ブリタニア通信第10日霧雨のお城たち
朝食はトーストとコーヒーだけの「コンチネンタル」だった。隣のおじさんが別の料理を食ってたから、聞いてみたら別料金で5ポンドだと。「げ、そうだったのか」と思いながら頭の中の日本語を翻訳しようとするから、しどろもどろになってうまく話せなかった。
今日はお城巡り、駅前のバスターミナルはバカでかいので、案内所で聞いてみる。「他社路線なんだけどねぇ」とか言いながら時刻表をくれた上で、乗り場も案内してくれた。
で、その時刻表によると次のバスは9時丁度、時計を見ると9時丁度、慌てて乗り場に走ったのだが、運ちゃんがのんびり一服していてくれたせいで間にあった。切符を買う時に最寄り駅で声をかけてねと言っておく。
ケイフィリーの街はお城の周りを囲むように広がっている、運ちゃんはちゃんと「城入り口」のバス停で声をかけてくれた。降りるころにはしとしとの霧雨。
13世紀ノルマン朝時代の要塞の残骸を19世紀に遺跡っぽく見える程度のままに修復したらしい。19世紀のお金持ちとかはこう言うことにお金使うのが好きだったんだねぇ。立派な壁と何層ものお掘に囲まれた立派なお城、傾いた塔…と言うか、半分崩れかけた塔が有名なのだとか。写真で撮ると傾き加減がわかりにくいのだが、近くに寄ると(しっかり寄れるようになっている)、いつ倒れてくるか怖いくらいに傾いている。
城入り口のバス停にはカーディフ行きは停まらないみたいなんで、近くのバス停のおじさんにバスの乗り場を聞いてみる。周りの数人を巻き込んで、駅前まで出ないとダメって返事。ちょっと上がっただけでは駅がどっちかわからなかったんで、さらにケイフィリーの案内所でも聞いてみる。街の中心部にかなり入った所に駅があるらしい。
駅前にそこそこ大きなバスターミナルがある。案内員がいたから、午後に行く予定のセントファガンスのバス路線の事を聞いたのだが、一旦カーディフに戻れとだけ。ま、方角が全然違うから予想していた返事ではあるが。
運ちゃんにキャステルコッホ(運ちゃんはキャステルコックと発音していたが)に行きたいんだと言って乗ったら、バス停でもないところで「あっち上がった所だよ」と言って降ろしてくれる。便利で良いんだが、これされると帰りのバス停がわからないんだよね。
キャステルコッホはさらに山の中にしばらく歩いた所。途中ろくに標識もなく、このまま進んで大丈夫かいなって感じの森の中に入ってやっと看板が見えてくる。それからさらに森の中の道を駐車場突っ切って上がると小さな可愛いお城が木々の間に浮かんで見える。ロケーション的には良い感じだね。
塔が3つある小さなお城、中はお城と言うかお屋敷だね。1つの塔を台所が占拠している。お部屋まで食事を運ばされる使用人は大変だったろう。ここも13世紀の要塞を19世紀に改修したってパターンね。
バスを降りた所にあるパブでハムエッグチップス(パブメニューの定番らしい、定番5品どれでも3.85ポンドなんて書いてあった)で昼飯。時折本降りになってきたが、食い終わったら丁度やんでいる。
帰りのバス停は降りた場所から歩いて30秒ほど、駅前のバスステーションまで乗って、次のバス乗り場を探す。次は14:15発、後45分も有るので、一旦宿に戻ることにする。次に乗る予定のバスは宿の前の道を通るので、バス駅まで戻る必要は無いのだな。朝食後に一旦隠しておいた洗い物を干し直す。未明につながらなくなってしまったインターネット(ここは無線でなくてPLCだった)は復旧せず。怪しいダウンロードしまくったので、ブロックされちゃったかな。
10分近く遅れてバスが到着、駅の発時刻と3分くらいしか変わらない時間が書いてあったから、時間通りに着くはずないとは思っていたけどね。この辺のバス停に書いてある時刻、3〜4停留所ごとに同じ時刻が書いてある、ま、目安だな。
