東欧日記第27日 お断りのソフィア
早朝にシャワーの音が響く。ソフィア直行の6時のバスに乗るためだろうか。荷物をまとめて8時過ぎにチェックアウト、おばあさんに滞在証明書が書けるのかなと思ったら、エリーとか言う娘さんを呼んできて書かせていた。でもあまり書いたことが無いようで、私が見本に渡したリラの僧院の滞在証明書をそのまま写していた、部屋番号違うんですけど。本当に出国審査の時に全部見るのかどうかはまだ不明。
証明書をもらって宿を出ようとすると、テラスの所でおばあさんが、朝食だよと言って待っていた。朝食付きかどうかちゃんとチェックしていなくて、無いもんだと思っていたからちょっと嬉しかったかも。卵焼きパン(普通こういうのはなんと言うのだ?)と蜂蜜(?)、コーヒーだけの簡単な食事だが美味しかった。
9時発のサンダンスキ行きにはちょっと早いが、バス停へ。昨日も寄ってきた1レバくれよおじさんがまた寄ってきた。「英語は話せるか」「フランス語は話せるか」「ドイツ語は話せるか」それぞれの言葉で聞いてくる、私ならそれにスペイン語とイタリア語も付けれるぞ。「日本」「中国」「ベトナム」「インド」「インドネシア」知っているだけのアジアの国名を並べてくる。私の方は日本語で「日本人、日本語しか分からない」を繰り返す。どうせ何を言ったって、最後は「1レバくれよ」になるんだ、このおじさん。
到着したのはマイクロバス、既に中にはかなりの人、待っていた人も多い。怪しいおじさんは運転手と何やら口論して追い出された。ちょうど私の分の席がなかったのだが、わからないって顔をして(いや、本当に運ちゃんが何を言ってるのかさっぱり分からなかったんだが)乗り込んだら切符を売ってくれた。
隣の村で一人が降りて、私も席を確保、この状態で運ちゃんの横の2人分を入れて満席。時間を見たらまだ9時前、そう言えば月曜だけ運行の8:45発ってのだったのかも。満席だったからか、単に昨日とは違う路線なのか、ガタガタ道を入って各村の乗客を拾う、ってのが無かったので(羊の道路横断待ちは有ったが)、30分程でサンダンスキに到着。
昨日と同じカフェで時間待ち、おやじさん顔を覚えていてくれたか一瞬にこり、今日は砂糖は要らないよと言わなくて済んだ。
サンダンスキからソフィアまでの道は幹線道路だから、きれいなもの。途中、こんな所で降りてどうするんだ、って場所で乗降があるものの、幹線道路からは外れないで、のどかな丘陵地帯をぶんぶん飛ばす。1時間ちょっと、11時過ぎにはブラゴエフグラドに到着。
勝手知ったるブラゴエフグラドのバス駅、10分休憩の間に何か食い物を仕入れようと思えば出来たのだが、バスの外に出て体を延ばしただけ。
それから更に1時間ちょっと、既にソフィアって標識は通過したのだが、市内は慢性的に渋滞状態、バスの進みが遅い遅い。5番のトラムと平行して走っているので場所はすぐに確認できた、でっかいロディーナホテルってのを過ぎた所のバス停で下車。
普通観光客は通らないよなって道を通って、観光案内所へ。担当のおばさんはたどたどしい英語で一生懸命宿なんぞを調べてくれて、ソフィアの分厚い観光ガイドも1冊くれたのだが、一番お勧めだって言っていた宿にはホテルの看板さえ出ていない。玄関前でためらっていたら同じビルの住人が、確かにホテルが有ったはずと言ってポストの表示を見ながら2階(ブルガリアの2階も日本の3階)だよと教えてくれた。
雑居ビルのワンフロア、いちいち外出から戻る度に門を開けてくれってのもだるいから、他を探すことに。案内所での2番目お勧めの宿に行ってみようと思ったらしっかり道を間違えた。戻るとかなりの距離なのでそちらも断念。
最初の宿の近くにガイドブック掲載のお宿が。48レバと書いてあったのに68レバの提示、そいつは高すぎると言ったらホステルの場所を教えてくれた、つーか、安宿に泊まりたいなら最初っからうちに来ないでよねって態度、こっちからお断りだい。
一挙に予算を2倍に上げて、別のホテル探し。これまたガイドブック掲載の単なる公団住宅みたいなホテルは、ダブルとデラックスダブルしか空いておりません、お断りの決まり文句。
オペラ劇場向かいのカフェでアイスコーヒーを頼んだら、1,20レバ、ソフィアって街はホテルは高いが、物価はそれほどでもないようだ。コーヒー代が東京並みだったプラハとはちょっと違う。案内所でもらったソフィアのガイドのホテル欄を見ながら作戦の練り直し。
さっきのホテルの近所だが、ちょいとメインストリートから離れたホテル、こちらも予約で満室ですと。この辺りのホテルや商店、私設の警備員を雇っていることが多い、治安がそんなに悪いのか。
