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oopers.com
1081 OOPer: 2006-04-28 04:43:38 1
第3日お花畑で佇めず
8時過ぎに朝食、今日はパン3個も食ってしまった。
 チェックアウトで部屋番号が通じなかった。オランダ人の英語はクイーンズイングリッシュ(ちなみにオランダの今の王様はベアトリックス女王です)並にきれいだと言う先入観があったのだが、一応できる、というだけでそうじゃない人も一杯居る。つーか、こっちがもぞもぞ言ったのが通じてなかった訳だが。

アムステルダム中央駅に着いたら、駅の切符売り場(中規模以下の駅だと存在しない。そう言うところで自動販売機が使えない人はkioskで買うんだそうだ)でレイデン行きの切符を購入。窓口で買うと手数料0,50ユーロなりを余分にとられる。切符買うだけなら単語並べるだけだしオランダ語で、と思ったのだが、「レイデン1枚」「片道?往復?」「片道」「?#*!&%?」「ひょぇ?」(しばしの間)「もういいわ」ってなやりとりになってしまった。手数料の事を確認されたのか、1等か2等か、今日の分かそうでないか、なぞ聞かれそうな事は想定してたのだが、結局わからんかった。

ホームの自販機のevian(0,5L)が2ユーロ、オランダではコーラは高いが、水はもっと高い事が多い。
 車内アナウンスがある列車(ヨーロッパの列車は何も言ってくれないのも多い)だったので、放送があるたびに聞き耳を立ててレイデン中央駅で下車。そのままvvvを探す。 人が一杯でしばらく待った後、まずはホテル探し。「今夜?」「今夜と明日の晩と」(とたんに顔が渋くなる)「予算は?」「んと、最高でも50ユーロ」(一瞬の間もなく)「レイデンじゃ無理!」、「レイデンで一番安い所だと…ここが60ユーロ…ここが63ユーロ、ここはもっと安いけど、バスで25分くらい、もうレイデンじゃないわね。もっと安いペンションとかベッド&ブレックファースト(イギリス流の民宿)もあるけど、見てこれ、もうどこも一杯」…てなやり取りの末、結局昨日まで泊まっていたのと同じ系列のホテルになってしまった。

「バスで10分、もっと早いかも、2コマ(回数券のコマ数の事ね)で行けるから」って言ってたのに、3コマ必要だった。今度の宿もかなりの郊外ね。
 まだ掃除している部屋もあったが、無事にチェックインして部屋に入れた。こっちのホテルは部屋さえ開いてれば「チェックインは2時からです」なんて野暮な事言われる事は殆どない。部屋の窓から馬が牧草食べてるのが見える…。

レイデン中央駅までバスで戻ると、クーケンホフへの切符を購入。チューリップの季節だけオープンしている巨大お花畑らしい。vvvで入場券とバスの往復(路線が限定されているだけで実は1日券だったのだが)切符のついたコンビチケットがお得よ、と言われたので、素直に買ったのだが、本当にお得なのかどうかはよくわからない。
 さすがにこの時期にオランダに来るとチューリップを見るんだと思っている人は多いらしく、中国人カップルに同胞かと聞かれた後、ぞろぞろと日本人の2〜3人組のグループもやってくる。野郎一人でお花見に行こうってのはさすがに見当たらない。

着いてびっくり、ディズニーランドかと思うような巨大駐車場はあるし、とにかく凄い人人人。かんなり想像と言うか期待してたのと違う。大平原をチューリップの花が埋め尽くしているような光景を想像していたのだが、チューリップではなく、人が埋め尽くしていた…。
 お花畑ではなくお花いっぱいの超巨大庭園だな。とにかく広いし凄い人。あまりにも広いので、ベンチが置いてあると大抵お年寄りが休んでいる。娯楽施設の隙間にお花を植えて「花博」なんぞと名乗っていたのがおもちゃに思えるほどの特大の花のテーマパークだわ。でも、カメラ持った人に人気だったのは、色とりどりの花々で縞模様ができたお隣の本物のお花畑だったりしたのだが。
 ところどころでお花をぱちりとデジカメ撮影しながら、案内看板に従ってぐるりと場内を回る。これだけ広いのに地図は3ユーロなりのガイドブックを買わないとついてこない。
 途中ニシンのブローチェを発見したので、1個購入。大抵のものが市価より高いので、飲み物は無し。たまねぎのみじん切りをたっぷり掛けてもらって、大口を開けてぱくつく。酢漬けになってて骨まで柔らかくてなかなかのお味。ここでも食べ歩きをしている人の姿は殆どない。オランダの人(外国人もやたら多いんだが。ハンガリー語が聞こえてきたので、つい声をかけたくなったが、殆ど忘れてるので無理だった)って本当に「行儀が良い」って言葉がぴったり来る感じ。