セントファガンスと言って往復切符を購入。日本では路線バスの場合じゃらっと片道料金を両金箱に入れるだけってのが普通だが、こっちだと毎回切符(小さなレシートみたいだが)を出してくれて、かなりお得な往復券も売ってくれるのが普通。
降ろされたのは裏口みたいなところ、私が乗った320番のバスは、正面入口には停まらないらしい。入場後、まずは正面入り口に移動して、バスの最終時刻を確認。17:09発、閉園が17時だからその直後にしてあるのだね、郊外路線は本数が少ないからしっかり確かめとかないと帰れなくなっちまう。
だだっ広い敷地内にウェールズ各地から移設してきたらしい古い建物が並んでいるって公園(歴史博物館と表記している看板もあったが、生活博物館と書いている標識もあった、こっちの方が中身に近いな)なんで、30ペンスなりの日本語地図を購入。有料なら只でくれても良いような(イギリスの施設、ただでパンフをくれるところが少ないが)ぺらぺらの1枚地図なんだが。
ついさっきまで時折本降りの雨って天候のせいか、そこそこの人出はあるのに実演の類は殆どやっていない。手作りパン屋さんも本日のパンは終了、しかたないから棚に並んでいるお菓子の中からウェールズでの一番人気はどれか聞いて1個購入、甘いレーズンの入ったケーキにべっとりバターが塗ってあった。
全ての建物を見て回ろうとすると、とても2時間では足りない。お城と書いてあるお屋敷にたどり着いたら閉園まで30分もなかった。入場禁止と書いてある階段から人の声が一杯するので上がってみたら、上にいたおじさんから「あっちから上がってきたのかい」と言って呆れられた。一方通行だったようで。
閉園5分前には正面玄関前のバス停に戻る。バスを待つ。待つ。待つ。定刻の15分過ぎ、まだバスは来ない。バス停に貼ってある時刻表を見直す。17:09と書いてあったのが、一番下であったことに気付く。日曜日の時刻表を見ていた。平日は…16:48、なんだ行った後じゃん、それが最終。急いでその場を離れる。
公園の外周をバスから降りた場所まで戻りながら、他のバス停を探す。1個目のバス停にはやっぱり16:48が平日の最終(相変わらず所要時間0分)に書いてある。近所に路駐していた家族連れにバス停を知らないか聞いてみる。よそもんなんで知らないと答えられる。ま、車で遊びに来る人がバス停知っていると思う方がおかしいな。
しとしと雨も降り出した。ろくに道もわからないまま、バスで20分(郊外に入っているからかなりの距離)の道のりを歩いて帰らないといけないのか、と思い始めて泣きそうな気分になっている頃に、来しなに降ろされた場所から歩いて1分、もっと遅い時間までカーディフ行きのバスが有るバス停を見つけてほっ。郊外路線は本数が少ないからしっかり確かめとかないと帰れなくなっちまうよって言ってるのに。
宿の前では降りずにそのまま駅まで行って明日の切符を購入。昨日券売機で当日券の値段を調べたら、安い方で60ポンド以上したのに、27ポンドとか言われてびっくり。イギリスの切符って事前購入だと随分安くなるのだな。
昨日お城見学でウェールズビールを一杯引っ掛けた店、ガイドブックに載っていて、料理2品で7.95ポンドなんてあったので人気メニューを2つ聞いて注文。「2つで」なんでちょっと小さいのかと思っていたが、バカでっかい皿で普通のサイズの料理が2つ出てきた。さすがにばかでっかい温野菜とかは付いていないっぽい。
まだ早い時間だが、日記書きが2日分有るので、城前のSPAR(24時間営業だった)でおつまみだけ買って(飲みものは2本で2ポンドの残りのチェリーコークと4本3.5ポンドの残りのカールスバーグが2本ある)宿に戻る…が写真の整理をしかけているところでまた眠くなって寝てしまった。
