東欧日記第6日 工事中のシギショアラ
9時に朝飯、ちゃんとトマトは出ていない。おやじさんに送られて駅まで。切符まで買ってくれたよ。
今日の列車は急行だが、車両は旧式のコンパートメントの客車。乗り合わせたのは無口な老夫婦(だと思うぞ)、喋りたいのを我慢してるっぽいおじいさん、無愛想なバックパッカーのフランス人ギャル(名字が知っている名前だった、親戚か?)、挨拶さえ無いまま終点まで。
シギショアラの駅は激しくリニューアル工事中、隣接するバス駅の方が、普通に駅っぽい。馬車を引いているおばさんに一言断ってから写真をパチリ。私は人物の写真を撮る時には必ず本人の了解を取るようにしてます、もちろん勝手にフレームに割り込んで来た場合は別。
ガイドブックに従って観光案内所へ、予算を聞いてくれた上で(シャワーとトイレが部屋に有って100レイ程度という注文をした、丸2日水シャワーだけだったからね)、特別割引で4つ星ホテルが110レイで泊まれると言うので、そこに決定、朝飯無しならやめると言ったら、朝飯付きになっていた。なかなかのプロモーション価格だ。他の街でもこれくらい簡単にこちらの条件に合う宿が見つかれば楽なんだが。ちなみに手数料は取られなかったし、係員のお嬢さんはとっても美人だった。ルーマニア政府観光局さんも、是非各地方政府にこの程度の機能を果たす観光案内所を設置するよう働きかけてほしいもんだ。(ついでにボるレストランを徹底的に排除するシステムも欲しいな。)
久しぶりに熱いお湯でシャワーを浴びて、お洗濯。結構疲れちまったよ、うとうとしたりして早3時過ぎ、今日は月曜日で普通の観光施設はどうせ閉まってるから、時間を気にする必要は無いのだ。
インターネットサービスはロビーにパソコンが1台置いてあるだけ、日本語が表示できるか聞いたら駄目だと言う。世界遺産だとか言う要塞教会の有るビエルタンへの行き方を聞くと、またかって顔で車での行き方を説明し始める、公共交通機関で、と言うと、バス駅に行って聞いてくれだと。他にシビウへの行き方を聞いて、市内地図がもらえないか聞く予定だったのだが、何か呆れて忘れてしまった。
シギショアラの街は、中心部の小高い丘の上が旧市街、この街のシンボルである時計塔やらもっそ古い階段を延々上らないと行けない山上教会やら、ま、観光資源はここらに固まっているのだが、あちこち激しく工事中で、観光客の姿もちらりほらりとしか見えないでひっそり閑としている。
時計塔の工事は一応終わっていたようだが、月曜日で閉館だし、階段を上って山上教会まで行ったら、何やら扉が閉められていて入れない。ま、プロテスタントの教会は中が質素だから、見てもあまり面白くない事が多いが。
と言う訳で、ここらは昔のドイツ系住民(サクセン人)の入植地だとかで、プロテスタントの教会が有ったり、あちこちのモニュメントはルーマニア語とドイツ語が併記されていたりするんだが、ここら辺の情報が日本から持って行ったガイドブックでしかわからないというのがちょいと悲しい。
時計塔をくぐって丘を降りた所が、この街で一番賑やかな通りらしい。月曜日の昼間だというのに働き盛りの年頃の男がやたら公園をうろついているというのは置いといて、チェーンの切り売りピザ屋でピザを買って、昨日買った水とで昼飯完了、今までで一番安上がりだな、水代入れて3レイ150円というところ。時刻は4時を回りました。
フロントで情報がとれなかったので、もう一度駅の方へ。ヨーロッパ標準スタイルの時刻表が貼ってあったのは、ブクレシュティだけで、他の街の駅では簡易時刻表しか掲示していない。終点しか書いていないから、どの列車に乗ればどこに行けるかさっぱり分からん。
と言う訳で、再びバス駅、案内所の係員は不在、時刻表の*の注をよく見たら「土曜日と日曜日に運行」と書いてあると思ったのは、「土曜日と日曜日にも運行」だった。土日は運休する方が当たり前、ってことなんだな。
途中ミニマーケットとか言うので、水を購入。1,5Lで1,80レイだったが、お釣りはもらえなかった。釣り銭が無かったのか、1レイ以下のお釣りは出さないというシステムなのかはよくわからない。そういえば、朝切符を買うとき端数が0,10だったのだが、0,50だけ小銭のお釣りがもらえた。同じ端数でお釣りの額が違うというのは…やはり計算が合うとか、規則的な対応が有るとかを期待しちゃいけない国なんだろう。
