いて景観保存地区みたいな、伝統的な建築が立ち並ぶ地域で教会に覆いかぶさるように立っていたホテル。こちらもガイドブック価格より10レバ高い40レバだったが、ま、手を打とうか。古い建物を利用しているのか、単に古い建物っぽく見せているだけなのかはよくわからないが、部屋は木をベースにした作りで真新しい感じ。但しバスルームのシャワーは壁直びちゃびちゃタイプ。今までブルガリアのホテルでは必ずカーペットが部屋に敷き詰められていたのだが、この部屋は木の床、ドイツでもおとぎ話の街の宿屋は木の床だったな。
街歩きに出たのは4時ごろ。まずは宿の真下の教会へ。塀を乗り越えたらすぐだったんだが、入り口までは遠かった。内部は大層立派そうな壁画天井画で埋め尽くされているのだが、すすけているのかそう言う色なのか黒っぽくて殆ど見えなかった。
続いて木曜日無料の歴史博物館。入り口にたまっていたおばちゃんに声をかけたら、一人のおばちゃんが立ち上がってブルガリア語であれこれ話しかけてくる。分かる範囲でダーとかネーとか言っていたら、「…で、ダーだってさぁ、そんで…」とか話の種にされていた。
お客は私だけの歴史博物館、シューメンと違って英語の出来る専属ガイドは付かなかったが、私一人だけのために展示室の灯りを点けてくれる。ここの展示もなかなかしっかりしている、有料の日はガイドブックによると2レバ、つくづくも比べたくなるのはシビウの…。
歩行者天国周辺をぶらぶら。例によってお洒落なカフェは多い。あまりお洒落でないピザレストランを探してお昼ご飯、時間は既に夕方の5時、ビールをお変わりしてお腹いっぱいになってしまった。
さらに街をぶらぶら。ブルガリアの主要都市にはiマークの付いた観光客用の地図が街のあちこちに設置してあるのだが、この街の地図、見事に観光名所らしきマークが殆ど無い。祭りじゃない時期のカザンラクもそうだったが、普通の人が暮らす普通の街って感じだな。
川べりに市場を発見。食料品の他にも携帯屋さんとか保険会社の窓口まで有ったから、ミニショッピングセンターって感じ。イチゴをパチリ。
宿に戻って一眠り。8時半になっていた。さっき予約は要らないと言われた宿のレストラン、地下部分は何かのパーティ会場になっていてテラス席に追い出された。今日も外で食うのね。
日が落ちると昼間の暑さが嘘のように肌寒い、室内のつもりだったからTシャツとベストだけなのだ。グラスワイン、パン3枚(普通の食パンだった)、豚フィレ肉のキノコ添え。なんせこないだキノコなんて単語覚えたもんね、英語併記のメニューだったんだが。
お兄さんは地下の厨房と地上のテラスを行ったり来たりで急がしそう。飯を食い終えたら10時近くになっていた。
チェックアウト、カードと言ったら10%も手数料を取られて44レバになってしまった。3つ星のくせにカードの手数料なんて取るなよと言いたい。
急いで駅へ。心配した程ではないが、窓口にはちょっとした列ができている。昨日調べてもらった切符を買おうとしたら、窓口のお姉さん、ソフィア発ブラゴエフグラド行きは16時になると言う(と言うか紙に書いてくれたのだが、英語は殆ど駄目)。そう言えば昨日時間を調べる時にも、直接時刻表を引いていた。乗り換え時間が5分しかないので、機械では発券できないのだろう。
と言う訳で、切符はソフィアまで、11レバ。どうせソフィアでバスに乗り換えるのなら、ソフィアまでもバスで良かったのだが。切符には窓口のおばさんの手書きで座席が指定されていた。