写真は、霧雨の中のケイフィリー城、森の中のキャステルコッホ、お昼のハムエッグチップス、セントファガンスの鍛冶屋さん、夜のバーベキューチキン(チキン胸肉をチーズとベーコンを添えてバーベキューソースをかけてある)とスキャンピ(これもパブメニューで良く見たのだが、エビナゲットだった)。
今日はお城巡り、駅前のバスターミナルはバカでかいので、案内所で聞いてみる。「他社路線なんだけどねぇ」とか言いながら時刻表をくれた上で、乗り場も案内してくれた。
で、その時刻表によると次のバスは9時丁度、時計を見ると9時丁度、慌てて乗り場に走ったのだが、運ちゃんがのんびり一服していてくれたせいで間にあった。切符を買う時に最寄り駅で声をかけてねと言っておく。
ケイフィリーの街はお城の周りを囲むように広がっている、運ちゃんはちゃんと「城入り口」のバス停で声をかけてくれた。降りるころにはしとしとの霧雨。
13世紀ノルマン朝時代の要塞の残骸を19世紀に遺跡っぽく見える程度のままに修復したらしい。19世紀のお金持ちとかはこう言うことにお金使うのが好きだったんだねぇ。立派な壁と何層ものお掘に囲まれた立派なお城、傾いた塔…と言うか、半分崩れかけた塔が有名なのだとか。写真で撮ると傾き加減がわかりにくいのだが、近くに寄ると(しっかり寄れるようになっている)、いつ倒れてくるか怖いくらいに傾いている。
城入り口のバス停にはカーディフ行きは停まらないみたいなんで、近くのバス停のおじさんにバスの乗り場を聞いてみる。周りの数人を巻き込んで、駅前まで出ないとダメって返事。ちょっと上がっただけでは駅がどっちかわからなかったんで、さらにケイフィリーの案内所でも聞いてみる。街の中心部にかなり入った所に駅があるらしい。
駅前にそこそこ大きなバスターミナルがある。案内員がいたから、午後に行く予定のセントファガンスのバス路線の事を聞いたのだが、一旦カーディフに戻れとだけ。ま、方角が全然違うから予想していた返事ではあるが。
運ちゃんにキャステルコッホ(運ちゃんはキャステルコックと発音していたが)に行きたいんだと言って乗ったら、バス停でもないところで「あっち上がった所だよ」と言って降ろしてくれる。便利で良いんだが、これされると帰りのバス停がわからないんだよね。
キャステルコッホはさらに山の中にしばらく歩いた所。途中ろくに標識もなく、このまま進んで大丈夫かいなって感じの森の中に入ってやっと看板が見えてくる。それからさらに森の中の道を駐車場突っ切って上がると小さな可愛いお城が木々の間に浮かんで見える。ロケーション的には良い感じだね。
塔が3つある小さなお城、中はお城と言うかお屋敷だね。1つの塔を台所が占拠している。お部屋まで食事を運ばされる使用人は大変だったろう。ここも13世紀の要塞を19世紀に改修したってパターンね。
バスを降りた所にあるパブでハムエッグチップス(パブメニューの定番らしい、定番5品どれでも3.85ポンドなんて書いてあった)で昼飯。時折本降りになってきたが、食い終わったら丁度やんでいる。
帰りのバス停は降りた場所から歩いて30秒ほど、駅前のバスステーションまで乗って、次のバス乗り場を探す。次は14:15発、後45分も有るので、一旦宿に戻ることにする。次に乗る予定のバスは宿の前の道を通るので、バス駅まで戻る必要は無いのだな。朝食後に一旦隠しておいた洗い物を干し直す。未明につながらなくなってしまったインターネット(ここは無線でなくてPLCだった)は復旧せず。怪しいダウンロードしまくったので、ブロックされちゃったかな。
10分近く遅れてバスが到着、駅の発時刻と3分くらいしか変わらない時間が書いてあったから、時間通りに着くはずないとは思っていたけどね。この辺のバス停に書いてある時刻、3〜4停留所ごとに同じ時刻が書いてある、ま、目安だな。
セントファガンスと言って往復切符を購入。日本では路線バスの場合じゃらっと片道料金を両金箱に入れるだけってのが普通だが、こっちだと毎回切符(小さなレシートみたいだが)を出してくれて、かなりお得な往復券も売ってくれるのが普通。