7時過ぎまでゴロゴロしてから、夕飯場所探し。旧市街はやっぱりひっそり閑。遠足の子供たちらしきのが(なんちゅう時間に見学してるんや?)時計塔を見ていたが、他には殆ど人影は無し。ヴラド・ドラクルの家(そこに幽閉されていたらしい)とか言うレストランも覗いてみたが、テーブルとかはしつらえてあるのに客の姿も従業員の姿も見えない。諦めて丘を降りて、そこら辺をぐるりと回ってみたものの、いまいち流行ってそうなレストランは無い。やっぱり時間が早すぎるのだろうか。
もう一度丘に登って、ホテルや民宿のレストランを覗いてみたのだが、空か従業員が雑談をしているだけかのどちらか。観光地のレストランでただ一人の客になっちまったら、一体どれだけぼられるのか恐ろしいので、諦めた。たまには4つ星ホテルのレストランで飯を食おう。
一応フロントで鍵をもらってから、レストランに入ったのだが、誰も席に案内しようとする様子が無い。仕方ないので勝手に開いている席に座って待っていたのだが、メニューを持って寄ってくる様子が無いどころか、「しばらくお待ちください」なんて声をかけようともしない。チューリップ日記を読んだ人はわかると思うが、私は従業員が一生懸命働いているのにそれでも(忙し過ぎて)サービスが遅れる、ってのにはとっても寛大な方である。んが、人がいるのに声もかけて来ないと言うのにはムカついた(こっちはちゃんと挨拶して入っているんだから、手が空いている方の従業員に声をかけるくらいは出来たはず、なんでこっちにメニューを持ってくるより、他のテーブルを片付ける方が先なんだ?)ので、数分で鍵をフロントに叩き付けて、ピザ屋の方がましだと言い残して、出来るだけ大きな音を立てるようにホテルのドアを閉めて外に出た。
時間は8時くらいか、ようやく暗くなり始めた所。街の中心部よりもうちょい駅寄りの所に、よく流行っているピザ屋が有った。「ルーマニア語がわかるのかい?」「ちょっとだけね」とか言う会話で始まって、例によってチャンポンで注文。目の前に本格的な焼き釜のあるピザ屋だったのだが、普通のルーマニア料理も一杯あったので、そっちにした。
野菜のチョルバを頼んだら、「サワークリームも無し、パンも無しかい?」なんて聞いてきた。その他はママリガ付きのトキトゥーラとフライドポテト(例によって、ママリガが付くと言う事を忘れていた)、まだ試していなかったルーマニアビールの一つシルバ(国産ビールなら、今までの所、ちょっと高い店でも4レイくらい、普通の店なら2,5レイくらい、100円ちょっと、チェコ並みだな、チェコビールほどのコクは無いので、ちょっと物足りないが)、最後にルーマニアではエスプレッソはダブルが標準なのか確かめるために「コーヒー、エスプレッソ」とだけ言って頼んだら、大きなカップにちょっとだけ入っていた。うーむ、判定しにくい事をやってくれる。
締めて22,80レイ、30レイ払ってしっかり7レイのお釣りはもらっておいた。お兄さん、ちょっとだけ期待してたのにって顔になっていた。ちなみに今日の勘定で意味不明はArdei iute por、後で調べたら唐辛子の事らしい。これだけはスープ頼む時に要らないとは言わなかったのだが、今までの店で別勘定で付けられていたことは無かったぞ…。
夜の9時近く、外は暗いが西の空には明るさが残っていると言った所。ライトアップは丘の上の時計塔と市庁舎くらいでちょい控えめか。この街も主要な道の街灯は十分明るい、対ロシアのエネルギー債務(列車の中からロシア型原発じゃないのってプラントの姿が見えたことがあった)とかが経済を圧迫しているという話もあるのだが。そう言えば大統領はどうなったんだろう。ニュースで毎日のように報道されているのだが、ニュースの言葉なんて全く分からん。日本でルーマニアの政局のニュースなんて見る機会は少ないだろうが、知っている人がいたら教えてちょ。とりあえず人々の暮らしは、平穏無事なんで、旅に影響は無さそうです。
ホテルに戻っても、「先ほどは失礼しました」の類いの台詞は1つもない。ルーマニアなんて少し前まで国営ホテルしか無かったんだろうから、建物はピカピカの4つ星に出来ても、サービスまではなかなか追いつかないのだろう。
