東欧日記第28日 光と影のソフィア
朝食無しの安宿、部屋を出たのは9時半頃。新聞売りのスタンドで1日券カルタを購入、「1日用か?今日のか?」など聞かれる。今日の日付がパンチされていることを確認してくれて、検札のパンチは要らないからと言うことまで説明してくれる。3レバなり、掲示等を見ると遅くとも2006年の7月からこの価格らしい、一体いつどんな取材をしたのかね>我がガイドブック。
いつもなら歩く距離をトラムに乗って少し南下。ちょっと歩いて国立歴史博物館へはトロリーバスで。よく揺れる上に発進の時の加速はやたらと良いので、乗り心地は悪い。30分近くかかって終点へ。
ガイドには終点から徒歩1分と書いてあるのに1分圏内にはそれらしき建物は見えない。人が一番沢山歩いていった方へ付いて行く。郊外の幹線道路沿い、植林された林を抜けると馬鹿でっかい国立歴史博物館の建物が見えてくる。
9時半からと書いてあるのに切符売り場に人はいない。入り口付近にいたおばさんからちょっと待っての声、数分後に窓口が開いた。10レバなり。
トラキア人の遺跡からの出土品コレクションは凄いんだけどねぇ。それより後の時代になると、他の地方都市の歴史博物館と似たり寄ったり、値段程の価値は無かったってのが正直なところ。外部のミグやシコルスキーで主にパチリパチリ。
11時過ぎだよ、お腹空いた。ここからボヤナ教会までは近いはずなんだが、バスの路線は見つからず。あきらめて一旦市街に戻ることに。
1日券だから途中下車は気楽。行きしなに食べ物の屋台やカフェが並んでいた辺りの停留所で下車。薄っぺらいキュフテーを丸いパンに挟んだ、殆ど丸ごとハンバーガーってのを1,80レイなりで購入、コーラも付けて、今日の朝飯(少し遅いが)3レイなり。
もう一度トロリーバスに揺られて中心部へ戻った時(検札が有って、ネクタイ閉めたスーツのおじさんがしっかり罰金7レバ取られていた)には、ボヤナ教会に行こうなんて気は失せている。1番のトラムに乗るはずが、1番のトロリーバスに乗りかけてしまう。こういうので番号重ねないで欲しいのだが。
少し歩くと奇妙のオブジェの有る公園にたどり着く。その南側が、NDK(NGKではないぞ)だそうな。どこに何が有るのかさっぱり分からなかったので、今夜のオペラのチケット購入は正式に断念。
近所の売店でテレカの見本発見、ブルガリアでは電話会社は2社、それぞれの公衆電話に互換性は無い。ソフィア市内でもハンガリーみたいな貸し電話屋がちょこちょこ有った。
トラムでセントラルハリまで。横のバーニャバシジャーミヤの中を覗かせてもらう。靴を脱いで中に入ると、内部には熱心な信者たち(イスラム教の信者は主にトルコ系の人らしい)が跪いて祈りを捧げていたので、数分間で退散。スパとして再開発中の建物は、まだ営業開始までは間が有りそう、水着は有るのに残念。
宿の近所のピザ屋に入ったのが1時半、ちょっと寄り道したとは言え、4時間はかかり過ぎでしょう。遠すぎるぞ>国立歴史博物館、係員もやる気無かったし。
大と言ったのにお皿の2/3しかない小さくてまずいピザ、勘定書には端数を切り上げた合計しか書いてやがらない。ベローナって名前のピザ屋、近くに行っても利用しない方が良いぞ。
と言うことで午後の予定は市内観光に変更。まずはツムデパート。でっかくて立派な建物、メインの入り口にはドアボーイが立っていてドアを開けてくれるよ。怪しい客を追い返すのがメインの仕事かも知れないが。
中はピカピカのブランドショップが並んでいる。人は殆ど居ない、どの店の店員も暇そう。平日の昼間だからねぇ、ちょっとしたプチブルたちがお買い物に来れるような土日とかならもっと人出が有るのかも知れない。
でかい割に今一目立ってないソフィアのシンボル像を見つけたら、半分地下に潜った教会をちらっと見て地下鉄へ。なんせ1日券が有るもんで、真新しいソフィアの地下鉄にも乗ってみないとね。
地下鉄沿線にはこれと言った観光名所は無い、えいやっと2駅目で降りたら目の前が市場、あちこちで写真を撮っていたら、随分怪訝な顔をされた。昨日の市場に比べたら、「お前ら買い物に来たんじゃないだろう」って雰囲気の怪しいやつが少なかったので、カメラをおおっぴらに出しやすかったのだ。
駅に降りると来ていた列車に飛び乗る。逆向きだった。また、2駅、なんとか公園で降りてみる。何も無い、失敗。
元のセルゲイ駅に着いたところでホームに撮影禁止マークが有ったのを発見。そう言えば、一部の国で地下鉄の駅構内は撮影禁止だったはずだよな、とは思っていたのだ。既に何枚か撮っちゃったけど。