降ろされたのは裏口みたいなところ、私が乗った320番のバスは、正面入口には停まらないらしい。入場後、まずは正面入り口に移動して、バスの最終時刻を確認。17:09発、閉園が17時だからその直後にしてあるのだね、郊外路線は本数が少ないからしっかり確かめとかないと帰れなくなっちまう。
だだっ広い敷地内にウェールズ各地から移設してきたらしい古い建物が並んでいるって公園(歴史博物館と表記している看板もあったが、生活博物館と書いている標識もあった、こっちの方が中身に近いな)なんで、30ペンスなりの日本語地図を購入。有料なら只でくれても良いような(イギリスの施設、ただでパンフをくれるところが少ないが)ぺらぺらの1枚地図なんだが。
ついさっきまで時折本降りの雨って天候のせいか、そこそこの人出はあるのに実演の類は殆どやっていない。手作りパン屋さんも本日のパンは終了、しかたないから棚に並んでいるお菓子の中からウェールズでの一番人気はどれか聞いて1個購入、甘いレーズンの入ったケーキにべっとりバターが塗ってあった。
全ての建物を見て回ろうとすると、とても2時間では足りない。お城と書いてあるお屋敷にたどり着いたら閉園まで30分もなかった。入場禁止と書いてある階段から人の声が一杯するので上がってみたら、上にいたおじさんから「あっちから上がってきたのかい」と言って呆れられた。一方通行だったようで。
閉園5分前には正面玄関前のバス停に戻る。バスを待つ。待つ。待つ。定刻の15分過ぎ、まだバスは来ない。バス停に貼ってある時刻表を見直す。17:09と書いてあったのが、一番下であったことに気付く。日曜日の時刻表を見ていた。平日は…16:48、なんだ行った後じゃん、それが最終。急いでその場を離れる。
公園の外周をバスから降りた場所まで戻りながら、他のバス停を探す。1個目のバス停にはやっぱり16:48が平日の最終(相変わらず所要時間0分)に書いてある。近所に路駐していた家族連れにバス停を知らないか聞いてみる。よそもんなんで知らないと答えられる。ま、車で遊びに来る人がバス停知っていると思う方がおかしいな。
しとしと雨も降り出した。ろくに道もわからないまま、バスで20分(郊外に入っているからかなりの距離)の道のりを歩いて帰らないといけないのか、と思い始めて泣きそうな気分になっている頃に、来しなに降ろされた場所から歩いて1分、もっと遅い時間までカーディフ行きのバスが有るバス停を見つけてほっ。郊外路線は本数が少ないからしっかり確かめとかないと帰れなくなっちまうよって言ってるのに。
宿の前では降りずにそのまま駅まで行って明日の切符を購入。昨日券売機で当日券の値段を調べたら、安い方で60ポンド以上したのに、27ポンドとか言われてびっくり。イギリスの切符って事前購入だと随分安くなるのだな。
昨日お城見学でウェールズビールを一杯引っ掛けた店、ガイドブックに載っていて、料理2品で7.95ポンドなんてあったので人気メニューを2つ聞いて注文。「2つで」なんでちょっと小さいのかと思っていたが、バカでっかい皿で普通のサイズの料理が2つ出てきた。さすがにばかでっかい温野菜とかは付いていないっぽい。
まだ早い時間だが、日記書きが2日分有るので、城前のSPAR(24時間営業だった)でおつまみだけ買って(飲みものは2本で2ポンドの残りのチェリーコークと4本3.5ポンドの残りのカールスバーグが2本ある)宿に戻る…が写真の整理をしかけているところでまた眠くなって寝てしまった。
写真は、霧雨の中のケイフィリー城、森の中のキャステルコッホ、お昼のハムエッグチップス、セントファガンスの鍛冶屋さん、夜のバーベキューチキン(チキン胸肉をチーズとベーコンを添えてバーベキューソースをかけてある)とスキャンピ(これもパブメニューで良く見たのだが、エビナゲットだった)。