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1605 OOPer: 2007-05-18 19:05:05 4
東欧日記第29日 ストライキのパリ
どうせ朝飯無しの宿なので、2度寝3度寝を繰り返し、10時頃チェックアウト、「チェックアウトォん?、オーケ、じゃぁね」この感じ文字で伝わるだろうか、まるでやる気無し。

空港行きバスの出る公園まで歩く。途中に有る名所は、昨日の夕方見てしまったから、ただひたすら歩くだけ。
 10時半には公園に着く、手持ちが24,50レバ、20レバは両替しちゃう予定だから、バスの切符を買うと3,80レバしか使えない、これで朝兼昼飯。反対側のバス停に有った屋台のカフェ、値段は安いが落ち着いて時間を潰す雰囲気ではない。公園の真ん中にテラス席を広げているカフェへ。
 肉の焦げる匂いはしないから、まだやってないかもと思いつつ、キュフテーを頼んでみたら、やってくれるとのこと。んが、出てきたのはどう見てもケバプチェ、細長いか丸いかだけの違いなのでそのまま食っちまったのだが、パンもついてないし、マスタードも出て来なかった。

12時近くまで時間を潰して84番の空港行きバスに乗る、30分足らずでソフィア空港に到着。首都の国際空港にしては、こじんまりとしている上に営業中のチェックインカウンターも無く、中はひっそり閑。何やらターミナル1から出る飛行機は特定の(あまり聞いたことが無い)航空会社だけだと繰り返し放送で言っている。
 と言う訳で、インフォメーションで聞くとこちらがターミナル1だった様子。そんなに嫌そうにまたかって顔で答えるくらいなら、もう少し分かりやすく書いときなさいよ。どこにもこっちがターミナル1だって書いてなかったぞ。
 殆どの便が発着するターミナル2へミニバスで。別の街ってくらいに離れている。こちらは首都らしき賑わい。路線バスが停まっていたので見てみたら、市内の主要ホテル等数カ所に停まった後は、ノンストップで空港まで来てターミナル2にも停まる284番という路線が有るらしい。それくらい調べて書いとけよ>ガイドブック。

私の乗る便と1番違いのパリから来る便、1時間半以上の大幅遅れの見込み。もしかして、と思ったら当然その機材で折り返しだったらしく、こちらのパリ行きの便も連動して1時間以上の遅れ。後3時間以上も何してろっつーの。
 とりあえず銀行の窓口で両替だけ済ませる。19,59レバが10ユーロに(0,41レバのお釣りが来た、どうしろっつーの)、公定レートが1,955レバ/1ユーロくらいだから、約2%が手数料って所か。パスポートとお金(20レバ)だけ渡したら、何やら書類は全部向こうが書いてくれたから、こちらは最後にサインしただけ。銀行の窓口での両替ってそれほど面倒くさくはないものなのだな。
 搭乗客のみ、ってエスカレーターを上がった所にカフェでも有るかと思っていたら、いきなりセキュリティチェックだった。ズボンのベルトは外せと言われたが、シャンプーの入れ物とかもちゃんとはチェックしていなかった。後で他のグループの人の話に聞き耳を立てていたら、鞄にワインのボトルが入っていたのに通れちゃったらしい。
 続いて税関、こちらは申告が必要なものは持っていないので、通り過ぎるだけ。ちなみに外務省の安全情報ホームページでは、入国時にパソコンやデジカメ等の高価なものは申告しておかないと、出国時に没収される事も有る、なんて書いてあったのだが、大昔の話で無いの?税関なんぞは素通りの人の方が圧倒的に多かったぞ。
 最後がパスポートコントロール。パスポートのカバーに付いているフックを見て、首からぶら下げられるようになっているのね、なんてジェスチャーをしてきたが、せっかく溜め込んだ滞在証明書については、持っているかどうかさえ聞いてくれなかった。