旧共産党本部から空港行きバスの出ているソフィア大学前まで歩いてみる。この間いろいろ名所は有るので、詳細は略。昨日遠くから眺めたアレクサンドルネフスキー寺院の人並みは、入場待ちだったことが判明。私が見ている間列は殆ど動かなかったので、炎天下2〜3時間は待たないと入れないものと思う。テレビの取材も来ていた。
ソフィア大学前の地下道、丁度バス乗り場に出るための出口付近が工事中、信号が有る交差点ははるかかなた。バスは間違い無く通っていたから、明日は何とかなるだろう。
ビトシャ通りに戻る途中、質素な国会議事堂の前にはベンツのクーペのパトカーが停まっていた。誰の趣味で予算を通したんだか。
ソルンスカ通りを越えるまで南下したところで、案内所でもらった観光地図に、一番大きく広告を載せているレストランを発見。後で来るからねと言ってトラムに乗って宿に戻る、予定を30分越えて2時間半程のお散歩。
7時半を回って、またトラムでさっきのお店へ。サロンは予約で一杯だからと天井付きのテラス席へ。この時点では客は私だけ。
メニューを見て困った。思っていたよりは値段が安い。首都の一等地としては安い方なんでないかい。残りのレバを使い切ろうと思ったら、食いきれないくらい頼むしかない。ワインはボトルだけだったから、ちょっと高めのグラスワインて手も使えない。
しかたないからいつものペースでサラダ、パン(普通のパンしか無かった)、とメインのごちゃごちゃ煮込み、飲み物はビールだけ。食べている途中でわんさか団体客が登場、テラス席でも広告に載っているようなショーが見れると思い込んでいたのだが、甘かったようだ。後から来た個人客も、ショーが見える席は無いよと言われながらサロンに降りて行った。ちょっと損した気分。
応対してくれたお姉さんはとーっても無愛想、食い終わってもデザートはいかがなんて声もかけてくれないから、予算40レバのところ、23,80レバでお食事は終了、例によって1レバ以下の端数は勝手に無視されたが、サービス料も不要の明朗会計。料理もおいしかったのだが、いまいち満足感が低い。
時間は9時前、空は薄暮って感じであちこちでライトアップが始まっている、もう少し暗くなれば主要な建物は美しく彩られるのだろう。トラムがなかなか来ないので、まだ人通りも有ることだし歩いて宿へ。
飲み足りないので近所のミニスーパーへ行くために、一歩路地を入ると街灯さえ点いていない。民家の明かりが消えたら真っ暗だぞ。
明るい表通りと真っ暗な裏通りが隣り合わせに同居するってのが今のソフィアを象徴しているようだ。
いつもなら歩く距離をトラムに乗って少し南下。ちょっと歩いて国立歴史博物館へはトロリーバスで。よく揺れる上に発進の時の加速はやたらと良いので、乗り心地は悪い。30分近くかかって終点へ。
ガイドには終点から徒歩1分と書いてあるのに1分圏内にはそれらしき建物は見えない。人が一番沢山歩いていった方へ付いて行く。郊外の幹線道路沿い、植林された林を抜けると馬鹿でっかい国立歴史博物館の建物が見えてくる。
9時半からと書いてあるのに切符売り場に人はいない。入り口付近にいたおばさんからちょっと待っての声、数分後に窓口が開いた。10レバなり。
トラキア人の遺跡からの出土品コレクションは凄いんだけどねぇ。それより後の時代になると、他の地方都市の歴史博物館と似たり寄ったり、値段程の価値は無かったってのが正直なところ。外部のミグやシコルスキーで主にパチリパチリ。
11時過ぎだよ、お腹空いた。ここからボヤナ教会までは近いはずなんだが、バスの路線は見つからず。あきらめて一旦市街に戻ることに。
1日券だから途中下車は気楽。行きしなに食べ物の屋台やカフェが並んでいた辺りの停留所で下車。薄っぺらいキュフテーを丸いパンに挟んだ、殆ど丸ごとハンバーガーってのを1,80レイなりで購入、コーラも付けて、今日の朝飯(少し遅いが)3レイなり。
もう一度トロリーバスに揺られて中心部へ戻った時(検札が有って、ネクタイ閉めたスーツのおじさんがしっかり罰金7レバ取られていた)には、ボヤナ教会に行こうなんて気は失せている。1番のトラムに乗るはずが、1番のトロリーバスに乗りかけてしまう。こういうので番号重ねないで欲しいのだが。
少し歩くと奇妙のオブジェの有る公園にたどり着く。その南側が、NDK(NGKではないぞ)だそうな。どこに何が有るのかさっぱり分からなかったので、今夜のオペラのチケット購入は正式に断念。
近所の売店でテレカの見本発見、ブルガリアでは電話会社は2社、それぞれの公衆電話に互換性は無い。ソフィア市内でもハンガリーみたいな貸し電話屋がちょこちょこ有った。