今日の列車は急行だが、車両は旧式のコンパートメントの客車。乗り合わせたのは無口な老夫婦(だと思うぞ)、喋りたいのを我慢してるっぽいおじいさん、無愛想なバックパッカーのフランス人ギャル(名字が知っている名前だった、親戚か?)、挨拶さえ無いまま終点まで。
シギショアラの駅は激しくリニューアル工事中、隣接するバス駅の方が、普通に駅っぽい。馬車を引いているおばさんに一言断ってから写真をパチリ。私は人物の写真を撮る時には必ず本人の了解を取るようにしてます、もちろん勝手にフレームに割り込んで来た場合は別。
ガイドブックに従って観光案内所へ、予算を聞いてくれた上で(シャワーとトイレが部屋に有って100レイ程度という注文をした、丸2日水シャワーだけだったからね)、特別割引で4つ星ホテルが110レイで泊まれると言うので、そこに決定、朝飯無しならやめると言ったら、朝飯付きになっていた。なかなかのプロモーション価格だ。他の街でもこれくらい簡単にこちらの条件に合う宿が見つかれば楽なんだが。ちなみに手数料は取られなかったし、係員のお嬢さんはとっても美人だった。ルーマニア政府観光局さんも、是非各地方政府にこの程度の機能を果たす観光案内所を設置するよう働きかけてほしいもんだ。(ついでにボるレストランを徹底的に排除するシステムも欲しいな。)
久しぶりに熱いお湯でシャワーを浴びて、お洗濯。結構疲れちまったよ、うとうとしたりして早3時過ぎ、今日は月曜日で普通の観光施設はどうせ閉まってるから、時間を気にする必要は無いのだ。
インターネットサービスはロビーにパソコンが1台置いてあるだけ、日本語が表示できるか聞いたら駄目だと言う。世界遺産だとか言う要塞教会の有るビエルタンへの行き方を聞くと、またかって顔で車での行き方を説明し始める、公共交通機関で、と言うと、バス駅に行って聞いてくれだと。他にシビウへの行き方を聞いて、市内地図がもらえないか聞く予定だったのだが、何か呆れて忘れてしまった。
シギショアラの街は、中心部の小高い丘の上が旧市街、この街のシンボルである時計塔やらもっそ古い階段を延々上らないと行けない山上教会やら、ま、観光資源はここらに固まっているのだが、あちこち激しく工事中で、観光客の姿もちらりほらりとしか見えないでひっそり閑としている。
時計塔の工事は一応終わっていたようだが、月曜日で閉館だし、階段を上って山上教会まで行ったら、何やら扉が閉められていて入れない。ま、プロテスタントの教会は中が質素だから、見てもあまり面白くない事が多いが。
と言う訳で、ここらは昔のドイツ系住民(サクセン人)の入植地だとかで、プロテスタントの教会が有ったり、あちこちのモニュメントはルーマニア語とドイツ語が併記されていたりするんだが、ここら辺の情報が日本から持って行ったガイドブックでしかわからないというのがちょいと悲しい。
時計塔をくぐって丘を降りた所が、この街で一番賑やかな通りらしい。月曜日の昼間だというのに働き盛りの年頃の男がやたら公園をうろついているというのは置いといて、チェーンの切り売りピザ屋でピザを買って、昨日買った水とで昼飯完了、今までで一番安上がりだな、水代入れて3レイ150円というところ。時刻は4時を回りました。
フロントで情報がとれなかったので、もう一度駅の方へ。ヨーロッパ標準スタイルの時刻表が貼ってあったのは、ブクレシュティだけで、他の街の駅では簡易時刻表しか掲示していない。終点しか書いていないから、どの列車に乗ればどこに行けるかさっぱり分からん。
と言う訳で、再びバス駅、案内所の係員は不在、時刻表の*の注をよく見たら「土曜日と日曜日に運行」と書いてあると思ったのは、「土曜日と日曜日にも運行」だった。土日は運休する方が当たり前、ってことなんだな。
途中ミニマーケットとか言うので、水を購入。1,5Lで1,80レイだったが、お釣りはもらえなかった。釣り銭が無かったのか、1レイ以下のお釣りは出さないというシステムなのかはよくわからない。そういえば、朝切符を買うとき端数が0,10だったのだが、0,50だけ小銭のお釣りがもらえた。同じ端数でお釣りの額が違うというのは…やはり計算が合うとか、規則的な対応が有るとかを期待しちゃいけない国なんだろう。
