ブリタニア通信第30日びしょ濡れのリヤ王
朝食は大した事ないな。ベーコン一切れ・ソーセージ半切れ・目玉焼き一個・マッシュルーム・焼きトマト。ハッシュポテト・揚げパン・豆などは無し。4つ星ゲストハウスってのはこんなもんかね。
朝一でコートヤード劇場へ行く。既に10人弱の人が開くのを待っていた。律儀に「あんたの方が先だったよ」ってお兄ちゃんの前に入れてもらって、今夜のチケットを聞いてみる。
最初「立見しかないわね」なんて言われたので、「立ち見ぃ〜?」とか言ってたら、ちょっと待ってとか言って何やらゴソゴソ操作。43ポンドの席が空いているという。「どっちがよく見える?」なんぞとバカなことを聞いてしまった。こんな値段の席、劇場のパンフには無かったぞと思って後で見たら、スペシャルシートなんちゅうの(シートは場所によって細かく、スペシャル・A〜Dと分かれている)で、これは値段が表示してなかったのだな。一番良い分類の席って事になる。ロイヤルシェークスピアカンパニーが日本で公演したらいくらくらい取るのかね。43ポンドというと今のレートで6000円弱、絶対日本ではこの値段では見れないよなと思い特した気分になろうとする。
天気予報では雨だったから、大事な切符を濡らさないように一旦宿に置いてバス停へ向かう。なかなかバスが来ないなと思ったら、さっきから停まっていたバスがいつの間にか号車表示を変えていた、気付いたのは発車1分前。1時間に1本もない路線なのだな。(この路線日曜日は運行しない。)
昨日案内所でコピーしてもらった街の地図(良い地図は有料だった)に、ウォーリックの街の地図も付いていたので、標識と合わせて何とかお城にたどり着けた。街から入るための門は寂しい、殆どの人は車で駐車場側から来るんだろうね。
いきなり切符売場の前に扮装したお兄ちゃん・馬に乗ったお兄ちゃんがお出迎え。この時点で既に普通のお城と雰囲気が違うなと気が付く。切符売り場には家族連れが多い。昨日案内所で買った割引切符は自動改札を通れず。
お城の門に人が溜まっている。見ていると門が閉められてしまった。20分ばかりおじさんの前口上に付き合わされる。このおじさん、この後は、時折強い雨も降る中、ひたすら門の近くで矢を射っていた。
中身はとにかくお城を舞台にしたテーマパーク。面白かったのは、秘密とスキャンダルなんて勿体付けたタイトルの展示。礼服の執事さまが出迎えてくれて、どこから来たのかって聞くから、「日本からだ」と答えると、大きな声で「日本大使のご到着でぇす」と。王室主催のパーティに呼ばれたお客が、パーティの部屋やら準備中の使用人の部屋やらを見る、って趣向。もちろん、どこから来たのか、とグループの人数とかによって、「xx公yy伯爵ご一家のご到着でぇす」とか言うことを変えている。
殆どの展示は見終えて、「戦争の夢」なんて5分ほどの映像を見てたら、急に人が増えて来た。外に出たら雨だった。すぐに止むかと思って、木の下で20分、お土産屋で15分待っていたが、やまず。あきらめて1ポンドなりの子供向けとしか思えないポンチョを買って街に出る。バス停はどこかと思って探して地図を見ていた所がバス停で、丁度バスが到着した。
帰りのバスを降りるころには殆ど止んでいた。宿で着替えて、駅に出たら駅前の道路が激しく冠水、折角着替えた服がまた少し汚れた。ちょっと頼りない切符窓口のお兄ちゃん、片道だといった尻から往復の切符を吐き出して、片道との差額分1ポンドは現金で返金してくれた。それにしても、イギリスの割引切符、片道と往復の差が無さ過ぎ。
5時過ぎには宿を出て夕飯。結局昨日さっさと閉めていたパブへ。2品で7.75ポンドってのを。なんせ、ちょっとレストランっぽい所で、前菜と一品頼むよりずっと安く2品食えるのだ。お腹一杯。
コートヤード劇場には早めに言って、開場と同時に席に付く。幕も無いし、開演のベルも無い。手を伸ばせば触れる距離で生の役者が演技をしているというのは良いね。嵐の夜にリヤ王が城を飛び出す場面では舞台に大雨を振らせて役者さんびしょびしょになっていた。近頃のシェークスピアってのは演出にも凝ってるのだね。
1時間半ほどで15分ばかりの幕間。幕間での飲み物はバーでプレオーダーしろとか言ってたのだが、プレオーダーした物がどうなるのかと思ったら、ロビーのあちこちの棚にオーダー表と一緒にズラリと並んでいた。
後半さらに1時間半ほど、幕間の間にプログラム(3.5ポンドなり別売り)であらすじを頭に入れたので、前半よりは筋が理解出来た。終演は10時45分ごろ、歩いて宿まで帰る。満月に近い月がはっきり見えている。明日は晴れかね。
写真は、ウォーリック城の前口上兼射手のお兄さん、トイレの表示(男はみんな騎士、女はみんなお姫様らしい)、塔の上から見たウォーリック城(外側のお庭部分でもあれこれイベントをやっている)、晩飯のニューヨークチキントランプステーキ、幕間で休憩中の劇場前。
