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3298 OOPer: 2010-08-06 02:41:28
ブリタニア通信第9日ウェールズという国
相変わらずフルブレックファーストトマト抜きの朝食、ここのフルは(何も言わないと)トマトと豆が両方付くらしい。9時にはチェックアウトして、街の中心部からちょっと外れてエイボン川沿いを駅まで歩く。裏口から駅に着いたら9時45分ごろ、予定のカーディフ行きの列車は9時半に出たところだった…。次は約1時間後の10時36分。
 券売機でカードを使って無事に切符が買えるのを確認、やっぱ昨日のは通信エラーか何かかね。

近くのティールームでコーヒーを一杯。「お釣りがないから1ポンド負けとくわ」と言う破格の申し出(コーヒーは1.60ポンド)だったのだが、申し訳ないのでコーヒー飲んだ後、バカでかいツナコーンマヨのバゲットを買って、そのお釣りから1ポンド支払って出た。
 ほぼ定刻に来た列車、今日は土曜日と同じく3両編成。かなりの人がここバースで降りるので、席はゲットできた。やっぱ、1時間以上立ってるのはしんどいわ。
 しかしながら、ほぼ満席。マヨネーズの匂いがプーンとするツナコーンマヨと駅売店で買った2本2ポンドのコーラでお昼。
 殆どの人が降りていったニューポートの駅、ここから駅名を含む駅内の表示が全て2ヶ国語表記となる。ここはウェールズ、英語とウェールズ語の併記なのだな。目的地のカーディフは次の停車駅、ウェールズの首都らしい。

まずはガイドブックの地図を頼りに案内所へ…と言うのがいつものパターンなのだが、駅前に2軒ホテルが有ったので、一応見てみる。片方は窓に大きく「55ポンドから」と書いてある、見た目にビジホ的なホテル。カーディフは駅前に近代的なビルが建ち並ぶ大都会とはいえ、ロンドンより高い値段で泊まるのは抵抗が有るのでパス。向かいのトラベロッジって、テレビでも宣伝しているチェーンのホテル、1泊53ポンドだと、何が付いてる?と聞くと「何にも」って返事。わかりやすい。朝食は別料金で7ポンド、無線LANとかも無いとさ。
 丁重にお断りして結局案内所へ。順番待ちしてたら途中から現れた綺麗な方のお姉さんとまずは宿の相談。なかなか手頃な宿は無いもんで。朝食付きでロンドンより安い50ポンド以下って感じだと、歩いて20分ほどの所を紹介された。ちょっと近くなると10ポンド高くなるって話だったので、そこで予約を入れてもらう。ちなみにここは手数料2ポンドなりと宿泊料金(1日分でなく全額)の10%を先払い。
 その後は、カーディフの後行く予定の北ウェールズへの旅行相談。ウェールズ各地の観光パンフは置いてあるけど、詳しくは知らない様子、列車の時刻表だけネットで調べてもらった。

本当に20分掛かってたどり着いた宿、案内されたのは1階のダブルの部屋、広すぎるねぇと言うと問題無いだろと返された。
 イギリスのB&Bのバスルームって超狭いところが多いのだな。いかにもクローゼットを無理に改造してバスルームにしましたって感じのところも多い。んで、この宿ダブルの部屋だから、もう少し広いだろうと思ったら、バスルーム自体は広いもんの手洗いの流しはもうこれ以上狭くならないだろうと思っていたバースの宿より狭かった。あきらめてシャワースペースで足踏み洗濯。

街に繰り出したら、まずはカーディフ城へ。街の中心部にでっかい塀に囲まれた城があるのだな。城と言っても19世紀に修復されてるお屋敷みたいなもんなんで、ピカピカの部屋も多い。そう言うところのうち一般の見学(もち有料)者が入れない部屋にも入れてくれるプレミアムツアーが13.5ポンド、お城見学も結構掛かるね。
 90分とどっかに書いてあったのに50分ほどで終了。お城の見学というよりは、19世紀の貴族のお屋敷の見学なんで、ま、こんなもんでしょ。昨日のバースのウォーキングガイドのおじさんよりは聞き取りやすい英語だった。しつこくあちこちでガイドツアーに参加してるのも聞き取り練習って意味が有るのだな。
 お土産売り場で「初心者のためのウェールズ語」って本(CD付き)を買ってしまう。3.5ポンドの磁石が高いといって買わない奴が、こんなもんに11.99ポンドも出すかね。こんなもの読んでも文法とかはわからないが、読み方ぐらいは分かって来そう。ちなみに前に調べたら、ウェールズでも日常生活でウェールズ語を使っているのは一部保護地区の人たちだけで、普通はみんな英語らしい。標識とか公式の掲示物なんかは必ず英語とウェールズ語の併記なんだが、お店の看板とかポスターは英語だけってことが多い。
 パブに入って「ウェールズの」ビールを頼む。ウェールズではEnglish(「イングランドの」って意味だよ)って言わないように注意している。イングランドとは違う国だからね。

一度宿に戻った後、すぐに晩飯場所探しへ。結局タパスバーを名乗る所で、パブメニューがおつまみサイズになって一品2.25ポンドで食える店を発見、お姉さんに人気のメニューを聞いて3皿ばかりいただいた。食パン1枚乗らない小さい皿に一品だけポツンと乗っかってるので、お得かどうか微妙だが、3皿食えば十分腹の足しにはなる。ちょっとしたつまみが欲しいだけって時には良い感じでしょう。6皿だと12ポンドって微妙な加減がまた楽しい。お嬢さんはこんなに小さい皿だから、と言って勧めてくれたんだが、丁重にお断り。

帰りは違う道を通ったのだが、スタジアムから橋一本渡るだけでアジア系やカラードの比率が増えて微妙に雰囲気が違う。安いドミトリーの有る宿もこっちに集中。宿の近くにちょっとした買い物出来る店が見つからなかった、まだまだ早い時間だったが寝てしまう。

写真はカーディフ城(のお屋敷部分、時計台の部分は見せてくれなかった…背景はピッカピカのスタジアム)、ウェールズの象徴らしいドラゴン、ひっそりしたアーケードの商店街、割りと賑わっているピカピカの再開発地帯、夕食の3品(パイ&チップス、マッシュルームのガーリックバター、ソーセージのヨークシャープディング包み)。