ルーマニアの窮屈なオンボロコンパートメントが頭に有ったのだが、最新型とはいかないまでも、ゆったりした椅子型シートの車両だった。私が指定されたのは、テーブルを挟んだ4人席だったのだが、車掌さんが使っていて、この車掌さん飯食ったりコーヒー飲んだり同僚と思しき人と話したり、検札なんてそっちのけって感じだった。ちなみにブルガリアでも車掌が検札に来るだけで、自分で刻印したりする必要は無い。
ブルガリア語の復習をしつつ、うとうと(こっちの方が長かったか)してたらすぐに3時間半。ソフィア中央駅には、定刻きっかりの11:50に到着。これなら切符さえ売ってくれてたら11:55発のブラゴエフグラド行きには十分間に合ったのだが。
巨大なソフィア中央駅、どこに何が有るのか分からないまま中央バス駅を探す。タクシーの呼び込みが近寄って来る程度で、特に怪しいおじさんに声をかけられる事もなかった。
ピカピカガラス張りビルの中央バス駅、時刻検索端末を探す。2台並んでいたが、1台は故障中。もう1台もしょっちゅう無反応になる。何とか、ブラゴエフグラド行きのバスを検索する。12時発のは出たばかり、12時半にも有りそうだ。
端末に「全路線の切符が24時間切符窓口で買えます」と言うので、その窓口へ。まずは、4番窓口へ行けと言われる。英語の出来る係員がそっちだったらしい。その次は会社別窓口の24番へ行けだと。さすがは首都のバス駅は情報が集中している便利だなと思っていたのだが、結局それかい。運行会社別に窓口を設けるなんてせずに、全部の切符を統一窓口で販売できるようにした方がコストダウンになると思うぞ。運行会社別窓口の数30以上。
んで、その窓口で聞いたら、26番乗り場に行って、運転手から直接買えだと。最初から情報端末にそう書いといてよ。発車まで20分以上有ったが、乗り込んで待つ。
ソフィア滞在時間35分でバスは出発。ブルガリアを離れる前に2泊滞在の予定だから別に良いのだ。何でこんな忙しい乗り継ぎになっているのかと言うと、中継地点で一泊の予定だったプロブディフでは毎年5月にトレードフェアというのが有るというのだな。一昨日使い放題のインターネットで日程を調べたら、ズバリ当たりの7/5〜12/5だと(ブルガリアでも日付を書く時は日が前)。普段の2倍の値段払って、殆ど無いだろう空き部屋を見つけてまで泊まりたい訳ではなかったので、予定変更、単に乗り継ぐだけなら首都のソフィアの方がずっと便利なのだな。
ソフィアってのは結構高地。街の中から頂きに雪をかぶった山が見えている。きれいに整備されているものの、山の中って感じの道路をバスがすっ飛ばす。途中何やら抜き打ち検問、日本ならスピード違反の取り締まりのシチュエーションだが、機械も見当たらないので、整備不良かなにかの検査だったのかも。
途中リラの僧院の看板を抜けるとすぐにブラゴエフグラドのバス駅に到着。明日はリラの僧院に行く予定だからバス駅で情報集めから。インフォメーションのおじさんは、英語で尋ねると何やら分からないというジェスチャーだけだったのだが、切符売り窓口のおばあさん、リラの僧院という言葉を聞きつけ窓口からわざわざ出て来て、「あっちにもバス駅が有って、リラに行くんならあっちからだよ」と指差してくれる。
ルーマニア人は基本的に露骨に親切だったのに比べて、ブルガリア人はちょいと素っ気ない顔をして実は親切って感じを持っていたのだが、そう言う人ばかりでもないようだ。
もう一個のバス駅のインフォメーション、お姉さんは露骨に嫌そうな顔をしながら、リラ村へのバスの便、リラ村から僧院までのバスの便の説明をしてくれた。直前に同じ質問をした人でもいたのだろうか、説明するのが嫌なら分かりやすく書いて目立つ所に貼っておいてくれたら良いと思うのだが。ま、ブルガリア人にもいろんな人がいると言う事で。