朝一でコートヤード劇場へ行く。既に10人弱の人が開くのを待っていた。律儀に「あんたの方が先だったよ」ってお兄ちゃんの前に入れてもらって、今夜のチケットを聞いてみる。
最初「立見しかないわね」なんて言われたので、「立ち見ぃ〜?」とか言ってたら、ちょっと待ってとか言って何やらゴソゴソ操作。43ポンドの席が空いているという。「どっちがよく見える?」なんぞとバカなことを聞いてしまった。こんな値段の席、劇場のパンフには無かったぞと思って後で見たら、スペシャルシートなんちゅうの(シートは場所によって細かく、スペシャル・A〜Dと分かれている)で、これは値段が表示してなかったのだな。一番良い分類の席って事になる。ロイヤルシェークスピアカンパニーが日本で公演したらいくらくらい取るのかね。43ポンドというと今のレートで6000円弱、絶対日本ではこの値段では見れないよなと思い特した気分になろうとする。
天気予報では雨だったから、大事な切符を濡らさないように一旦宿に置いてバス停へ向かう。なかなかバスが来ないなと思ったら、さっきから停まっていたバスがいつの間にか号車表示を変えていた、気付いたのは発車1分前。1時間に1本もない路線なのだな。(この路線日曜日は運行しない。)
昨日案内所でコピーしてもらった街の地図(良い地図は有料だった)に、ウォーリックの街の地図も付いていたので、標識と合わせて何とかお城にたどり着けた。街から入るための門は寂しい、殆どの人は車で駐車場側から来るんだろうね。
いきなり切符売場の前に扮装したお兄ちゃん・馬に乗ったお兄ちゃんがお出迎え。この時点で既に普通のお城と雰囲気が違うなと気が付く。切符売り場には家族連れが多い。昨日案内所で買った割引切符は自動改札を通れず。
お城の門に人が溜まっている。見ていると門が閉められてしまった。20分ばかりおじさんの前口上に付き合わされる。このおじさん、この後は、時折強い雨も降る中、ひたすら門の近くで矢を射っていた。
中身はとにかくお城を舞台にしたテーマパーク。面白かったのは、秘密とスキャンダルなんて勿体付けたタイトルの展示。礼服の執事さまが出迎えてくれて、どこから来たのかって聞くから、「日本からだ」と答えると、大きな声で「日本大使のご到着でぇす」と。王室主催のパーティに呼ばれたお客が、パーティの部屋やら準備中の使用人の部屋やらを見る、って趣向。もちろん、どこから来たのか、とグループの人数とかによって、「xx公yy伯爵ご一家のご到着でぇす」とか言うことを変えている。
殆どの展示は見終えて、「戦争の夢」なんて5分ほどの映像を見てたら、急に人が増えて来た。外に出たら雨だった。すぐに止むかと思って、木の下で20分、お土産屋で15分待っていたが、やまず。あきらめて1ポンドなりの子供向けとしか思えないポンチョを買って街に出る。バス停はどこかと思って探して地図を見ていた所がバス停で、丁度バスが到着した。
帰りのバスを降りるころには殆ど止んでいた。宿で着替えて、駅に出たら駅前の道路が激しく冠水、折角着替えた服がまた少し汚れた。ちょっと頼りない切符窓口のお兄ちゃん、片道だといった尻から往復の切符を吐き出して、片道との差額分1ポンドは現金で返金してくれた。それにしても、イギリスの割引切符、片道と往復の差が無さ過ぎ。
5時過ぎには宿を出て夕飯。結局昨日さっさと閉めていたパブへ。2品で7.75ポンドってのを。なんせ、ちょっとレストランっぽい所で、前菜と一品頼むよりずっと安く2品食えるのだ。お腹一杯。
コートヤード劇場には早めに言って、開場と同時に席に付く。幕も無いし、開演のベルも無い。手を伸ばせば触れる距離で生の役者が演技をしているというのは良いね。嵐の夜にリヤ王が城を飛び出す場面では舞台に大雨を振らせて役者さんびしょびしょになっていた。近頃のシェークスピアってのは演出にも凝ってるのだね。
1時間半ほどで15分ばかりの幕間。幕間での飲み物はバーでプレオーダーしろとか言ってたのだが、プレオーダーした物がどうなるのかと思ったら、ロビーのあちこちの棚にオーダー表と一緒にズラリと並んでいた。
後半さらに1時間半ほど、幕間の間にプログラム(3.5ポンドなり別売り)であらすじを頭に入れたので、前半よりは筋が理解出来た。終演は10時45分ごろ、歩いて宿まで帰る。満月に近い月がはっきり見えている。明日は晴れかね。
写真は、ウォーリック城の前口上兼射手のお兄さん、トイレの表示(男はみんな騎士、女はみんなお姫様らしい)、塔の上から見たウォーリック城(外側のお庭部分でもあれこれイベントをやっている)、晩飯のニューヨークチキントランプステーキ、幕間で休憩中の劇場前。