トラムでセントラルハリまで。横のバーニャバシジャーミヤの中を覗かせてもらう。靴を脱いで中に入ると、内部には熱心な信者たち(イスラム教の信者は主にトルコ系の人らしい)が跪いて祈りを捧げていたので、数分間で退散。スパとして再開発中の建物は、まだ営業開始までは間が有りそう、水着は有るのに残念。
宿の近所のピザ屋に入ったのが1時半、ちょっと寄り道したとは言え、4時間はかかり過ぎでしょう。遠すぎるぞ>国立歴史博物館、係員もやる気無かったし。
大と言ったのにお皿の2/3しかない小さくてまずいピザ、勘定書には端数を切り上げた合計しか書いてやがらない。ベローナって名前のピザ屋、近くに行っても利用しない方が良いぞ。
と言うことで午後の予定は市内観光に変更。まずはツムデパート。でっかくて立派な建物、メインの入り口にはドアボーイが立っていてドアを開けてくれるよ。怪しい客を追い返すのがメインの仕事かも知れないが。
中はピカピカのブランドショップが並んでいる。人は殆ど居ない、どの店の店員も暇そう。平日の昼間だからねぇ、ちょっとしたプチブルたちがお買い物に来れるような土日とかならもっと人出が有るのかも知れない。
でかい割に今一目立ってないソフィアのシンボル像を見つけたら、半分地下に潜った教会をちらっと見て地下鉄へ。なんせ1日券が有るもんで、真新しいソフィアの地下鉄にも乗ってみないとね。
地下鉄沿線にはこれと言った観光名所は無い、えいやっと2駅目で降りたら目の前が市場、あちこちで写真を撮っていたら、随分怪訝な顔をされた。昨日の市場に比べたら、「お前ら買い物に来たんじゃないだろう」って雰囲気の怪しいやつが少なかったので、カメラをおおっぴらに出しやすかったのだ。
駅に降りると来ていた列車に飛び乗る。逆向きだった。また、2駅、なんとか公園で降りてみる。何も無い、失敗。
元のセルゲイ駅に着いたところでホームに撮影禁止マークが有ったのを発見。そう言えば、一部の国で地下鉄の駅構内は撮影禁止だったはずだよな、とは思っていたのだ。既に何枚か撮っちゃったけど。
旧共産党本部から空港行きバスの出ているソフィア大学前まで歩いてみる。この間いろいろ名所は有るので、詳細は略。昨日遠くから眺めたアレクサンドルネフスキー寺院の人並みは、入場待ちだったことが判明。私が見ている間列は殆ど動かなかったので、炎天下2〜3時間は待たないと入れないものと思う。テレビの取材も来ていた。
ソフィア大学前の地下道、丁度バス乗り場に出るための出口付近が工事中、信号が有る交差点ははるかかなた。バスは間違い無く通っていたから、明日は何とかなるだろう。
ビトシャ通りに戻る途中、質素な国会議事堂の前にはベンツのクーペのパトカーが停まっていた。誰の趣味で予算を通したんだか。
ソルンスカ通りを越えるまで南下したところで、案内所でもらった観光地図に、一番大きく広告を載せているレストランを発見。後で来るからねと言ってトラムに乗って宿に戻る、予定を30分越えて2時間半程のお散歩。
7時半を回って、またトラムでさっきのお店へ。サロンは予約で一杯だからと天井付きのテラス席へ。この時点では客は私だけ。
メニューを見て困った。思っていたよりは値段が安い。首都の一等地としては安い方なんでないかい。残りのレバを使い切ろうと思ったら、食いきれないくらい頼むしかない。ワインはボトルだけだったから、ちょっと高めのグラスワインて手も使えない。
しかたないからいつものペースでサラダ、パン(普通のパンしか無かった)、とメインのごちゃごちゃ煮込み、飲み物はビールだけ。食べている途中でわんさか団体客が登場、テラス席でも広告に載っているようなショーが見れると思い込んでいたのだが、甘かったようだ。後から来た個人客も、ショーが見える席は無いよと言われながらサロンに降りて行った。ちょっと損した気分。
応対してくれたお姉さんはとーっても無愛想、食い終わってもデザートはいかがなんて声もかけてくれないから、予算40レバのところ、23,80レバでお食事は終了、例によって1レバ以下の端数は勝手に無視されたが、サービス料も不要の明朗会計。料理もおいしかったのだが、いまいち満足感が低い。
時間は9時前、空は薄暮って感じであちこちでライトアップが始まっている、もう少し暗くなれば主要な建物は美しく彩られるのだろう。トラムがなかなか来ないので、まだ人通りも有ることだし歩いて宿へ。
飲み足りないので近所のミニスーパーへ行くために、一歩路地を入ると街灯さえ点いていない。民家の明かりが消えたら真っ暗だぞ。
明るい表通りと真っ暗な裏通りが隣り合わせに同居するってのが今のソフィアを象徴しているようだ。