bbs
oopers.com
3283 OOPer: 2010-07-28 16:25:52
ブリタニア通信第3日博物館巡り
前日の日記を書いていたら、朝食会場に行くのが遅くなった。昨日よりは少し混んでいるが、ま、大したことはない。今日はアップルジュースも有った。

フロント前で日記をアップした後は、歩いて自然史博物館へ。既に並んでいる人がいるが、開館まで20分以上有るので、近くのル・パンでアイスカプチーノを頼んだ。この店「有機栽培の」ってのが売りでひたすらメニューにもオーガニックを強調している。で、「コーヒーだけ?朝食は要りませんか?」てな感じで露骨に慇懃無礼、しかもサービス料は別(メニューにはそのことは明記している)だし、2度とこのチェーンには行かないぞと決意する。

エキシビション道路側から入場。列が出来るのは、入場時にかばんの中身をチェックをするからのようだ。かばんは無いというと素通り出来る。
 無料の博物館・美術館では恒例ってことで、寄付を募る箱があちこちにある。ル・パンのお釣りを入れておいた。中はね、とにかくバカでっかい。正面入口から入った所とその右手に広がる恐竜関連が一番の目玉らしい。人が滞留しているところに何が有るのかと思ったら、T-Rexの動く実物大模型だった。こういうのが見たいなら日本の大恐竜展の方が良いぞ。実物大の鯨もあったが、こっちは動かなかった。

足早に各展示室を駆け巡って、約1時間半って所。南ケンジントンの地下鉄駅まで歩いて、駅の売店で昼飯を仕入れる。ホームで食いながら次の電車を待つ。ちなみにこんなことしているイギリス人は全然見なかったので、真似しない方が良いかも。
 毎度お馴染みピカデリー線なのだが、お昼も混んでいた。ホルボーンで降り、小雨の中を大英博物館まで歩く。この程度の雨で傘をさしている人は少ない。途中雨を避けられる木陰のベンチで、食べ残しの昼飯を片付ける。

大英博物館、すごい人だねぇ。セキュリティーチェックの類も一切無い。地図が無料だったので、おすすめ御寄進額に1ポンド上乗せして5ポンド入れてきた。
 一番目立つのはエジプト関係かな。イギリス人が世界中からお宝を略奪してきた証拠品だね。他人の墓荒らしをした上に、勝手に持って帰った遺体や棺を誇らしげに展示する感覚は理解出来ない。
 日本関連の展示は、隅っこの不便な所に三菱商事の冠でひっそり。内容もとても充実しているとは言えない。個人の寄付の総額より、こういう大企業からの寄付の方がでかいんだろうねぇ。
 そこら辺も含めて、足早に全ての展示室を駆け巡って、ほぼ2時間。のんびり見てたら1日有っても足りないでしょ。

近所のパブで1杯引っ掛けてから、再び地下鉄で南ケンジントンに戻る。行き先の科学博物館は朝行った自然史博物館のすぐ隣。一番遅くまで開いているので後回しにしたのだ。自然史博物館を出たときには気付かなかったが、地下鉄の南ケンジントンから両博物館までは長い地下道でつながっているのだな。
 こちらもかばんチェック有り。入ってすぐIMAXのチケットを仕入れる。料金8ポンドの所、「2ポンドのほにゃらかを付けると10ポンドになりますが」と言われてYesと答えると、チケットの他には何も付いていなかった。2ポンド寄付しろといっていたらしい。IMAXシアターは建物の一番奥で分かりにくい。3時半からの上映は、伝説のフライト、なんといまだに納期が遅れまくっているB787の開発物語。動きの無い工場のシーンが多くて、3D映画としては今一だし、全天周型でもなかった。
 日本風に言うと、生物・地学関連が自然史博物館、物理・化学(と工学・技術)関連がこっちの科学博物館て感じ。両方合わせて収蔵品や展示スペースは膨大なんだが、中身的には上野の科博の方が上かも。実際に手で触って実験しながら科学に触れられる、って感じのローンチパッドってコーナーはお子様で一杯。後は基本的には展示品を眺めるだけになっている。(IMAXの他に遊園地的なアトラクションがいくつかあるが規模は小さい。)駆け抜けるのに必要な所要時間はIMAX抜きで1時間半ほど。

ちなみに本日訪れた3博物館は全て無料(特別展やIMAX・アトラクションはもちろん有料)、内部の撮影も原則自由(一部光に弱いとかの展示品については制限されていることもある)なんだが、ゆっくり写真を撮っていると永久に見終わらないということで、入り口から離れるに連れて、写真を取っている人の数が減っていく…。そう言えば、お子様たちはDSiを自分カメラとして使ってたね。もっと安くて解像度の高いトイデジカメもある訳だが、子供に専用のカメラを買い与える親は少なかろうし、まだ携帯を買ってもらえる歳でもないと、これが初めてのカメラなのだな。

宿の前を通り抜けて、アールズコート駅前で晩飯場所を探す。イタリア料理店は、こっちでもピザとパスタがメインなのだな。結局一昨日サンドイッチを食ったパブでまたサンドイッチを頼む。今日はランプステーキのサンドイッチ。白いパンの間にステーキ肉が挟んでいるだけだった…。
 ガイドブックを開いて、明日からの予定を考えながらチビチビ。例によって混んできたなと言う所で退散。駅前の怪しい売店でビールとピーナツを買い込んで、部屋で続き。ロンドンの物価は大阪や東京と似たり寄ったりだが、スーパーなんかのビールは明らかにこっちの方が安いね。ちなみに昨日のパブで「イギリスのビール」で頼んで出てきた銘柄なんだが、オーストラリアビールと書いてあった。どうなってるんだか。

写真は自然史博物館の恐竜の骨、大英博物館の土偶ファミリー、科学博物館の地球儀(この解像度では読めないだろうが、現在の日本海の所にははっきりとMARE COREAと書いてある)。