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3316 OOPer: 2010-08-15 03:12:38
ブリタニア通信第20日謎と貴族とハンバーガー
8時に朝食、何やら黒くて丸い板のようなものが付いている。見かけは薄く切ったロールケーキみたいだが、味はソーセージに近い。よくわからないが、これこそスコティッシュに違いない。

ここも長居したくなる宿ではないので、8時半には部屋を出る。川岸をぶらぶら散歩しても、ツアーのバスが来るまでには大分間がある。マクドのコーヒーを買い込んでから、川辺のバス停で景色を眺めながらバス待ち。
 2台来たバスはどちらもスカスカ、「7〜8月は大変混雑するので、予約をお勧めします」なんてパンフに書いてたのだが、やっぱ朝一だと知れてるのかね…。
 と思ってたら、運河沿いに停泊していた船には既に人が一杯。車がある人とか、他のツアーで船だけこっちに合流する人やなんかが既にこっちに来て乗っていたのだな。

運河の終わり辺りで、水位調整の堰がある。水位が上がって水門が開くだけで、観光客にとっては大イベント、カメラを持って前の方にわらわら寄ってくる。
 やがてネス川(インバネスを流れる川の続きだぞ)との合流地点を過ぎると、ネス湖に入る。周りに大きな町や村が一杯有ったウィンダミアと違って、森に囲まれたネス湖は、やっぱり伝説が似合いそう。すぐに謎の生物が水面に作る航跡を発見、写真をパチリ。巨大ではなかったんですがね。ピントをぼかして、大きさがわからないようにしちまえば、すぐにネッシーの写真にしてしまえそうではあった。

出航してからきっちり1時間半で、ネス湖に突き出た半島のような場所にあるアーカート城へ。まずはバグパイプのお兄さんがお出迎え。ビジターセンターを飛ばして、まず城跡に入ったので、由来とかは聞き損ねたが、ま、いかにも城跡って雰囲気に見える程度に綺麗にしてある。一番高い塔への階段、ビジターセンターの映像上映はずっと大渋滞、結局映像は見るのをあきらめて、上のバス駐車場へ出て、先回りして待っていたバスに戻る。東洋人らしい美人さんが5分遅刻、「遅れたら置いてくよ」と言ってたから本当に置いていくかと期待していたのだが。

帰りのエキシビションセンター、ホテルに併設なのだな、庭の池にはネッシーの模型が浮かんでいたんで、本物に会えなかった人はこちらをどうぞって感じで数分間の写真停車。んなことも含めて、予定より5分遅れのまんまでインバネスのバスステーションに到着、運転手にかたことの英語で何やら聞いているお姉さんを押しのけて下車。なんせ、午後の予定のバスまで40分ほどしか無いんで、飯食う暇が無くなっちまうのでね。

近所のカフェで「ひどいくらいでかい」なんてキャッチコピーのハンバーガーが有ったので注文。それだけで巨大ハンバーグステーキとして出せそうな分厚いハンバーグが2枚挟んである。急いでるからと言って料理が届くと同時に勘定書きを頼んだのだが、全然取りに来てくれない。大急ぎで食い終わるとカウンターで支払いを済ませてすぐにバス停へ。
 乗車予定の1番のバスは既に停まっていた。行儀よく列の一番最後にまわって乗車。運ちゃんに目的地のコーダー教会に停まるか確認してから、往復券を購入。
 途中巨大スーパーの横で宿屋のおかみさんと息子さんとすれ違う、向こうも気が付いて手を振ってくれた。ってか、手を振ってくれるまで見たこと有る顔だとしか思わなかったのだが。

コーダー教会からコーダー城までは歩いて10分、途中の道は歩道なんて無い田舎道、周りは殆ど麦畑ののどかな農村って風情。歩いて5分くらいの所まではバス道を行くので、運ちゃんに言っておけば、もう少し先で降ろしてくれたかもだが、例によって帰りのバス停チェックしないといけないからよしとしておく。

入場券売り場のおばさんもお城入り口のおばさんも大変愛想が良い。お城入り口のおばさんは、日本からだと答えると日本語で「ようこそ…」、最後出る時には「さようなら…」と、ちょっと長めの文をしっかり覚えていた。
 んで、中身は貴族のお屋敷ね。冬季には実際のご当主さまが居住されるらしいから、丁度品なんかも殆どそのままなんだろうね。敷地の中にはゴルフ場まであるよ。ご当主さまの優雅な生活を支えるために(?)入場料払ってるのかと思うとちょっとしゃくではある。
 お城の内部は撮影禁止、雨(今日の雨は必ずバス乗車中、下車したときには上がってた)で道がぬかるんでるからお庭のお散歩もそこそこ、1時間半ほどで立ち去ることに。
コーダーの村には1件しかないんだろうなってショップに立ち寄る、なかはまぁ普通のコンビニだな。例のスコティッシュな清涼飲料アーンブルーを記念に買って行く。
 帰りのバスがなかなか来ない。向かい逆方向のバスもまだ来てないらしい。時刻表から見ると同じバスがそのまま折り返してこっちに来るはずだから、多少遅れてても、もしかして時刻表を見間違えてて今日はもうバスが来ないんじゃないか、なんて心配する必要は無し。

結局街中に戻れたのは、6時頃、宿に戻ってパソコンを持ち出したら、昨日アクセスした店でサンドイッチを頼みながら、またアクセス。電池の持ち時間のせいで2時間足らずしか使えない。丁度今一の生演奏もやかましくなってきたので、店を出る。帰りに見にスーパーとテークアウト店でおやつを購入、カールスバーグでおやつを空ける。
 ビールばっかり飲んでるので、トイレが近いのだが、好きな時間にトイレに行けないのはやっぱり辛いね。使用中の表示が無いバスルーム、前の使用者が電気も消さないで行っちまったので、無駄に待ってしまった。

写真は、スコティッシュな朝飯、ネス湖で撮影した謎の生物、アーカート城、バッドボーイバーガー、お庭から撮影したコーダー城。