混み込みのバスでレイデンに戻ると4時前になっている。駅前でコーヒー飲んだりしながら、ゆっくりとあちこちを回る。唯一入ろうかな、と思っていた風車(ここの風車は昨日の風車村にあったのよりずっとでかい、テラス部分が地上4階くらい?)は5時まで、着いたのが5時5分前、ここで気持ちは市内観光終了、晩飯探しモード全開になる。
 駅前通りなんて何度通ったっけと思うくらい歩いてもまだ6時にはなっていないのだが、お茶だけでも良いやのつもりでグランカフェなんぞと名乗る店に入ったら料理が高い!昨日のホテルのレストランを高いと言ったが、もしかしてこれくらいがオランダの相場なのか?「オランダ人は基本的に外食はしないので、レストランでの食事は高い」なんてガイドブックに書いてたのだが、ほんまに高いわ。
 んで、値段から期待できるようなサービスがついてこないのよ。店のドア開けても誰も挨拶もしてこないし。食事が終わっても、デザートなりコーヒーなりの注文とりにくる訳でもなし。お皿引くのだけは早かったねぇ。どうしてオランダ人はこんな店で楽しそうに飯食ってるんだろう。私と前後して店に入った外国人(オランダ人でないと言う意味だよ)と思しき老カップルも、辟易とした様子で出て行った。

と言う訳で、飲み足りない(料理の注文とりにくるのが遅かったりで、しっかりビール3杯飲んだ訳だが)ので、駅前で見つけておいたスーパーでビールとつまみを購入。0,50Lの缶ビールが1本0,35ユーロなり。50円だよ。思わずアルコールが入ってるのかどうか確かめてしまった。つまみに買ったナッツは300gで0,45ユーロ、70円ほどだな。も、もしかしてオランダって物価が高いんでなくて「外食とホテルが高い」だけ?
 オランダもドイツなんかと同じでレジ袋が勝手に付いてくることは無い(日本ではなかなかその方向に行かないから法律かなんかで強制的に有料にさせるらしいね)ので、買ったものは、ポケットに詰め込んで宿に戻る。

バスの運転手さんはみんな愛想が良くて親切だった。乗る時にホテルの名前を言って、このバスはそっち行く?って聞く(この辺は英語)とちゃんと丁寧に答えてくれるし、バス停に着くと教えてくれる。
 バスの運ちゃんが普通に英語で通じる、ってのはありがたいもんです。ちょっとした英語くらいは通じると思ってる人はスペインやチェコ・ハンガリーのバスに乗ってみてちょ。

昼間のvvvのお姉さんとのやり取りでわかったのは、明後日の29/4(オランダでは、日付を書く時は、日.月.年の順)が女王の日だってこと。下調べした時には30/4だと思ったんだが、今年は日曜日に当たっちゃうので、日を変えたのかもしれない。何でも現女王様の誕生日は、国民が休みを取って遊びに行くにはつらい季節なので、日を変えたのだとか。どっかの国でもこれくらいの融通は利かせてほしいもんだね。
 で、女王の日には世界中から女王様のお祝いに来るのよってことで、宿がどこも混んでいるらしい。レイデンの次には女王様のお膝元であるデンハーフ(最後の「フ」は、オランダ語のgの音、ドイツ語のchっぽく発音することになっているのだが、人によっては喉の奥に痰が絡んでいる時の「かはぁーっぺっ!」の「か」みたいな発音になって大変耳障り、テレビのニュースを聞く限りでは日本語のハ行の音にしか聞こえなかった。日本では通常「ハーグ」または「デン・ハーグ」として紹介されていると思う)に行こうと思ってた(見たいのはエッシャーとフェルメールだけなんだが)のだが、まさかそれが女王の日ずばり当日になるとは思ってなかった。
 で、ホテルに着くまでどうしようか考えていたのだが、ホテルに着いた途端、「2泊でチェックインしたけど、もう一泊できます?」と聞いてしまった。デンハーフには、ここから通いますです。デンハーフは間違いなくレイデンより物価(というか宿と外食…)が高いはずだから、ここの宿代+電車・バス代よりもっと高いホテルしか空いてないとか、それさえ無い、なんて言われかねないからね。

食い物の値段が高い国は性に合わないかも、と思いつつ、夜の9時を回った窓の外はまだ明るい。今でようやく「暮れ始め」くらいかな。もう少しビールが冷える頃には暗くなっているでしょう。それでは皆さんまた明日。Tot morgen!

とか言いつつ突然オランダ語講座。オランダ語で「はい」は「やー(ja)」、「いいえ」は「ねー(nee)」、続けて言えば「やーねー」でした。