と言う訳で、お土産物屋の類いはこれらのチェックをくぐり抜けた後の搭乗口側にしか無いのだが、まだ空き家も多く、お客も少なくてどこも閑古鳥が鳴いている。カフェ等にはそこそこ客が居たが、ここまで来るとブルガリア価格ではなく、他のユーロ圏の先進国と値段が変わらない。ちなみに搭乗口側には両替屋が1軒しかなかったのだが、見事に独占価格って感じ。レバとユーロの交換で、手数料15%相当のレートになっていた。
 端から端まで見たって30分もかからない。こちらの乗る便の予定時刻に、同じ搭乗口からワルシャワ行きの便が登場開始。その後で、遅延のお詫びのドリンクサービスがあった。
 パソコンを開いている人が沢山いたので、無線インターネットのサービスでもあるのかと思ってiBookを開いてみたのだが、電波は拾えず。もう少し待っていればつながったのかも。

定刻より1時間15分程遅れての離陸。2時間45分程のフライト予定だから、すぐに機内食のサービス。ここでお腹がごろごろ、みんながお食事中にトイレに駆け込んでしまった。
 食い終わればあっという間にCDGに到着。3人がけの列に私一人(もう一人LLLくらいのサイズの人が乗ってきたのだが、機内は空いていたので、別の席に移って行った)だけだったので、ラクチン。ちなみに遅延の理由はCDGの空港スタッフのストだとか、今日はCDG発便、軒並みそれくらいの遅れらしい。

ルーマニアに行った時と同じゲートにバスで到着。CDG広過ぎだよ。2Bのインフォメーションでホテル情報の窓口はどこか聞いたら、歩いて10分程の所に観光案内所があるからと。5分程歩いた2Dのインフォメーションでは、観光案内所は2Fですよと。2Fのインフォメーションでは、観光案内所は下の階ですよ。ふぁー。
 今一愛想の良くないお姉ちゃんに「市内か、空港の近くか決めてくれなきゃ探せないわよ」なんて言われつつ、両方で安いホテルを探してもらったらどっちも一番安いのは80ユーロ弱、市内に出る交通費のことを考えれば、空港近くの方が安くつくのだが、周りに何にも無い空港横ホテルってのも味気ないので市内のホテルを予約してもらった。
 一泊78ユーロ、朝食別(コンチネンタルタイプ、要はクロワッサンだけの朝食が10ユーロ、要予約、もちろん要らないと答えた、いくらパリの物価が高いからってその半分も出せばクロワッサンとコーヒーくらいいただけます)、それと税金1ユーロの合計79ユーロなり、やっぱ空港の案内所で頼むとどうしても高いね。けど、ソフィアの何倍も広いパリで4時間も宿探しはしてられない。

空港からパリ市内と言えばRERかと思いきや、あちこちに直通バスが有るのだな。オペラ座前まで8,50ユーロ、この物価の差には頭が付いて行けない部分もあるが、カードも使える自販機で切符を購入。明日も乗るんだから、2枚買っておけば良かったのだが、別に往復割引なんてものは無かった。
 ターミナル3に回るまでで約10分、場所が遠いからと言うより大きな荷物を持ったお客の殆どが切符を車内で買うので、それを裁くのに時間がかかっている。平日の夕方、慢性的渋滞のパリ市内をオペラ座まで、結局50分くらいかかったんでないかな。
 予約しておいたホテルはオペラ座通りを脇にそれてから徒歩約1分、フロントのおじさんは英語が今一で、予約端末の操作にも慣れていなかったけど、大変気持ちのいい応対。シャワーだけ浴びて、「良いレストランを知らないか、できればシュークルートが食べたい」なんて言ったらあちこち電話してくれた。
 んで、「とにかくいろんなものが有るカフェだから」と言われて行ったそのカフェ、食事をしたいと言ったら、今日はもう終わり、なんて言われた。ぐるりと回って見つけたあんまりお洒落じゃないカフェ券レストラン兼ブラスリーでお食事。応対してくれたお兄さんが、とても愛想が良くて楽しく食事できた。

パリのオペラ座近くの街角なんで、いくらでも雰囲気の良いカフェが有った(ちなみにこの辺り日本食料理店がやたらと多い、ちと過剰気味だぞ)のだが、9時過ぎには宿に戻って、バスタブにお湯を貼ってのバスタイム、良い気分だな。