何かよくわからんが、ものすごくでっかくて観光客も山ほど詰めかけている寺院の近くの別のホテル。ホテルが有る辺りのロータリーの一角に黒焦げで廃墟と化したビルが建っている。何か嫌な予感。焦げ目の付いていないホテルの看板は立っていたが、やはりそのビルのことだった。単なる火災事故か、爆弾等のテロなのかは不明。まだ建材の焦げる匂いがしていたから、それほど大昔の事故ではないと思うのだが。
ここに至って更に作戦変更。空港行きバスの乗り場に拘らず、ガイドブック掲載の宿で安い所を攻めに行く。
セントラルハリとか言うショッピングセンターと何とかジャーミヤって言うイスラム寺院に近い地域。50レバと書いてある宿が48レバの提示、部屋を見てから決めても良いよとのこと。バスルームはコンパクトで壁直シャワータイプだが、改装後間もないようでこぎれいになっている。2泊決定。現金だけと言うので、シャワーを浴びた後でATM探し、既に書いたかどうか忘れたが、ブルガリアでもバンコマットで通じる。お釣りの小銭が無いと言うので、さらに斜向いのワイン屋で水だけ買って小銭を作って、丁度で支払い。ここまででもう5時近く、1時前にはソフィアに入っていたから4時間も宿探しをしていたことになる。ちなみに昼飯はまだ。
6時過ぎから近所をぶらぶら、賑わう人並みに屋台の商店、露天商。昼飯代わりに勝ったキュフテー2つとパンが0,80レバ、昼飯の最低価格更新か。ガイドブックになんとかパザールと書いてある、大きな市場だったようだ。何で1行もここのことが書いていないんだろう、貧しそうな人も多かったが別にからまれもしなかったし、活気があって面白い場所だと思うのだが。
こっちだけ見ては片手落ち、セントラルハリも見に行ったが、こっちはほんとこぎれいなショッピングセンターって感じ。一応人が居るには居るが、活気があるという程の人手では無い。ブランドものが欲しければ、近くにツムデパートというのが有るらしいから、ソフィア市民にとっては中途半端な位置付けになっているのかも知れない。
と言う訳で、何かくたびれたので、本日の市内観光はこれまで。ミニスーパーでビール2本にピーナツ(ブルガリアの人は本当にナッツ類が好きなようで、ソフィアの街角ではアイスの屋台よりナッツ売りの屋台の方が多い)、パインジュース(水は既に買ってあるので)、別のパン屋で切り売りピザを購入、安宿スタイルの晩飯にする。
シャワーの水がとても冷たいので、サンダンスキで購入して、まだ飲んでいないビールを水道水で冷やす。ビール3本とピザにピーナツ、時折パインジュース(これがいかにも危ない甘味料でも使ってそうなお味)の晩飯、金はかかっていないが、カロリーは高そう。明日はブルガリア最後の夜、レバを使い切るためにももう少しまともなものを食う予定。
証明書をもらって宿を出ようとすると、テラスの所でおばあさんが、朝食だよと言って待っていた。朝食付きかどうかちゃんとチェックしていなくて、無いもんだと思っていたからちょっと嬉しかったかも。卵焼きパン(普通こういうのはなんと言うのだ?)と蜂蜜(?)、コーヒーだけの簡単な食事だが美味しかった。
9時発のサンダンスキ行きにはちょっと早いが、バス停へ。昨日も寄ってきた1レバくれよおじさんがまた寄ってきた。「英語は話せるか」「フランス語は話せるか」「ドイツ語は話せるか」それぞれの言葉で聞いてくる、私ならそれにスペイン語とイタリア語も付けれるぞ。「日本」「中国」「ベトナム」「インド」「インドネシア」知っているだけのアジアの国名を並べてくる。私の方は日本語で「日本人、日本語しか分からない」を繰り返す。どうせ何を言ったって、最後は「1レバくれよ」になるんだ、このおじさん。
到着したのはマイクロバス、既に中にはかなりの人、待っていた人も多い。怪しいおじさんは運転手と何やら口論して追い出された。ちょうど私の分の席がなかったのだが、わからないって顔をして(いや、本当に運ちゃんが何を言ってるのかさっぱり分からなかったんだが)乗り込んだら切符を売ってくれた。
隣の村で一人が降りて、私も席を確保、この状態で運ちゃんの横の2人分を入れて満席。時間を見たらまだ9時前、そう言えば月曜だけ運行の8:45発ってのだったのかも。満席だったからか、単に昨日とは違う路線なのか、ガタガタ道を入って各村の乗客を拾う、ってのが無かったので(羊の道路横断待ちは有ったが)、30分程でサンダンスキに到着。
昨日と同じカフェで時間待ち、おやじさん顔を覚えていてくれたか一瞬にこり、今日は砂糖は要らないよと言わなくて済んだ。
サンダンスキからソフィアまでの道は幹線道路だから、きれいなもの。途中、こんな所で降りてどうするんだ、って場所で乗降があるものの、幹線道路からは外れないで、のどかな丘陵地帯をぶんぶん飛ばす。1時間ちょっと、11時過ぎにはブラゴエフグラドに到着。
勝手知ったるブラゴエフグラドのバス駅、10分休憩の間に何か食い物を仕入れようと思えば出来たのだが、バスの外に出て体を延ばしただけ。