駅で列車の情報集め、例によって分かりやすい時刻表なんてどこにも無し。終点を知らない限り、窓口で聞かないとどこにも行けないのな。多分この後鉄道利用は無いだろう。
宿探し、駅前ホテルは3つ星を付けている。予定より早く付いたし、周りに何もない駅前ホテルにする事もないので、パス。
15分程歩いて、街の中心部に近い所にある大型ホテル。確かにちょっと古そう、これもパス。この街でも(カザンラクよりは大きな街かも知れないが、都市というより街って感じ)メインストリートは歩行者天国、そっから川を越えると下町(場所的には山側なんだが)って感じ。
ガイドブックに載っていた新築間もないホテルは、フロントのお姉ちゃんに部屋が無いかと聞いたら、ロビーで座っていた別のお姉ちゃんが後ろから「50レバのお部屋しか有りませんよ」だと。ガイドブック価格は30〜40レバ。聞いてもいないのに先に値段を言うのはお断りの決まり文句だから、こちらからお断り。近所の別のホテルも空きは無いよだと。
さらに歩いて景観保存地区みたいな、伝統的な建築が立ち並ぶ地域で教会に覆いかぶさるように立っていたホテル。こちらもガイドブック価格より10レバ高い40レバだったが、ま、手を打とうか。古い建物を利用しているのか、単に古い建物っぽく見せているだけなのかはよくわからないが、部屋は木をベースにした作りで真新しい感じ。但しバスルームのシャワーは壁直びちゃびちゃタイプ。今までブルガリアのホテルでは必ずカーペットが部屋に敷き詰められていたのだが、この部屋は木の床、ドイツでもおとぎ話の街の宿屋は木の床だったな。
街歩きに出たのは4時ごろ。まずは宿の真下の教会へ。塀を乗り越えたらすぐだったんだが、入り口までは遠かった。内部は大層立派そうな壁画天井画で埋め尽くされているのだが、すすけているのかそう言う色なのか黒っぽくて殆ど見えなかった。
続いて木曜日無料の歴史博物館。入り口にたまっていたおばちゃんに声をかけたら、一人のおばちゃんが立ち上がってブルガリア語であれこれ話しかけてくる。分かる範囲でダーとかネーとか言っていたら、「…で、ダーだってさぁ、そんで…」とか話の種にされていた。
お客は私だけの歴史博物館、シューメンと違って英語の出来る専属ガイドは付かなかったが、私一人だけのために展示室の灯りを点けてくれる。ここの展示もなかなかしっかりしている、有料の日はガイドブックによると2レバ、つくづくも比べたくなるのはシビウの…。
歩行者天国周辺をぶらぶら。例によってお洒落なカフェは多い。あまりお洒落でないピザレストランを探してお昼ご飯、時間は既に夕方の5時、ビールをお変わりしてお腹いっぱいになってしまった。
さらに街をぶらぶら。ブルガリアの主要都市にはiマークの付いた観光客用の地図が街のあちこちに設置してあるのだが、この街の地図、見事に観光名所らしきマークが殆ど無い。祭りじゃない時期のカザンラクもそうだったが、普通の人が暮らす普通の街って感じだな。
川べりに市場を発見。食料品の他にも携帯屋さんとか保険会社の窓口まで有ったから、ミニショッピングセンターって感じ。イチゴをパチリ。
宿に戻って一眠り。8時半になっていた。さっき予約は要らないと言われた宿のレストラン、地下部分は何かのパーティ会場になっていてテラス席に追い出された。今日も外で食うのね。
日が落ちると昼間の暑さが嘘のように肌寒い、室内のつもりだったからTシャツとベストだけなのだ。グラスワイン、パン3枚(普通の食パンだった)、豚フィレ肉のキノコ添え。なんせこないだキノコなんて単語覚えたもんね、英語併記のメニューだったんだが。
お兄さんは地下の厨房と地上のテラスを行ったり来たりで急がしそう。飯を食い終えたら10時近くになっていた。