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2289 OOPer: 2009-07-07 02:02:01
葡日記(第28日遺跡と鮟鱇飯)
何かぐったり寝過ごして、カフェで朝飯食う暇もない…と言うか、目立ったカフェはみんな閉まっている日曜日。

バス乗り場は何やら団体さんの乗る長距離バスで占領されていて、普通の路線バスが止まれなくなっている。こちらの乗る予定のバスが到着する直前に邪魔な1台が発車。
 コインブラから離れるとすぐにのどかな田園風景。こんな田舎の方にバスで行っても大丈夫なんかいな、と心配仕掛けた所にちょっとした街が出てくる。こいつがコンデイシャの街らしい。その後数分でコニンブリガの遺跡に着く。遺跡以外には何もないので丸分かり。

先に目立った建物に入ると博物館の方だった。係のお姉さんは「切符売場は外の白い建物の中。本日は無料だから、先に博物館を見てから切符を手に入れて遺跡を見てきても良いわよ。」と言うのを英語・フランス語、また英語と、来る客に合わせて何度も説明している。ご苦労なことである。
 で、バスに乗るちょっと前から雨模様だったので、先に博物館見物へ。まぁ、遺跡の発掘時に出てきたものやら、単にちょっと関係あるものなんかを並べてあるのだな。それでも地方都市の「考古学博物館」の類よりは良いかも。モザイク画が完全に近いまま残っていた所はひっぺがして展示してあるようだ。

雨も上がりかけたから、切符売場で(本日日曜日の午前中はタダの)切符を手に入れて、さぁ遺跡の方へ、と思ったらまた本降り。しばらく併設レストランのカフェでちょっと高い朝飯。
 ローマ時代の遺跡なんぞというものは、基本は瓦礫の山なのだな。何やらパティオのある豪邸部分には屋根がついて、いかにも大事に保存してあります、って感じだったが、他は殆ど雨ざらし。さもなきゃ復元部分の方が多いって状態の上に、現場には何の説明も書いてないので何が何やらわかりにくい。(切符売場で説明のパンフはもらえる。) 1つの街の遺跡なんでざっと見て行ってもそれなりに時間は掛かるのだが、やはりもうちょっと最盛時の街の姿が分かるようにして欲しいね。どっか古代の遺跡の横に、その最盛時の街並みを再現したローマ時代体験テーマパークとか作らないかね。

12時ちょっと前に遺跡前を出る。遺跡前まで来るバスは、(日曜日は本数が少ない)次は18時まで無いのだ。先ほど通り過ぎたコンデイシャの街まで、バスでは数分だったのだが、歩いて30分かけて戻る。途中500mばかり自動車専用道路にしか見えない国道部分を通らないといけないのがちょいやばめだったかも。
 で、バスで通り過ぎたコンデイシャの街なんか全く頭には残っていなかったのだが、一番幅の広い道沿いに歩いていたら、教会と市役所(町役場と言うべきか)のある広場に出たから、ここが街の中心だと思われる。

30分歩いたものの、それでも次のバスは後1時間半後、ここで飯にする。広場のまん前のレストランの「今日の料理」に鮟鱇(あんこう)飯が有ったので、そのまま入る。鮟鱇飯もポルトガルではポピュラーなメニューなのだが、今まで行った街のレストランではちょいと高めだったのだな。じもてぃーで賑わっていたというのもポイント。
 鮟鱇の他にエビ・貝・かにかまなどが米と一緒に煮込んである。鮟鱇その物の味はよくわからんが、スープにはいろんな具材のダシが染み込んでいてうまかったぞ。と言うわけで、食後のデザート(フルーツサラダ)とコーヒーまで頼んでしまった。

コインブラに戻ったら一休みして、4時すぎに広場の前のサンタクルス修道院へ。日曜日は4時から5時までしか公開していないのだな。御寄進のつもりで2,50ユーロ払って、奥も見てきた。

日曜日、特にイベントもないコインブラの街はひっそり。大学の有る丘をぐるりと一周して宿に戻ると、晩飯タイムまで一休み。なんせ普通のレストランは7時とか7時半とかまで開いてないのだ。

お手頃価格だと思ってチェックを入れていた店はセルフサービスだったのでパス。また広場の近く、イタリア料理も有るお店へ。今日もミニステーキ。「今日の料理」になっていることが多いのだわ。ワインの値段がメニューと違っていたので、端数まできっちりお釣りを回収して店を出る。

昨日に比べると随分早い時間だが、今日はこんな所で。川向こうのイベント会場だけは、今日も深夜まで盛り上がっていたようだ。