それから更に1時間ちょっと、既にソフィアって標識は通過したのだが、市内は慢性的に渋滞状態、バスの進みが遅い遅い。5番のトラムと平行して走っているので場所はすぐに確認できた、でっかいロディーナホテルってのを過ぎた所のバス停で下車。
普通観光客は通らないよなって道を通って、観光案内所へ。担当のおばさんはたどたどしい英語で一生懸命宿なんぞを調べてくれて、ソフィアの分厚い観光ガイドも1冊くれたのだが、一番お勧めだって言っていた宿にはホテルの看板さえ出ていない。玄関前でためらっていたら同じビルの住人が、確かにホテルが有ったはずと言ってポストの表示を見ながら2階(ブルガリアの2階も日本の3階)だよと教えてくれた。
雑居ビルのワンフロア、いちいち外出から戻る度に門を開けてくれってのもだるいから、他を探すことに。案内所での2番目お勧めの宿に行ってみようと思ったらしっかり道を間違えた。戻るとかなりの距離なのでそちらも断念。
最初の宿の近くにガイドブック掲載のお宿が。48レバと書いてあったのに68レバの提示、そいつは高すぎると言ったらホステルの場所を教えてくれた、つーか、安宿に泊まりたいなら最初っからうちに来ないでよねって態度、こっちからお断りだい。
一挙に予算を2倍に上げて、別のホテル探し。これまたガイドブック掲載の単なる公団住宅みたいなホテルは、ダブルとデラックスダブルしか空いておりません、お断りの決まり文句。
オペラ劇場向かいのカフェでアイスコーヒーを頼んだら、1,20レバ、ソフィアって街はホテルは高いが、物価はそれほどでもないようだ。コーヒー代が東京並みだったプラハとはちょっと違う。案内所でもらったソフィアのガイドのホテル欄を見ながら作戦の練り直し。
さっきのホテルの近所だが、ちょいとメインストリートから離れたホテル、こちらも予約で満室ですと。この辺りのホテルや商店、私設の警備員を雇っていることが多い、治安がそんなに悪いのか。
何かよくわからんが、ものすごくでっかくて観光客も山ほど詰めかけている寺院の近くの別のホテル。ホテルが有る辺りのロータリーの一角に黒焦げで廃墟と化したビルが建っている。何か嫌な予感。焦げ目の付いていないホテルの看板は立っていたが、やはりそのビルのことだった。単なる火災事故か、爆弾等のテロなのかは不明。まだ建材の焦げる匂いがしていたから、それほど大昔の事故ではないと思うのだが。
ここに至って更に作戦変更。空港行きバスの乗り場に拘らず、ガイドブック掲載の宿で安い所を攻めに行く。
セントラルハリとか言うショッピングセンターと何とかジャーミヤって言うイスラム寺院に近い地域。50レバと書いてある宿が48レバの提示、部屋を見てから決めても良いよとのこと。バスルームはコンパクトで壁直シャワータイプだが、改装後間もないようでこぎれいになっている。2泊決定。現金だけと言うので、シャワーを浴びた後でATM探し、既に書いたかどうか忘れたが、ブルガリアでもバンコマットで通じる。お釣りの小銭が無いと言うので、さらに斜向いのワイン屋で水だけ買って小銭を作って、丁度で支払い。ここまででもう5時近く、1時前にはソフィアに入っていたから4時間も宿探しをしていたことになる。ちなみに昼飯はまだ。
6時過ぎから近所をぶらぶら、賑わう人並みに屋台の商店、露天商。昼飯代わりに勝ったキュフテー2つとパンが0,80レバ、昼飯の最低価格更新か。ガイドブックになんとかパザールと書いてある、大きな市場だったようだ。何で1行もここのことが書いていないんだろう、貧しそうな人も多かったが別にからまれもしなかったし、活気があって面白い場所だと思うのだが。
こっちだけ見ては片手落ち、セントラルハリも見に行ったが、こっちはほんとこぎれいなショッピングセンターって感じ。一応人が居るには居るが、活気があるという程の人手では無い。ブランドものが欲しければ、近くにツムデパートというのが有るらしいから、ソフィア市民にとっては中途半端な位置付けになっているのかも知れない。
と言う訳で、何かくたびれたので、本日の市内観光はこれまで。ミニスーパーでビール2本にピーナツ(ブルガリアの人は本当にナッツ類が好きなようで、ソフィアの街角ではアイスの屋台よりナッツ売りの屋台の方が多い)、パインジュース(水は既に買ってあるので)、別のパン屋で切り売りピザを購入、安宿スタイルの晩飯にする。
シャワーの水がとても冷たいので、サンダンスキで購入して、まだ飲んでいないビールを水道水で冷やす。ビール3本とピザにピーナツ、時折パインジュース(これがいかにも危ない甘味料でも使ってそうなお味)の晩飯、金はかかっていないが、カロリーは高そう。明日はブルガリア最後の夜、レバを使い切るためにももう少しまともなものを食う予定。