7時過ぎまでゴロゴロしてから、夕飯場所探し。旧市街はやっぱりひっそり閑。遠足の子供たちらしきのが(なんちゅう時間に見学してるんや?)時計塔を見ていたが、他には殆ど人影は無し。ヴラド・ドラクルの家(そこに幽閉されていたらしい)とか言うレストランも覗いてみたが、テーブルとかはしつらえてあるのに客の姿も従業員の姿も見えない。諦めて丘を降りて、そこら辺をぐるりと回ってみたものの、いまいち流行ってそうなレストランは無い。やっぱり時間が早すぎるのだろうか。
もう一度丘に登って、ホテルや民宿のレストランを覗いてみたのだが、空か従業員が雑談をしているだけかのどちらか。観光地のレストランでただ一人の客になっちまったら、一体どれだけぼられるのか恐ろしいので、諦めた。たまには4つ星ホテルのレストランで飯を食おう。
一応フロントで鍵をもらってから、レストランに入ったのだが、誰も席に案内しようとする様子が無い。仕方ないので勝手に開いている席に座って待っていたのだが、メニューを持って寄ってくる様子が無いどころか、「しばらくお待ちください」なんて声をかけようともしない。チューリップ日記を読んだ人はわかると思うが、私は従業員が一生懸命働いているのにそれでも(忙し過ぎて)サービスが遅れる、ってのにはとっても寛大な方である。んが、人がいるのに声もかけて来ないと言うのにはムカついた(こっちはちゃんと挨拶して入っているんだから、手が空いている方の従業員に声をかけるくらいは出来たはず、なんでこっちにメニューを持ってくるより、他のテーブルを片付ける方が先なんだ?)ので、数分で鍵をフロントに叩き付けて、ピザ屋の方がましだと言い残して、出来るだけ大きな音を立てるようにホテルのドアを閉めて外に出た。
時間は8時くらいか、ようやく暗くなり始めた所。街の中心部よりもうちょい駅寄りの所に、よく流行っているピザ屋が有った。「ルーマニア語がわかるのかい?」「ちょっとだけね」とか言う会話で始まって、例によってチャンポンで注文。目の前に本格的な焼き釜のあるピザ屋だったのだが、普通のルーマニア料理も一杯あったので、そっちにした。
野菜のチョルバを頼んだら、「サワークリームも無し、パンも無しかい?」なんて聞いてきた。その他はママリガ付きのトキトゥーラとフライドポテト(例によって、ママリガが付くと言う事を忘れていた)、まだ試していなかったルーマニアビールの一つシルバ(国産ビールなら、今までの所、ちょっと高い店でも4レイくらい、普通の店なら2,5レイくらい、100円ちょっと、チェコ並みだな、チェコビールほどのコクは無いので、ちょっと物足りないが)、最後にルーマニアではエスプレッソはダブルが標準なのか確かめるために「コーヒー、エスプレッソ」とだけ言って頼んだら、大きなカップにちょっとだけ入っていた。うーむ、判定しにくい事をやってくれる。
締めて22,80レイ、30レイ払ってしっかり7レイのお釣りはもらっておいた。お兄さん、ちょっとだけ期待してたのにって顔になっていた。ちなみに今日の勘定で意味不明はArdei iute por、後で調べたら唐辛子の事らしい。これだけはスープ頼む時に要らないとは言わなかったのだが、今までの店で別勘定で付けられていたことは無かったぞ…。
夜の9時近く、外は暗いが西の空には明るさが残っていると言った所。ライトアップは丘の上の時計塔と市庁舎くらいでちょい控えめか。この街も主要な道の街灯は十分明るい、対ロシアのエネルギー債務(列車の中からロシア型原発じゃないのってプラントの姿が見えたことがあった)とかが経済を圧迫しているという話もあるのだが。そう言えば大統領はどうなったんだろう。ニュースで毎日のように報道されているのだが、ニュースの言葉なんて全く分からん。日本でルーマニアの政局のニュースなんて見る機会は少ないだろうが、知っている人がいたら教えてちょ。とりあえず人々の暮らしは、平穏無事なんで、旅に影響は無さそうです。
ホテルに戻っても、「先ほどは失礼しました」の類いの台詞は1つもない。ルーマニアなんて少し前まで国営ホテルしか無かったんだろうから、建物はピカピカの4つ星に出来ても、サービスまではなかなか追いつかないのだろう。